川崎市高津区のマンション賃料データ

神奈川県川崎市高津区の地域情報

江戸時代から大山阿夫利神社（神奈川県伊勢原市）へ向かう参拝客の宿場で賑わい、二子の渡しを中心に二子･溝口宿があった川崎市高津区は川崎市のほぼ中部に位置しています。高津区は川崎市中原区、多摩区、宮前区、横浜市港北区、都筑区、東京都世田谷区と隣接し、多摩川に沿った平地と主に西側にある丘陵地帯で構成され、区内は南部地区、北西部地区、北東部地区、中央部地区の4つの地区に分かれています。高津区内には国道246号（大山街道）、国道409号、府中街道と主要道が通っていることもあり、物流の拠点として優れた立地となっています。JR南武線の武蔵溝ノ口駅、津田山駅、久地駅、東急田園都市線･東急大井町線の溝の口駅、梶が谷駅、高津駅、二子新地駅の7駅があり都内へのアクセスが便利な立地です。東急田園都市線･大井町線を利用すれば、人気スポットがある二子玉川駅、自由が丘駅、三軒茶屋駅、渋谷駅などが近く、気軽に行くことができるのも魅力です。JR南武線は川崎駅と立川駅を結ぶ路線です。JR南武線沿線には住宅地はもちろん、大手企業の大規模事業所が多数あり通勤に便利な路線となっています。

食品や機械の工場、研究開発拠点が高津区の各所にあり、東急田園都市線･東急大井町線溝の口駅から徒歩約15分には日本国内初の都市型サイエンスパーク（KSP）があります。企業の開発研究、創業支援機能を持つKSPですが、結婚式やイベントにも利用が可能な施設です。高津区には多摩川河川敷の緑地や農地、果樹園など、緑豊かな自然が数多く残っています。二ヶ領用水沿いには梨畑が広がり、多摩川梨が周辺地域に気遣った減農薬農法で生産されています。特に橘地区ではエコシティたかつプロジェクトの一環として「たちばな農のあるまちづくり」を推進し、農作業を手伝う援農、野菜直売イベント、食育イベント、一連の農作業を体験できるプチ農業体験など、地元農業を活かし地域の活性化を図っています。

多摩川河川敷ではスポーツやバーベキュー、多摩川の花火大会など、区民をはじめ、多数の人々でにぎわいます。また毎年、夏に行われる高津区民祭は高津区の夏の風物詩として親しまれています。大山街道を神輿やパレードが通り、大山街道沿いにはたくさんの模擬店が並ぶなど、活気のある祭となっています。

高津区は「エコシティたかつ」というプロジェクトを進めています。これは持続可能な循環型都市の再生と創造を推進するもので、区民が参加できる、さまざまなイベントなどを開催し、エコについて考え取り組んでいます。子育て支援も積極的にサポートをしており、区内に8カ所の子育て支援センターがあります。いずれも乳幼児を対象に親子が自由に集まることができ、園庭や遊具で遊べ、気軽に子育て相談もできるスペースとなっています。市民健康の森ではゲンジボタルの幼虫を放流し、今ではなかなか見ることがなくなったホタルの鑑賞会が毎年、行われています。住宅地の一角には牛や豚、ポニー、ウサギ、ヤギ、羊や小動物などが飼育されている牧場があります。この牧場では移動動物園もおこなっており、子どもたちが気軽に動物と触れ合う機会を設けています。下作延にある茅葺の山門が印象的な青龍山円福寺は元禄時代に建立したといわれ、戦災を逃れた貴重な文化遺産です。茅葺山門の内側には白砂が敷かれた庭園が設けられ、趣のある風情となっています。その他にも梅林公園や15,000株の花菖蒲が見ごたえのある菖蒲園、野鳥が集まり、桜並木が美しく散策が楽しめる国の登録有形文化財、久地円筒分水があります。

このように都会に近い土地ながら、自然が残る風景が広がり、商業施設や生活施設が整っている高津区は、幅広い世代や世帯に暮らしやすい住環境といえるでしょう。