ざっくり要約!
- 引越しにおすすめの時期は6月と10月
- 繁忙期は物件数が多く、閑散期は引越し代が安い点が魅力
- 時期によって引越しのポイントは異なる
新生活を目前にした春先は、理想の物件に出会えなかったり引越し業者の料金が高かったりと、引越しの難易度が高いということをご存じの方も多いのではないでしょうか。
もし引越しの時期が限定されていないのであれば、引越しシーズンを避けて物件探しを始めると、コストを抑えながら理想の物件に入居できる可能性が高まります。
今回は引越しシーズンにおすすめの時期と、時期ごとの物件探し・引越しのポイントについて解説します。
記事サマリー
引越しの閑散期はいつ?
6月と10月は、1年のうちでも引越しが少ない時期です。この時期の特徴は、大きく分けて下記の3つです。
閑散期のため引越し代が安い
春の引越しシーズンがすぎた6月は、引越し業界の閑散期にあたります。引越し業者を利用する人が減るため、1年の中で最も引越し費用を抑えることが可能です。
物件の数も多い
10月は企業の人事異動や結婚などで、引越しを考え始める人が多い時期です。春の繁忙期に向けて少しずつ入居できる物件が増えてくるため、10月の引越しは物件の選択肢が多いというメリットがあります。
家賃交渉もしやすい
閑散期にあたる6月と10月は、空室期間をできるだけ短くしたいと考える大家さんや管理会社が、契約条件の交渉に応じてくれる可能性が高い時期です。繁忙期と比較すると、家賃・敷金・礼金などを低めにして募集している物件も多い傾向にあります。
引越しの繁忙期はいつ?
引越しの繁忙期は1月から3月の間です。進学や就職、転勤など、春からの新生活に向けて物件探しをする人が増える時期だからです。特に2月は、新生活が始まる直前の3月に入居したい人が多く物件探しをするため、希望の物件が見つかりにくい・家賃などの交渉が難しいケースも少なくありません。
繁忙期は引越し代が高い
繁忙期は引越し業者への需要が高いため、引越し料金がもっとも高くなる時期でもあります。また引越し業者の予定が埋まりやすく、希望の日時に予約を入れられないケースもあるため注意が必要です。
繁忙期ならではのメリットも
費用面ではデメリットが目立つ繁忙期の引越しですが、もちろんメリットもあります。入居する人が多いということは、それだけ退去する人も多いということです。一般的な賃貸借契約書では、解約の1~2か月前に解約の申し込みをするように定めています。
つまり、3月に引っ越す人は1月~2月に解約の申込をすることになるため、繁忙期は3月に入居できる物件の数が一気に増えるタイミングでもあるのです。そのため閑散期では見つからなかったような魅力的な物件に出会える可能性もあります。
時期別!物件の選び方と引越しのポイント
仕事や家庭の事情により、引越し時期を変えられないケースも少なくないでしょう。引っ越す時期によって、物件の選び方や引越しのポイントが異なるという点を押さえておきましょう。
1月〜3月:新年度に向けて引っ越しが集中する時期
繁忙期である1~3月に引っ越す場合は、とにかくスピード重視ということを意識しましょう。引越し先を探している人が多いぶん、人気物件はすぐに申し込みがはいってしまうため、常に最新情報にアンテナを張っておくことが求められます。引越し業者も予約が取りにくい時期なので、入居が決まったらまず予約を入れるようにしましょう。
4月〜8月:引っ越し費用を抑えたい人におすすめの時期
繁忙期をすぎた4月~8月は、引越しを検討する人が減るため、物件数は多くはないもののマイペースに新居探しができます。交渉がしやすいタイミングでもあるので、気に入った物件が見つかったら、家賃や礼金などを下げてもらえないか不動産会社に聞いてみるといいでしょう。
9月〜10月:カップル・ファミリー向け物件が増加傾向に
9~10月は人事異動などの影響で、繁忙期に次いで空き物件の情報が出やすくなります。とくに、カップルやファミリー向けの物件が増加する時期です。
家賃・敷金無料や低めにして募集している物件とともに、初月の家賃を無料にしてもらえるフリーレントの物件も多く見られる時期です。
さらに春に向けて新築マンションの情報も増えてくるため、常に最新情報はチェックしておきましょう。
11月〜12月:単身者も比較的ゆっくり物件探し・引っ越しできる時期
11月~12月は春の引越しを見据えて解約の申し込みをする人が増えるため、物件の空き情報がだんだんと増えてくる時期です。その一方でハイシーズンと比較して新居を探している人は多くないため、物件をゆっくり比較検討できる点はメリットです。引越し代金も交渉しやすいタイミングのため、複数業者で合い見積もりをとって、できるだけお得に引っ越せるようにしましょう。
狙った時期に安く引っ越すにはどうすればいい?
