トイレ クッションフロア 後悔
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トイレをクッションフロアにすると後悔する? タイルとの違い、メリット・デメリットを解説

執筆者プロフィール

高山みさと
インテリアコーディネーター

CADオペレーター・大手住宅設備メーカー勤務を経て、住宅ライターとして開業。インテリアコーディネーター資格保有。元キッチンスペシャリスト。家づくりやリフォームにおける難しい知識を分かりやすく伝えている。プライベートでは築20年の戸建て住まい。リフォームやDIYで家づくりを楽しんでいる。

ざっくり要約!

  • クッションフロアは、デザイン性・清掃性・施工性などに優れ、トイレの床材としてバランスのとれた建材
  • 後悔しないためには、内装との調和がとれているか、質感やデザインがイメージ通りか確認することが大切

クッションフロアは、デザイン性や耐水性に優れ、価格もお手頃な床材です。「トイレの床材として検討したいけど後悔するのでは?」と迷っている方もいるのではないでしょうか。 この記事では、トイレをクッションフロアにするメリット・デメリットをお伝えするとともに、トイレのクッションフロアの選び方を解説します。

クッションフロアとは?

クッションフロアとは、表面が塩化ビニルで作られたシート状の床材のことです。クッションフロアの中間層は、発泡塩化ビニル素材でできており、クッション性があります。
デザインの種類が豊富で簡単に施工できることから、DIYアイテムとしても人気です。

フロアタイルとの違い

フロアタイルは、クッションフロアと同じ塩化ビニル素材の床材です。クッションフロアは傷が付きやすい素材ですが、フロアタイルは土足で使えるほど耐久性が高く、家具を置いても跡がつきません。

一方で、フロアタイルにはクッション性がなく、踏み心地に柔らかさのあるクッションフロアとは使用感が異なります。
また、クッションフロアよりも価格が高く、施工に時間がかかるという特徴もあります。

フローリングとの違い

クッションフロアとフローリングは素材が異なります。クッションフロアは塩化ビニル、フローリングは木材です。

塩化ビニルでできたクッションフロアは、水に強くお手入れも簡単。一方、フローリングは水に弱く、トイレでの使用にはあまり適していません。

耐水性が求められるトイレの床をフローリングにしたい場合は、木目調のクッションフロアを選ぶという方法もあります。

タイルとの違い

タイルは、水に強い陶磁器製の建材です。粘土などの原料を成形して高温で焼成するので、火にも強く、キッチンの壁材にも使われます。

クッションフロアもタイルも水に強い床材ですが、タイルはさらに耐久性が高く傷が付きにくいことが特徴です。
また、タイルは質感やデザイン性に優れ、高級感のある仕上がりになります。

ただし、タイルの感触は固く冷たいので、冬は足元がひんやりとしてしまうことも。手作業で1枚1枚施工するため、施工費が高くなる点にも注意が必要です。

トイレをクッションフロアにするメリット

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クッションフロアは、デザイン性・清掃性・施工性などに優れ、トイレの床材としてバランスのとれた建材です。

さまざまなデザインがある

クッションフロアは、木目調や石目調、幾何学模様など、デザインのバリエーションが豊富です。トイレのインテリアに合わせて、ピッタリのデザインを選ぶことができます。

手入れしやすい

クッションフロアは水や油汚れに強く、お手入れが簡単な床材です。トイレのように汚れやすい場所は、清掃性の高さが大きなメリットになります。

柔らかい

クッションフロアの中間層には発泡層があり、柔らかい踏み心地です。
さらに発泡層を厚くした、転倒時の衝撃吸収性を高めたクッションフロアもあり、子どもや高齢者のいるご家庭でも安心して使うことができます。

比較的安い素材

クッションフロアは、シート状の建材でDIYでも扱いやすく、価格もお手頃です。
リフォームを業者に依頼する場合でも、材料費・施工費ともに抑えることができるので、業者からもクッションフロアを提案されることが多いでしょう。

張り替えやすい

クッションフロアは、DIYでも気軽に張り替えが可能です。
トイレにクッションフロアを施工する場合は、まずトイレの床の型紙をとります。便器周辺の型紙をとるのは大変ですが、小さい紙をつなげながら、カーブに沿って型をとりましょう。

