神戸市東灘区の不動産相場

兵庫県神戸市東灘区の地域情報と概要・交通アクセスについて

神戸市東灘区は神戸市の東端にあり、南は大阪湾に面し、沖合いには人工島の「六甲アイランド」があります。関西を代表する山である六甲山の山並みが、この東灘区の北部から北区、芦屋市、西宮市にかけて続いています。山の手には六甲山、海側には神戸港と、海と山の両方を満喫できる神戸ならではの良い立地条件が揃っているエリアのひとつがこの東灘区です。その恵まれた立地条件から、高級住宅街として芦屋よりも古くから邸宅街を形成していた御影地区や岡本地区などがあります。区の南部エリアには山手側から阪急神戸本線、JR東海道本線、阪神本線、神戸新交通六甲アイランド線と4社の鉄道が通っています。鉄道に平行するように阪神高速3号神戸線、5号湾岸線のほか、国道2号、国道43号なども通っており、神戸市街地へはどのような方法でもすぐにアクセスできます。また東灘区は神戸市の中でも一番大阪寄りの東端に位置しているため大阪市街地にも近く、この両都心部へのアクセスの良さから2021年12月時点で人口212,629人にも及ぶ関西屈指のベッドタウンでもあります（神戸市HP「住民基本台帳に基づく人口」より）。神戸港からは、大分港、新門司港、新居浜港、宮崎港行きのフェリーの定期船も出ており、神戸の海上交通の要でもあります。

沿線情報について

行政の中心はJR東海道本線の住吉駅で、駅周辺には東灘区役所や文化センター、図書館、郵便局などが集まっています。JR住吉駅には快速が停車し、JR三ノ宮駅へは約8分、JR大阪駅へは約26分で行くことができます。JR東海道本線はこのほか甲南山手駅、摂津本山駅があり、沿線には甲南女子大学などの大学や中学校、高等学校などが多くあり、学生で賑わう活気のある街です。鉄道路線の中で一番山手側にある阪急神戸本線沿線は高級住宅地として有名な御影駅、岡本駅の2つの駅があります。阪急沿線は全体的に上品で落ち着いた雰囲気の町が多いことで知られていますが、中でもこの2つの駅周辺は格別な雰囲気があります。阪急岡本駅からJR摂津本山駅にかけて約230店舗が軒を連ねる商店街があり、地元の人々でにぎわっています。阪神本線は石屋川駅、御影駅、住吉駅、魚崎駅、青木駅、深江駅と多くの駅があります。阪神本線の御影駅には特急が、魚崎駅には全列車が停車するので、神戸三宮駅へも大阪梅田駅へも短時間でアクセスできます。神戸新交通六甲アイランド線は、住吉駅と魚崎駅を経由して六甲アイランドまで通り、通称「六甲ライナー」と呼ばれています。始発の住吉駅から魚崎駅、南魚崎駅、アイランド北口駅、アイランドセンター駅、マリンパーク駅まで、路線内の全駅が東灘区内にあります。この路線は1990年に開通した比較的新しい路線で、21世紀に向けた新しい海上都市として完成した六甲アイランドの主要な交通手段となっています。街の中心部はアイランドセンター駅で、駅前には高級ホテルがそびえ建ち、隣接して神戸ファッション美術館などが入った複合施設があります。駅から北へ約200mのところにあるのは人口の川に沿って作られたハイセンスなショッピングモールで、レンガ造りでヨーロッパの街並みを感じさせるウエストと安藤忠雄氏が設計した近代的なイーストの2つのエリアに分かれています。この六甲アイランド内は、生活に必要なすべてのものが揃う住環境はもちろんのこと、島内には本土より多くの緑地や公園が整備されており、快適で便利な新しい街として各所に工夫がなされています。

街の自慢について

区の南部には日本でも有数の酒どころである「灘五郷」と呼ばれる生産地のうち、御影郷と魚崎郷があります。このあたりは古くから酒造りに適した上質な米と「宮水」と呼ばれるミネラル水に恵まれ、また水上輸送に便利な神戸港があったことから日本酒の名産地として栄えました。このエリアには今でも多くの酒造メーカーの本社があり、菊正宗酒造記念館や白鶴酒造資料館など日本酒をテーマにした施設が数多く点在しています。岡本周辺は江戸時代頃から「梅は岡本、桜は吉野」といわれるほどの梅の名所で、阪急神戸本線岡本駅から北へ約500mのところにある岡本梅林公園では毎年2月下旬頃に摂津岡本梅まつりが開催されています。また毎年5月には、東灘区内の各町内あちらこちらでそれぞれ2日間にわたってだんじり祭りが行われます。区内には全部で31台のだんじりがあり、5地区（御影、住吉、本山、魚崎、本庄）の各町内を、祇園祭のように比較的ゆっくりと町内を練り歩きます。各地区にだんじりが集まる「だんじりパレード」も行われます。このような古き良き伝統も大切に守りながらも港町らしく流行にも敏感で、沖合いに浮かぶ六甲アイランドには湾岸の風景を堪能できる高層ホテルやモダンで洗練された大型ショッピングモールがあり、近隣からも人の集まるおしゃれなシーサイドスポットとなっています。

子育て環境について

東灘区では地域ごとに「子育てひろば」というサークルを作り、「子育てひろば」やNPO、支援団体などをネットワーク化し、交流会などを行っています。各種助成金制度や支援制度などの行政サービスに関しては基本的に神戸市に準じていますが、東灘区独自の子育て支援サイトが大変充実しており、多くの情報がわかりやすく整理されています。子どもを預けることができる施設も多く、地図上から保育園や幼稚園のほか、認可外施設や保育ママなどを検索することができます。教育施設が豊富で有名校が多いのも特徴で、神戸大学の附属小・中学校や甲南女子大学の附属中学校・高等学校のほか、国内屈指の難関校として知られる灘中学校・高等学校があります。また湾岸には神戸大学の海事科学部、山の手には甲南大学、甲南女子大学があり、学生の集まるエリアでもあります。六甲アイランド内も保育園から神戸国際大学まですべての教育機関が揃っており恵まれた環境にありますが、特に国際化を推進しているため2つのインターナショナルスクールがあり、街中の表記も英語で書かれているものも多く、国際色豊かな環境といえます。

（※表示の電車所要時間は日中平常時のものです。実際の所要時間は時間帯により異なります。また、乗り換えや待ち時間は含まれておりません。ダイヤ改正などにより変更になる事もあります。）