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【2024年版】固定資産税のお得な払い方は?各種支払い方法を解説

執筆者プロフィール

桜木 理恵
資格情報: Webライター、宅地建物取引士、2級ファイナンシャル・プランニング技能士、管理業務主任者

大学在学中に宅地建物取引士に合格。新卒で大手不動産会社に入社し、売買仲介営業担当として約8年勤務。結婚・出産を機に大手ハウスメーカーのリフォームアドバイザーに転身し約5年勤務。その他信託銀行にて不動産事務として勤務経験あり。現在は不動産の知識と経験を活かし、フリーランスのWebライターとして活動。不動産や建築にまつわる記事を多数執筆。「宅地建物取引士」「2級ファイナンシャル・プランニング技能士」「管理業務主任者」所持。

ざっくり要約!

  • 固定資産税を納める際、自治体によってはクレジット払いや電子マネー決済に対応している
  • 固定資産税を納める際にクレジット払いなどにするとポイントが貯まってお得に支払える

不動産を所有している方には、毎年4~6月頃に固定資産税の納税通知書が届きます。納税義務があることはわかっていても、毎回大きな負担だと感じている方は少なくないでしょう。

この記事では、固定資産税のお得な納付方法や、支払い時の注意点を紹介します。今年不動産を購入した方は来年度から課税されるため、今年のうちに納税方法を確認し、どの方法が自分に合っているのか検討しておきましょう。

固定資産税の払い方にはなにがある?

固定資産税とは、1月1日時点で土地や建物などの固定資産を所有する人に対して、市町村(東京都23区は都)が課税する税金で、税率は一律1.4%(下限)です。しかし税率や支払期間、納付期限については市町村が独自に定めることができるため、地域によって異なることがあります。

なお固定資産税を納める方法として、おもに以下の方法がありますが、自治体によっては、クレジット払いや電子マネー決済に対応していないこともあります。実際に選択できる納税方法については、自治体の窓口やホームページで確認してください。

  1. 窓口納付
  2. 口座振替
  3. 決済アプリ
  4. 電子マネー
  5. クレジットカード
  6. その他

固定資産税の払い方 ①窓口納付

窓口納付とは、自治体に定められた窓口で現金納付する方法です。

4~6月頃に送られてくる固定資産税の納付書を窓口へ持参し、現金で納めます。窓口は市区町村の役所の窓口(23区は都税事務所)や銀行、郵便局のほかコンビニエンスストアでも納付可能です。ちなみに、自治体によって指定のコンビニエンスストアが異なることもあります。

決済アプリや電子マネーなど使い慣れない方にとっては、1番わかりやすい納付方法でしょう。また手元に領収書が残るので、領収書を残したい方におすすめの方法です。

デメリットは窓口へ足を運ばなければならず、クレジットなどとは違ってポイントがつかないことです。各納付期限に遅れないように注意しましょう。

固定資産税の払い方 ②口座振替

口座振替とは、指定した口座から納付額が自動的に引き落としされる方法です。

事前に固定資産税の口座振替手続きをしておく必要はありますが、納付期限に払い忘れることがありません。しかし口座の残高が不足していると当然ですが引き落としされませんので、残高不足には注意しましょう。

なお口座から引き落としされたことは記録に残りますが、領収書は発行されません。領収書が必要な方は、窓口で納付するようにしてください。

固定資産税の払い方 ③決済アプリ

固定資産税の納付書にQRやバーコードがある場合は、決済アプリを使って納付することができます。

スマートフォンを使って納付できるので、窓口へ足を運ぶ必要がなく、スマートに納付できるのがメリットです。また決済アプリのポイントが付与されるため、できるかぎりお得に支払いたい方におすすめの方法といえます。

たとえば以下のような決済アプリが使えますが、自治体によっては納付書にQRコードがなく、決済アプリによる支払いに対応していないこともあります。また領収書も発行されないため、納付したことを書面で残したい方には向かないでしょう。

主な決済アプリ

  • au PAY
  • d払い
  • J-Coin Pay
  • LINE pay
  • PayB
  • PayPay
  • モバイルレジ
  • 楽天銀行アプリ
  • 楽天pay
  • ファミペイ など

固定資産税の払い方 ④電子マネー

電子マネーとは、現金と同じように使える電子化されたお金のことです。カードやスマートフォンに取り込んで使うもので、事前にチャージしておくプリペイド(前払い)型や、デビット(即時払い)型のものもあります。

コンビニエンスストアなど、電子マネーに対応した窓口では、固定資産税の納付に電子マネーが使えます。電子マネーにチャージする際にクレジットカードを使うことで、チャージした金額に対してポイントがつきます。ポイントを貯めたい方には、おすすめの納付方法です。