型紙がとれたら、クッションフロアを型紙に合わせて切り取ります。型紙をとると、比較的簡単に張り替えることが可能です。

トイレをクッションフロアにするデメリット

トイレの床材として優れたクッションフロアですが、デメリットも多いため注意が必要です。

ものによってはチープに見える

クッションフロアは塩化ビニル素材のため、テカテカして見えることがあります。本物の質感とかけ離れてしまい、チープに見えることも少なくありません。

特に、木目や石目を模したデザインの場合は、質感が違って見えやすいので注意が必要です。

デザインによっては汚れがたまりやすい

モザイクタイルやフローリング調のクッションフロアは、本物のように見せるために溝や凹凸が施されている場合があります。その溝に汚れがたまってしまい、掃除に手間がかかることもあります。

へこみやすい

クッションフロアは柔らかい素材のため、へこみ跡が付きやすいのがデメリットです。
一度跡が付いてしまうと元にはもどらないので、重量のあるものは置かないようにしましょう。

劣化しやすい

クッションフロアは、耐久性が低く劣化しやすいことがデメリットです。傷やへこみ跡が付きやすく、補修は難しいため張り替えが必要になります。

ただし、表面強化されたクッションフロアもあるので、使用頻度に合わせて検討しましょう。

後悔しないトイレのクッションフロアの選び方

トイレの床にクッションフロアを選んで後悔しないためには、気になるデザインのサンプルを取り寄せることから始めましょう。

現物を見る

トイレの床にクッションフロアを選ぶ場合は、写真だけでデザインを決めず、現物を確認することが大切です。
メーカーから大きなサンプルを取り寄せて、質感や色味をチェックしましょう。

壁や天井との調和を意識する

クッションフロアのデザインや色味を気に入っても、実際にクッションフロアを施工すると違和感を覚えることもあります。

後悔しないためには、取り寄せたサンプルをトイレの床に置いて、壁や天井、ドアなどと調和がとれているか、照明や光の加減で色味に変化がないか事前にチェックしましょう。

汚れの落としやすさや目立ちにくさも重視する

内装選びはデザインを重視しがちですが、清掃性や日々のお手入れのしやすさも重要です。頻繁に掃除をするのが難しい方は、汚れが目立ちにくいデザインを選ぶと良いでしょう。

汚れが目立ちにくい色はグレーやベージュ系の色です。単色よりも柄の入ったデザインのほうが、汚れが目立ちにくくなります。

また、表面に凹凸や溝のあるクッションフロアは、汚れがたまりやすいので注意が必要です。

専門機関・専門家に相談しながら決める

クッションフロアを選ぶことに不安がある場合は、リフォーム会社のような専門機関に相談してみましょう。

豊富な実績や経験から適切なアドバイスを受けられ、自分のイメージにピッタリ合うクッションフロアを提案してもらえるでしょう。

まとめ

クッションフロアは、デザイン性・清掃性・施工性などに優れた床材です。ただし、傷やへこみ跡が付きやすく、タイルやフロアタイルと比較して耐久性が劣ります。補修は困難なため、劣化した場合には張り替えが必要です。

クッションフロアを選んで後悔しないためには、大きなサンプルを取り寄せ、トイレ空間で調和がとれているか、チープに見えないか事前に確認しましょう。

この記事のポイント

クッションフロアとはどのようなものですか?

クッションフロアとは、表面が塩化ビニルで作られたシート状の床材のことです。クッションフロアの中間層は、発泡塩化ビニル素材でできており、クッション性があります。

詳しくは「クッションフロアとは?」をご覧ください。

トイレをクッションフロアにするメリットはなんですか?

クッションフロアは、デザイン性・清掃性・施工性などに優れ、トイレの床材としてバランスのとれた建材です。

詳しくは「トイレをクッションフロアにするメリット」をご覧ください。

トイレをクッションフロアにするデメリットはなんですか?

トイレの床材として優れたクッションフロアですが、デメリットも多いため注意が必要です。

詳しくは「トイレをクッションフロアにするデメリット」をご覧ください。

ライターからのワンポイントアドバイス

クッションフロアには、滑りにくいものや転倒時の衝撃を吸収するものなど、機能性に優れた商品もたくさんあります。
特にトイレにおすすめなのが「消臭機能」のあるクッションフロアです。クッションフロアの表面に消臭剤を練り込んであり、化学反応によって臭いを吸着。分解して消臭する仕組みです。トイレのクッションフロアは、機能性にも注目して選んでみてください。

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