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vol.3
- 購入者
- Nさんご夫婦
- 住所
- 神奈川県横浜市
- 入居時期
- 2023年
- 間取り
- 3LDK
“住まいのプロ”がリノベした物件に大きな価値を
持ち家派と賃貸派。住まい選びにおいて永遠のテーマともいえますが、2023年小暑、横浜市内のマンションを購入した30代のNさんご夫婦は「断然持ち家派」の一組です。旦那さまは社会人1年目に居住用としてアパートの一室を購入するなど積極的で、不動産購入についてのたしかなルールもお持ちです。現在は奥さまともども働きながら、第一子の子育てに奮闘中。そんなNさんご夫婦に話を伺うと、何かと出費がかさむ子育て世代でも無理なくマイホームを取得するヒントがいっぱいでした。
内見は間取り図では見えない要素を重視
Nさんご夫婦のマイホームは神奈川・横浜市内にある築18年、総戸数70戸超の中規模マンションです。間取りは64平米の3LDKで、設備や内装はもちろん、配管までオールリニューアルされた本物件を購入。観光地としても人気のみなとみらいは徒歩圏内です。旦那さまは、物件情報を確認して興味を持ち、実際に内見して「これは買いだ」と確信したと振り返ります。
「エリアのポテンシャルもさることながら、最寄り駅までは徒歩10分以内で、条件のど真ん中をクリアしていました。この界隈は、週末になると家族で遊びに来ていたところで、街の雰囲気や環境もある程度わかっていました。間取りも及第点で、内見では細かいところを確認できればと思っていたのですが、マイナス要素が見つからず、その場で『買います』と即決。夫婦で気に入った物件でした」
旦那さまの隣りでは奥さまがゆっくりと頷きます。今回の物件探しでは沿線やエリアを絞り、5件ほど内見をしたそうですが、「間取りはよくても行ってみると、コンセントの位置や数がしっくりこなかったり、浴室やトイレなどの出入口に無駄な段差があったりしてガッカリする物件も多くて……。でも、ここはそういうのが一切なかったんです。自分たちが生活する様子が明確に想像できたんです」。
在宅勤務に便利な3LDKと家事動線
リビング横の和室は洋室にリフォームされており、スライドドアにすることで解放感と汎用性のあるつくりになっていました。
部屋は高層階にあり、周囲には視界を遮るような建造物はなく、ベランダ側の窓を開ければ心地よい風がすうーっと入ってきます。南向きで日当たりも申し分なし。たしかに毎日を心地よく過ごせそうです。
6.1畳のお部屋は、1歳になるお子さまと3人で寝室として使用。廊下を挟んだ4.7畳の洋室には、リモートワークもある旦那さまのデスクが置かれています。
「机の上は仕事の資料とか散らかり放題なんですが(苦笑)、生活空間と在宅ワークが物理的にセパレートできるのはやっぱりよくて。2LDKだった以前の住まいから1部屋増やす3LDKにこだわったのも正解でした」
一方の奥さまは、実際に住んでみて家事動線の良さを痛感したそうで、「お風呂場や洗濯機のある場所とリビングが近くコンパクトにまとまっているので、グンとラクになりました」。リモートワーク、家事ともに使い勝手の良さはバツグンだと教えてくれました。
お気に入りは圧倒的にリビング
仕事に家事に育児にと、目まぐるしい日々を送っているお2人ですが、大事にしているのは家族だんらんの時間。こだわりの詰まったリビングダイニングで過ごされます。
「キッチンとリビングが一体型になっているのも気に入ってます」と話す旦那さま。以前は独立型のキッチンで、乳児期のお子さまへの目配りが難しいと感じたそうですが、新居は対面式のオープンカウンターキッチンなので、お子さんの気配も感じ取れて安心です。
奥さまにリビングに惹かれた理由を尋ねると「収納スペースがないところ」。ちょっと意外にも思えます。
「リビングは余白のあるシンプルな空間が理想です。扉のない収納棚があったりすると、どうしても生活感が出てしまいますよね。子どもが小さいのでおもちゃや本などが散らかりやすいのですが、リビング以外の各部屋に収納スペースが確保され、隣りの洋室には大きめのクローゼットがあるので便利だし、それで十分です」
結婚前は実家暮らしだったという奥さま。きょうだいと一緒の部屋だったこともあり、結婚後の“愛の巣”は「『自分好みの部屋にできるぞー!』っていう思いを爆発させてきた」とニッコリ。スキマ時間にInstagramなどでインテリアの情報をチェックしてはあれこれ考え妄想するのが、日常のささやかな楽しみとのこと。
使っているダイニングテーブル&チェア、ソファー、時計、カーテンはいずれも以前の住まいから愛用し続けるモノばかり。吟味してきたからこそ、やみくもに買い換えたり、新調する必要はないんですね。
壁紙の一部だけカラーを変更
そもそも気に入った物件ですが、より自分好みの部屋に近づけるため、リビングとトイレの壁紙の一部を業者に依頼し、グレージュ系に変更。そのココロは?
「白一面の壁だったので、アクセントが少し欲しいなと思ったんです。ドアの色調がウォルナット系なので、手持ちの家具の色調にも合うように“中間色”であるグレージュを取り入れました。前の自宅から飾っていた『ミナペルホネン』の布が張られた3枚のパブリックパネルもいいアクセントになって、大満足です」
キッチンの壁の一部には奥さまがレンガ風タイルシールを張り、プチDIYを施したそう。いずれも、色数や素材を絞ることで全体的に落ち着いた印象になっています。
ここまで“120点満点”ともいえるリビングのお話しを伺いましたが、旦那さまは唯一、隅にある柱が気になっていた模様。マンションの構造上、仕方がないとはいえ、入居前はデッドスペースに感じたそうですが、「テレビを配置したらカモフラージュできて、全く気にならなかった」と苦笑い。理想の住まいづくりは、家電の配置もキーワードになりそうです。
資産価値を感じる中古マンション
銀行員時代、住宅ローンの融資を担当していたという旦那さまは不動産の知見が豊富。これまで2度ほど居住用に中古マンションを購入したといいます。持ち家派の中でも、新築か中古か、意見のわかれるところ。新築の価格の高騰や供給戸数の減少を鑑みると「中古マンションに資産価値を感じる」と続けます。
「子育て世帯の住宅ローン減税制度など不確定な要素もありますが、身の丈に合った物件を購入すれば過度に怖がる必要はなく、個人的には不動産は手堅い資産のひとつだと捉えています。それをより強固にするには、売りやすい・貸しやすい物件を購入すること。その観点で中古マンションをリノベーションするなら、自分たちで一からオーダーするより、プロの目線でリノベされた物件のほうが万人受けしやすいと思います。仮に誰かに貸すとなった場合にも支持されやすいのではないかなって」
旦那さまのお眼鏡にかなった物件の中から、奥さまの理想や希望に近いものを選んでいく。キャンパスが隣接する大学に通い、インカレサークルで出会ったというご夫婦は息がぴったり。二人三脚で理想の物件にも巡りあったNさんご夫婦は、「今の住まいで心と生活がより豊かになった」と締めくくります。
新居の界隈にはおしゃれなカフェが点在し、旦那さまは気分転換を兼ねてカフェで仕事をすることもあるそう。料理もお好きで、奥さまイチ押しは白菜と豚肉のミルフィーユ鍋。お気に入りのダイニングで、はふはふと鍋を頬張る家族団らんの日常――とても素敵です。