しかし電子マネーの多くには上限額が定められており、多くの場合5万円を超える支払いはできません。

また、役所の窓口や郵便局では通常電子マネーが使えませんので注意が必要です。

主な電子マネー

  • Suica
  • PASMO
  • nanaco
  • WAON
  • QUICKPay
  • iD

固定資産税の払い方 ⑤クレジットカード

固定資産税をクレジット払いすることもできます。しかし自治体によっては異なるため、クレジット払いを採用しているか、まず役所の窓口や納付書で確認してみてください。

なお役所や郵便局、コンビニエンスストアでの支払いにクレジットカードは使えるわけではなく、通常オンライン上で手続きすることになります。

クレジットカードのポイントはたまりますが、決済手数料がかかることが多いため、手続き方法も含めて確認することをおすすめします。

固定資産税の払い方 ⑥その他

ペイジーとは、スマートフォンやパソコンを使って税金などの支払ができるサービスです。もし納付書にペイジーのマークがあれば、固定資産税をペイジーで納付できます。

インターネットバンキングやモバイルバンキングにログインし、納付書に記載された番号を入力します。

24時間どこからでも納付できるのがメリットですが、金融機関の利用手数料がかかることがあります。

【2024年版】固定資産税のお得な払い方は?

固定資産税の支払方法はいくつかありますが、その中でもポイントが付与される方法がお得です。それぞれ下記で解説します。

固定資産税のお得な払い方 ①決済アプリ

固定資産税の支払い方法として、ポイントがつく決済アプリによる納付がお得です。普段から利用している方にとってはハードルも低く、すぐにでも実践できる方法といえます。

決済アプリなら手数料無料

決済アプリは決済手数料がかからないうえ、支払額に応じたポイントが付与されます。

ポイント還元率は決済アプリや利用状況などによっても異なりますが、0.5~3%が一般的です。

固定資産税は比較的金額も大きく、毎年支払うことになるため、長い目でみれば大きな違いになるでしょう。

固定資産税のお得な払い方 ②電子マネー

電子マネーをチャージする際にクレジットカードを利用すれば、クレジットカードのポイントが付与されます。

固定資産税の支払いに電子マネーを利用できる窓口は限られますが、現金での支払いに比べてお得な納付方法といえるでしょう。

手数料もなく独自のキャンペーンも

電子マネーでの支払いに手数料はかかりませんし、普段からクレジットカードによるオートチャージを利用している方であれば、面倒な手続きも必要ありません。

ただし電子マネーとクレジットカードの組み合わせによって、還元率や入金できる上限額が異なります。

普段から複数の電子マネーを使い分けている方はどの電子マネーがお得なのか、いま一度還元率をチェックし、独自のキャンペーンがあれば要件について確認しておきましょう。

固定資産税のお得な払い方 ③クレジットカード

普段からクレジットカードを多く使用している方には、クレジットカード払いがおすすめです。

ポイントが貯まるが手数料はかかる

クレジットカードを利用するとポイントが付与されますが、利用額に応じて還元率がアップするため、決済アプリに比べてポイントがたまりやすいのが特徴です。

また後から分割払いにすることもでき、家計に合わせて支払い時期を変更できるのが魅力です。

ただし固定資産税の納付にクレジットカードを利用する場合、通常決済手数料がかかります。

固定資産税は年4回の納付が一般的ですが、なるべく一括払いにするなど工夫しましょう。

固定資産税の支払いの注意点

最後に、固定資産税の支払いについて注意点を4つ紹介します。

決済アプリでは高額決済ができない場合がある

決済アプリで納付できるのは、納付書1枚あたり30万円までです。高額な決済には利用できないため、そもそも納付書にバーコードやQRコードが印字されていないこともあります。

納税証明書の発行に時間がかかる場合がある

納税証明書を使う予定がある場合は、発行までに時間がかかることがあるので注意が必要です。

バーコード読み取り方式は1週間程度、QRコード読み取り方式では1カ月程度かかることが多く、納付完了後発行までは納付額が「未納」と表示されることもあります。

支払いが遅れると延滞金が発生する

決済アプリは24時間365日納付できますが、決済アプリのシステムメンテナンス中や、システム障害が発生したときは利用できません。

支払いが遅れると延滞金が発生するため、別の支払方法で納付するようにしてください。

ちなみに延滞金は遅れた日数によって異なり、東京都の場合1カ月未満は2.4%、1カ月を超えた場合は8.7%です。

「延滞額×年率×延滞日数÷365」と計算します。なおこの税率は自治体によって異なります。

納付書を紛失した場合は税務署で再発行しないといけない

納付書を紛失した場合は、役所や都税事務所等(東京23区)で再発行できます。

通常運転免許証など本人確認書類が必要になりますので、事前に確認してから足を運ぶようにしましょう。また、郵送による納付書再発行を依頼できる場合もあります。

この記事のポイント

固定資産税はどんな方法で支払える?

固定資産税は窓口納付、口座振替、決済アプリ、電子マネー、クレジットカードなどの方法で支払うことができます。

詳しくは「固定資産税の払い方にはなにがある?」をご覧ください。

固定資産税の支払いが遅れたらどうなる?

固定資産税の支払いが遅れると延滞金が発生します。

ちなみに延滞金は遅れた日数によって異なり、東京都の場合1カ月未満は2.4%、1カ月を超えた場合は8.7%です。

詳しくは「固定資産税の支払いの注意点」をご覧ください。

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