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第44回「不動産投資家調査」(2021年4月現在)の調査結果

 一般財団法人日本不動産研究所は2021年5月25日第44回「不動産投資家調査」(2021年4月現在)の調査結果の概要を公表しました。

■投資用不動産の利回りの動向

・期待利回りの動向、前回調査に引き続きコロナ禍の影響でアセット毎に異なる結果となりました。
・オフィスの期待利回りは、「札幌」で0.1㌽低下しましたが、「東京・丸の内、大手町」をはじめとする多くの調査地区では前回比横ばいとなりました。
・賃貸住宅一棟は、ワンルームタイプについては「横浜」「神戸」等で0.1㌽低下しましたが、「東京・城南」等多くの調査地区では前回比横ばいとなりました。一方、ファミリータイプについては前回比0.2~0.1㌽低下する地区も多くみられました。
・コロナ禍の人流抑制が大きく影響した「都心型高級専門店」は、「東京・銀座」や「大阪」を含む全ての調査地区で横ばいとなりました。コロナ禍で観光・出張需要が減退したホテル(宿泊特化型)は、「東京」「大阪」「那覇」で前回横ばいとなりましたが、「札幌」「仙台」「名古屋」「京都」「福岡」では、前回比で0.1㌽上昇しました。
・一方、コロナ禍で施設需要が伸びている物流施設は、前回調査に引き続き「東京」をはじめとする多くの調査地区で期待利回りが0.1~0.2低下しました。

(図表1)[Aクラスビル(オフィスビル)の期待利回り] (図表2)[賃貸住宅一棟(ワンルームタイプ)の期待利回り] (図表3)[商業店舗の期待利回り] (図表4)[物流施設・倉庫(マルチテナント型 湾岸部)の期待利回り] (図表5)[宿泊特化型ホテルの期待利回り]

■不動産への新規投資意欲など

・不動産投資家の今後1年間の投資に対する考えは、「新規投資を積極的に行う」が94%で前回調査(2020年10月)よりも2㌽上昇しました。
・不動産投資家の投資姿勢は、昨年4月の緊急事態宣言で一時減退しましたが、世界的な金融緩和等を背景に前回調査でいち早く回復し、今回の調査でも積極的な投資姿勢が維持されました。

(図表6)[今後1年間の不動産投資に対する考え方]

一般財団法人日本不動産研究所公表 第44回「不動産投資家調査」(2021年5月現在)より転載。
著作権は一般財団法人日本不動産研究所に帰属します。

なお、本調査に関する詳しい公表資料は、一般財団法人日本不動産研究所のホームページから入手することが出来ます。
https://www.reinet.or.jp/?page_id=172