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東京都日野市の概要と交通アクセスについて
高幡不動尊で知られる日野市は、都心から西に約35㎞、東京都のほぼ中心部に位置します。多摩川と浅川の清流に恵まれ、湧水を含む台地と緑豊かな丘陵をもつ街です。かつては農業中心の宿場町で、「多摩の米蔵」といわれていましたが、昭和の初めからは大企業の誘致により工業都市としての顔も加わりました。また戦後は、多摩平など大規模団地の進出があり、首都圏のベッドタウンとして発展してきました。2022年1月現在の人口は187,304人となっています(日野市HP「日野市の人口、世帯数、面積」より)。鉄道路線は、北から西へ弧を描いて走るJR中央本線と南部を東西に結ぶ京王線、南北に走る多摩都市モノレール線などがあります。道路は、中央自動車道、国道20号(日野バイパス)、川崎街道、甲州街道、北野街道などが通っています。
おもな沿線情報について
JR中央本線沿線には、日野駅、豊田駅があります。日野駅は新宿駅からJR中央線快速で約29分の距離にあり、駅の南側を中央自動車道が東西に走っています。日野市の中核エリアとして、市役所、市民会館、中央公民館、中央福祉センター、生活保健センター、警察署、郵便局などの公共施設が集まっています。また、日野中央公園、市民の森スポーツ公園、日野市市民の森ふれあいホール、新撰組のふるさと歴史館など、文化・レクリエーション施設も豊富です。西側には、自動車会社の本社・工場、電機メーカーなどの企業が立地しています。豊田駅の北側には、大手電機メーカーなどの企業や東京都立大学 日野キャンパスなどの大規模施設が目立ちます。南側には日本の公立図書館の歴史を拓いたといわれる日野市立図書館が建っています。京王線沿線には、百草園駅、高幡不動駅、南平駅、平山城址公園駅があり、高幡不動駅には、多摩都市モノレール線、京王動物園線も乗り入れています。高幡不動駅西側には関東三大不動のひとつに挙げられる高幡不動尊(高幡山明王院金剛寺)があり、駅の西口からは参拝客で賑わう参道が続いています。寺院の南側の丘は都立多摩丘陵自然公園として整備されています。
地形の特徴について
日野市は大きく、丘陵地、台地、低地の3段からなっています。また、北部を多摩川、市の中央部を浅川が流れており、多様性に富んだ地形です。浅川流域の右岸(南側)は、多摩丘陵と呼ばれる起伏の富んだ丘陵地で、神奈川県の三浦半島まで続く広域的な丘陵が、日野の緑の骨格を形成しています。ここはほとんどが住宅地となっていますが、樹林地や湧水が残っている地域です。浅川左岸(北側)は台地になっており、そこから浅川に降りる2段の段丘崖があります。台地上は、住宅地と多摩地域有数の工業地となっています。浅川と多摩川沿いの沖積低地は、住宅地と農地が混在し、この地域には、日野でも数少なくなってきた水田が広がり、水を導く用水が網の目のように張り巡らされ、総延長約116㎞におよんでいます。また、農地は減少しているものの東光寺(新町付近)、川辺堀之内、新井、豊田、西平山、倉沢(百草付近)地区などでは、今なお都市農業が積極的に営まれています。
子育ての環境について
0歳から18歳までの子どもや家庭に関する問題の相談は、子ども家庭支援センターが総合窓口になっています。そのほかに地域子ども家庭支援センター、子育てひろば、公立保育園などでも相談できます。また、0歳児から就学前までの一時保育、宿泊をともなうショートステイ、夜間に預けるトワイライトステイ、病後児保育など、さまざまな子育て支援のサービスが用意されています。
街の自慢について
日野は「新撰組のふるさと」としても知られる土地で、副長・土方歳三や六番隊長・井上源三郎が生まれ育ったほか、彼らの活動を支えた名主の佐藤彦五郎の屋敷(日野宿本陣)が残されており、毎年5月に、「ひの新撰組まつり」が開催されています。また、新撰組のふるさとを訪ねるみち「日野」が、日本ウォーキング協会の「美しい日本の歩きたくなる道500選」に選ばれています。