ざっくり要約!
- ハウスクリーニングとは、清掃のプロによる掃除の代行サービス
- 相見積もりを比較する、繁忙期を避けるなどして費用を抑えることも可能
日常的に住まいの掃除をしていても、隅々まできれいな状態を維持することは簡単ではありません。
「汚れをためてしまった」「忙しくて念入りな掃除ができない」「売却したいけれど汚れが目立つ」
こういったときには、ハウスクリーニングを依頼するという方法があります。この記事では、ハウスクリーニングにかかる費用相場を解説。費用を抑えるコツや業者の選び方まで紹介します。
記事サマリー
ハウスクリーニングとはプロによる住まいの清掃
ハウスクリーニングは、家の掃除を外注できるサービスです。贅沢なサービスに思えるかもしれませんが、ハウスクリーニングは単なる掃除の代行にとどまりません。豊富な現場経験のある清掃のプロが、汚れの種類や適切な落とし方を見定め、特殊な道具や洗剤を用いて汚れを除去します。
ハウスクリーニングは、自分の力では落としきれない汚れから、危険が伴う高所の掃除まで請け負ってくれるサービスです。
ハウスクリーニングはいつするもの?
ハウスクリーニングを利用するタイミングはさまざまですが、一般的に多く利用される時期をご紹介します。
汚れが気になるとき
汚れが目立って気になるときは、頑固な汚れになっていたり、簡単には落とせない状態になっていたりするものです。
時間と労力をかけて自分で清掃しても、結局きれいにできないことも少なくありません。気になる汚れがあるときは、ハウスクリーニングの出番ともいえるでしょう。
年末
秋頃から計画的に大掃除をするご家庭も増えていますが、住まいの汚れを一掃したくなるのはやはり年末。年末は、ハウスクリーニング業者が一番忙しくなる時期でもあります。
不動産売却時
ハウスクリーニングの活用をおすすめしたいのが、不動産を売却するときです。
汚れの度合いによってはリフォームしたほうがよいケースもありますが、ハウスクリーニングで見違えるほど印象がアップすることもあります。
賃貸物件の退去時
賃貸物件から引っ越しする際には、ハウスクリーニングを行うことが原則です。借主と貸主のどちらが費用を負担するかは、賃貸契約書で確認します。
賃貸契約書に、特約で借主負担と書かれていればクリーニング費用は借主負担。書かれていなければ、基本的に貸主負担となります。国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」では、原状回復について「賃借人の居住、使用により発生した建物価値の減少のうち、賃借人の故意・過失、善管注意義務違反、その他通常の使用を超えるような使用による損耗・毀損を復旧すること」と定義されています。
水回りやエアコン、家まるごとの清掃まで。ハウスクリーニングの費用相場
ハウスクリーニングには、エアコンやレンジフードの清掃だけを依頼できるプランから、一戸建てまるごとを清掃するサービスまでさまざまな種類があります。
場所別クリーニングの費用相場
ハウスクリーニングの費用相場を比較する際は、どこまで清掃してくれるか作業範囲を確認することが大切です。
たとえば、キッチンのハウスクリーニングでは、換気扇やレンジフードの清掃は別料金になるケースがほとんど。他にも、シンクの汚れ防止コーティング、食洗機庫内洗浄、魚焼きグリルの清掃などがオプション設定になっています。
浴室では、追い炊き配管の清掃、鏡のウロコ取り、エプロンの内部洗浄などに別途料金がかかります。
場所 | 費用相場 |
---|---|
キッチン | 約17,000~20,000円前後 |
換気扇・レンジフード | 約8,000~18,000円前後 |
浴室 | 約15,000~20,000円前後 |
トイレ | 約8,000~10,000円前後 |
洗面所 | 約8,000~10,000円前後 |
フローリング(10帖程度) | 約13,000~17,000円前後 |
窓ガラス・サッシ(1式) | 約4,000~11,000円前後 |
エアコン(お掃除機能なし) | 約8,000~15,000円前後 |
エアコン(お掃除機能付き) | 約15,000~22,000円前後 |
1軒まるごとクリーニングの費用相場
一戸建てをまるごと清掃する場合の費用相場は、以下の通りです。空き家の場合は、入居中の費用相場より2〜3割程度安くなる場合があります。
また、全国規模の清掃会社の場合は、エリア別に料金が設定されていることもあるので注意が必要です。
間取り | 費用相場(空き家) | 費用相場(入居中) |
---|---|---|
一戸建て 2LDK/3DK | 約55,000~110,000円前後 | 約70,000~140,000円前後 |
一戸建て 3LDK/4DK | 約75,000~150,000円前後 | 約90,000~180,000円前後 |
一戸建て 4LDK/5DK | 約80,000~160,000円前後 | 約100,000~200,000円前後 |
一戸建てのハウスクリーニング費用が上がる要因としては、以下のものがあります。
