川越市周辺のアパート賃料データ

川越市の概要・交通アクセスについて

川越市は埼玉県南西部に位置し、埼玉県を代表する都市のひとつで、さいたま市、川口市に次ぐ県内3番目に多い、約354,563人の人口です（さいたま市「埼玉県推計人口」より）。江戸時代に川越藩の城下町として栄え、「小江戸」と謳われました。戦災や震災を免れたため歴史的な建造物が数多く残っており、関東地方で鎌倉市、日光市に次ぐ文化財の多さを誇り、国から「歴史都市」に認定されています。都心からも近く、海外からの観光客に日本の古き良き街並みを紹介するのにもちょうど良い雰囲気と距離感で、年間を通してたくさんの人が訪れる観光都市となっています。武蔵野台地の北東の端にあり、市内で荒川と入間川が合流しています。江戸時代から新河岸川の水上交通が江戸と直結していたため、物流の要所として「江戸の台所」と呼ばれ、その頃からの特産品としてサツマイモが有名です。川越街道は現在の国道254号で、関越自動車道と並んで主要な市民の足であり、国道16号の東京環状や首都圏中央連絡自動車道（圏央道）も通じています。高速バスは羽田空港や成田空港行きなどをはじめ、大阪や京都、甲信越各都市への路線があります。市内では「小江戸巡回バス」として観光名所を巡るレトロなボンネットバスも走っています。鉄道は市の東側から東武東上線、JR川越線、西武新宿線の3路線が通っています。

沿線情報について

JR川越線と東武東上線が乗り入れている川越駅、西武新宿線の本川越駅、東武東上線の川越市駅と、中心市街地に3つの駅があります。現在の市の中心駅は川越駅で、2020年度時点で東武東上線の1日の乗降人員は34,431人、JR線の1日の乗車人員は26,981人と県内でも利用者の多い駅です（JR東日本「各駅の乗車人員2020年度」より）（東武鉄道「駅情報」より）。東口の東武東上線側には駅構内に商業施設があり、西口のJR側には駅ビルがそれぞれあります。東口が表玄関にあたり、当駅から西武新宿線の本川越駅周辺にかけて商業施設が集中し、市内一の繁華街を形成しています。東口から北に約1km繁華街が続き、関東有数の商店街となっています。西口の駅前は銀行やオフィスビル、学習塾や予備校などが多いです。本川越駅は西武新宿線の終点となっており、都心へは座って通勤や通学ができます。駅の構内にステーションビルとして大型スーパーマーケットをはじめとした多くのテナントが入っています。なお、2階改札口はホテルと直結しています。「小江戸」と呼ばれる蔵造りの街並みは、当駅から北へ約1kmの場所にあり、その先に川越市役所があります。南へ約1kmには川越大師の喜多院があり、市役所や観光地の最寄り駅のため、かつては当駅が市の代表駅でしたが、市街地が南の方向へ大きく広がっていったため、現在では川越駅がその中心となっています。西武新宿線の南大塚駅周辺は工業団地が広がり、南口から少し離れると観光芋掘り農園が点在しています。

街の自慢について

狭山丘陵の狭山茶や武蔵野のサツマイモは、川越藩によって行われた特産品の開発のひとつで、特にその味の良さから「川越芋」と重宝され、この頃から「川越のサツマイモ」のイメージが定着しました。川越芋は火が通りやすく、芋きんとんなどに加工すると美味しさが増すことから、芋を使った様々な新メニューも登場しています。菓子だけでなくイモ料理も名物で、芋うどん、芋おこわなどは定番化しており、芋懐石の店もあります。サツマイモのほか、しょうゆ味の焼き団子の「川越団子」や狭山茶のルーツとなった「川越茶」、サツマイモを原料とした地ビールやB級グルメの「川越太麺焼きそば」などがあります。川越のランドマークは「時の鐘」と呼ばれる高さ約16mの3層構造になった鐘楼で、400年近くにわたり時を知らせ続けていて、今でも機械式で1日4回銅鐘の音が街に響きます。蔵造りの街並みが残る「川越一番街」を中心とする旧市街は、古くから「世に小京都は数あれど、小江戸は川越ばかりなり」と謳われ、1999年にはグッドデザイン賞のアーバンデザイン賞を受賞しています。川越の見世蔵は高価な黒漆喰をふんだんに使っているのが特徴で、現在はギャラリーやカフェなどに利用されることも多く、夜にはライトアップされます。川越大師と呼ばれ親しまれている喜多院は1月3日のだるま市や節分、七五三などの行事以外でも多くの参拝者があるお寺で、境内にある五百羅漢の石像も有名です。10月中旬に開催される川越まつりは、山車を曳き回す勇壮な祭りで、国の重要無形民俗文化財にも指定されています。360年以上にわたって続いている古い歴史のある祭りで、毎年80万人以上が集まります。

子育て環境について

市内には進学校が多く、文教都市であることから教育施設やその環境に恵まれています。川越市には地域子育て支援センターがあります。各種の講座や教室を無料で行っていて、「ひだまり教室～どならないですむ子育て～」と題してアメリカで開発された、暴力や暴言を使わずに子どもを育てる技術を親に伝えるプログラムを学ぶのもそのひとつです。このような支援センターのイベントや毎日のスケジュールが掲載された市の子育て情報ペーパー「子育てわくわく」が月刊で発行されています。市の子育て応援webサイト「ママフレ」では、子どもに関する行政サービスが分かりやすく紹介されています。なかでも「働くママを応援する法律講座」がweb上で連載されていて、出産までの働き方から出産・育児休業の取り方など、忙しいお母さんお父さんには有難い情報です。また、満18歳に達して最初の3月31日を迎えるまでのお子さまがいらっしゃる親を対象に配付される「パパ・ママ応援ショップ優待カード」を対象店舗で提示すると、割引サービスが受けられる制度などもあります。