引越したい時期が決まっている場合、希望の入居日から逆算したスケジュールで物件探しを進める必要があります。
物件探しは2〜3ヶ月前にスタート
契約する物件を比較検討して申し込み、契約締結して引っ越すまでさまざまな手順を踏むことを考えると、物件探しは入居希望日の2~3ヶ月前に始めることをおすすめします。
最初のうちはエリア・家賃・間取りなど希望する条件を決めて、インターネットでの検索や不動産会社からの紹介で物件情報を集めます。
その中から気になる物件をいくつかピックアップし、内見して入居する物件を決めましょう。
現在住んでいる部屋の解約のタイミングと合わせるためにも、引越しの1カ月半~1カ月前には内見を終えておくのが理想です。
契約書に記載されている期間内に退去を申し出る
新居の選定と合わせて、現在住んでいる物件の解約申し込みをします。マンションやアパートの場合、退去の1~2ヶ月前までに解約申込書を提出するように定められているのが一般的です。ただしこの期間は物件によっても異なるため、引越しを検討し始めたタイミングで契約書を確認しておくことをおすすめします。
不要なものは処分しておく
引越し作業をスムーズに進めるためには、あらかじめ不用品を処分しておくことも重要です。特に大型家具や家電を、引越しを機に処分したり買い替えたりする場合は、あらかじめ専門業者に回収を依頼する必要があります。
不用品回収は予約制になっていることが多く、申し込んでから見積もりが出るまで数日かかる場合もあります。希望の回収日に来てもらうためには、遅くとも2週間前、可能であれば3週間前には依頼するようにしましょう。
引越し業者を比較する
利用する引越し業者を決める際には、必ず合い見積もりをとって費用を比較しましょう。
引越し業者によって料金が異なるだけでなく、対応エリアやスタッフの対応、サービス内容もさまざまのため、比較することで自分に合った業者を見つけることが可能です。
引越し業者の比較には、インターネットでの一括見積サービスを利用すると便利です。合い見積もりをとって予算に合いそうな業者の中から、サービス内容や口コミなどを総合的に判断して、依頼する業者を決定しましょう。
まとめ
時期別に、物件の選び方と引っ越しのポイントをご紹介しました。仕事や学校、家庭などの事情があることから引っ越し時期をコントロールするのはなかなか難しいものですが、時期ごとの特徴を知っておけば、物件探しを開始する時期を調整したり、引っ越し費用を予算内に抑えるための工夫などを講じたりできます。
引越しを検討し始めたら余裕のあるスケジューリングを意識し、物件だけでなく引越し業者もしっかりと比較するようにしましょう。
この記事のポイント
- 引越しの時期によって物件探しや引越しで意識することって違うの?
時期によって物件情報の数や引越し業者の料金だけでなく、家賃交渉の難易度にも違いがあります。
詳しくは「時期別!物件の選び方と引越しのポイント」をご覧ください。
- 希望の物件に安く引越すためのコツってある?
引越しの2~3カ月前から物件探しを始め、並行して現在入居している部屋の解約手続きや引越し業者の選定を進めましょう。
詳しくは「狙った時期に安く引っ越すにはどうすればいい?」をご覧ください。
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