- 集合住宅と比べて作業面積が広い
- 家具や物が多い
- 養生しなければならない家電や家財がある
- ゴミが多い
- 汚れの状態が酷い
- 駐車場がない
- スケジュールがタイト
できるだけ費用が上がる要因を解消してから、ハウスクリーニングを依頼しましょう。
ハウスクリーニングの費用を抑えるコツ
ハウスクリーニングは、少しでも安くなる方法で依頼したいものです。続いては、費用を抑えるコツや見積もり依頼時の注意点を解説します。
相見積もりを依頼する
ハウスクリーニングの料金やプラン内容は、業者によって少しずつ異なります。比較検討するためにも、複数の業者から見積もりを取るようにしましょう。
相見積もりを依頼する際には、業者に相見積もりである旨を伝えてから依頼を。トラブルを防ぐためにも大切なことです。
また、見積もりは料金だけでなく、作業内容や清掃範囲をしっかりと確認しましょう。希望していた清掃箇所が別料金になっている可能性もあり得ます。
清掃範囲の疑問点は、見積もり段階で確認することが大切です。
まとめて依頼する
ハウスクリーニングは、レンジフード・エアコンなど部分的に清掃を依頼すると割高になります。
業者では、セットプランや水回りパッケージなどを用意していることが多いので、気になる箇所が複数あれば、まとめて依頼したほうがお得です。
繁忙期を避ける
ハウスクリーニングには繁忙期があります。一般的には、引っ越しシーズン・年末・エアコン使用時期は予約が取りにくく、料金が下がることは期待できません。
狙い目は、引っ越しシーズンがひと段落する4~5月、大掃除前の10~11月です。筆者はエアコンクリーニングを利用したことがありますが、そのときに1〜2月は閑散期のため、1割程度の値引きができると教えていただきました。
一度でもハウスクリーニングを利用すると、リピーター向けのお得な情報を教えてもらえるかもしれませんね。
不動産会社のサービスを利用する
不動産を売却する場合は、不動産会社のハウスクリーニングを活用する方法もあります。
ハウスクリーニングは、買主様に好印象を持っていただき、早期売却するためにも欠かせません。とくに、内覧時の印象を左右する「水回り」を清潔にしておくことは重要です。
不動産会社のハウスクリーニングは、対象エリアや利用条件などをクリアする必要はありますが、検討の価値があるサービスです。
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ハウスクリーニング業者の選び方
ハウスクリーニングを依頼できる業者は、大手の清掃会社から個人業者まで選べる時代になりました。どのような点に注意して選ぶべきか解説します。
清掃技術やクオリティ
料金の安いハウスクリーニング業者もありますが、一定の清掃技術やクオリティを求めるのであれば、実績と経験を積み重ねた大手の清掃会社に依頼したほうが安心といえます。
個人業者に依頼する場合は、口コミやビフォーアフター写真など、クオリティを確認できる情報を集めてから検討しましょう。
接客対応
ハウスクリーニングは清掃のプロであると同時に、プロの接客対応も求められます。大手の清掃会社では、接客研修を行ったり、お客様アンケートから改善を行ったりするなど、常に接客対応に気を配っているので安心して依頼できます。
損害保険加入の有無
あってはならないことですが、清掃の際に家財や家電を壊したり、壁を傷つけたりするケースもゼロではありません。
万が一のためにも、損害保険に加入しているハウスクリーニング業者を選びましょう。ほとんどの業者が加入していますが、未加入の場合もあるので事前に確認が必要です。
スピード重視なら個人業者も視野に
一定の安心感を得たいなら大手の清掃会社がおすすめですが、個人業者ならではのメリットもあります。
- 料金が比較的安い
- 連絡がスムーズ
- 繁忙期でも予約を取りやすい
個人業者の場合は、実際に作業する担当者と直接打ち合わせができます。質問に対する回答をスピーディーに得られ、要望を直接伝えられることもメリットです。
ハウスクリーニングを活用して清潔な住まいに
自分では清掃が難しい場所をきれいにしてくれるハウスクリーニング。ハウスクリーニングは決して安いものではありませんが、繁忙期を避けたり、まとめて依頼したりすればお得に利用できる場合もあります。
お金はかかりますが、時間と労力を使わずに家がきれいになるのはとても便利です。時には清掃のプロに頼ってみてもよいのではないでしょうか。
この記事のポイント
- ハウスクリーニングの相場はいくら?
ハウスクリーニングには、場所別に清掃するプランから家全体を清掃するサービスまであり、依頼内容によって費用は変わります。
詳しくは「水回りやエアコン、家まるごとの清掃まで。ハウスクリーニングの費用相場」をご覧ください。
- ハウスクリーニングの費用を下げるには?
相見積もりを依頼して比較する、繁忙期を避けるといった方法があります。
詳しくは「ハウスクリーニングの費用を抑えるコツ」をご覧ください。
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