基準地価とは?公示価格との違いは?基準地価はどこで調べる?などをまとめました
カテゴリー: 相場について
目次
全国基準地価に関するよくある質問
全国基準地価に関するお客様の声
基準地価とは何ですか?
「基準地価」とは、各都道府県が主体となって毎年7月1日の評価が9月20日頃に公表される土地の標準価格のことです。評価の対象となるのは全国の約2万地点の「基準地」です。基準地価の評価方法は公示地価とほぼ同じですが、都市計画区域内以外も含まれる点、公示地価では2人以上である不動産鑑定士が1人以上という点が異なります。
一部、公示地価と同地点での評価もあるため、1月1日時点の「公示地価」と7月1日時点の「基準地価」を比較することによって半年ごとの評価の動向を計ることもできます。
詳しくは、こちらをご確認ください。
路線価・公示地価・基準地価って何ですか?|よくあるご質問
基準地価と公示価格の違いは何ですか?
基準地価と公示地価の違いをまとめました。
公的な土地評価という点では同じですが、公開元や基準日、算出方法などが異なります。
①公示地価(公示価格) | ②基準地価 | |
---|---|---|
公開元 | 国土交通省 土地鑑定委員会 | 都道府県知事 |
公開日 | 毎年3月中旬~下旬 | 毎年9月中~下旬 |
基準日 | 毎年1月1日時点 | 毎年7月1日時点 |
算出方法 | 2人以上の不動産鑑定士が鑑定しそれぞれの鑑 定結果を加味した上で決定 |
公示地価とほぼ同じ、不動産鑑定士が1人以上 |
対象 | 都市計画区域内。不動産の取引が行われると予 想される土地 |
都市計画区域外も含まれる |
このように、都道府県地価調査で公表される基準地価は、地価公示から半年後の地価を評価するものであるので、地価の変動を速報し、地価公示を補完する役割を担っているとも言えます。
詳しくは、こちらをご確認ください。
路線価とその他の公的価格(公示地価等)との違い(公表時期や算出方法など)
基準地価と実勢価格の違いは?
基準地価とは、都道府県が毎年7月1日を基準日として、9月20日頃に公表している土地の標準価格のこと。全国の約2万地点が基準地となり、公示地価の標準地と同じ地点もあります。評価方法は公示地価とほぼ同じということもあり、3月に発表される公示地価と比較して半年の動向を探ることも可能です。鑑定は、1人以上の不動産鑑定士が担当しています。
一方、実勢価格は実際の取引価格のことです。周辺環境やエリアの人気度など外的要因によって価格が変わるのが特徴となっているので、同じ基準地でも土地によってその評価や価格は異なります。
基準地価はどこで調べられますか?
基準地価は、公示価格と合わせて国土交通省サイトの「国土交通省地価公示・都道府県地価調査」で調べることができます。ご自宅の周辺の標準値の価格が参考になると思います。
このほか、各都道府県のホームページでも公表されています。
例えば、東京都では東京都財務局のホームページ内に公表されており、住宅地の平均変動率マップや、商業地での変動率上位ランキングなど、様々な切り口でまとめられたデータもあります。自治体によって、データのまとめ方も異なるようなので、ぜひお住いの地域の基準地価を調べてみてください。
参考)
東京都財務局「東京都基準地価格」
詳しくは、こちらをご確認ください。
路線価・公示地価・基準地価って何ですか?|よくあるご質問
2021年の基準地価の傾向は?
コロナ禍以降2回目の発表となった2021年の基準地価。商業地の下落が顕著で、住宅地の下落幅は縮小傾向にあります。商業地は飲食店の撤退、事務所の縮小や近隣エリアへの移転などがネックとなり、全国平均で-0.5%と前年に比べて0.2%下落率が拡大した結果となりました。
コロナ禍で住まいのニーズが変化したせいか、エリアによっては地価が上昇した住宅地。供給物件の減少で需要が追い付かない点が上昇の要因と思われます。