更新日:  

不動産投資の始め方を解説!具体的な流れや押さえておくべきポイントを紹介

資産形成の一つとして不動産投資を始める人が増えてきました。

しかし、不動産投資というと高額な資産と知識が必要なイメージがあり、興味があるけどなかなか踏み切れない方や、始め方がわからないという方も多いでしょう。

不動産投資は誰でも始められ、投資の基本的な流れ自体は初心者もベテランも変わりません。とはいえ、資金の準備や業者との付き合いなど押さえておきたいポイントもあります。

この記事では、不動産投資の流れや押さえておくべきポイントをわかりやすく解説します。

不動産投資を始める際に押さえる3つのこと

不動産投資とは、不動産を購入し家賃収入や売却差益などで利益を得る投資方法のことをいいます。

ここでは、不動産投資を始める際に押さえるポイントとして次の3点を解説します。

  • まずは資金の準備
  • 業者とのお付き合いが大切
  • 幅広い知識を得るために行動する

まずは資金の準備

不動産投資は資金がないと始められません。物件の購入はローンを利用するのが一般的ですが、ローンを利用する場合でもある程度の自己資金を蓄えておく必要があります。

自己資金を頭金とすることでローンの借入額が少なくなり、借入がしやすくなります。借入が少なければその分返済の負担が減る点もメリットです。

また、投資では毎月の家賃収入からローンの返済費用を捻出するのが基本です。返済額が少なければ支出を抑えることにつながり、手元により多くの利益を残せます。

自己資金を蓄えていると、ローンの審査でもプラスになります。自己資金を蓄えられるだけの資金管理能力と不動産投資への本気度を示せるため、審査に通りやすくなる可能性があります。

業者とのお付き合いが大切

不動産投資をするうえでは、さまざまな業者との関わりがあります。

ローンを組む際の金融機関や投資物件を購入する不動産会社、不動産投資会社、また、物件の管理を委託する不動産管理会社、税理士など数多くの業者とのお付き合いが必要です。

例えば、購入した物件をすぐに手放したりすると、金融機関からの印象が悪くなる場合もあるでしょう。金融機関からの印象が悪いと次の融資に影響が出るリスクがあります。

また、良い物件は競争率が高いため、情報をはやく得ることが大切です。不動産会社と良好な関係を築けば、有益な物件情報を回してもらいやすくなるでしょう。

業者とのお付き合いを大切にし、信頼関係を築くことも不動産投資を成功させるうえでは重要です。

幅広い知識を得るために行動する

投資では知識を得ることが重要であり、そのための行動を惜しんではいけません。

実際の物件を見たり本を読んで知識を得たり、セミナーに参加したりと、不動産等に関する情報を積極的に得るようにしましょう。

とくにこれから不動産投資を始めるのであれば、多くの物件を実際に内覧して物件の情報を収集する必要があります。内覧の経験を積めば、物件の見方や不動産の知識を深められるでしょう。

また、不動産投資に関わる資格として宅建士やFPがあります。これらの資格がないと投資ができないわけではありませんが、知識があれば役に立つ場面も多いでしょう。

若くないから難しいということはありません。知識を得るための行動は、今からでも始められます。

不動産投資の流れ

ここでは、不動産投資の基本的な流れを解説します。不動産投資の流れは、大まかには次のとおりです。

  • 物件リサーチ
  • 内覧
  • 売買契約
  • ローン審査
  • 管理開始

物件リサーチ

まずは、不動産会社やポータルサイトなどを利用して物件情報を収集しましょう。

初めて投資する場合は、どの物件やエリアにすればいいのか悩むものです。できるだけ多くの物件情報に触れることで、たくさんの候補から自分が投資したい物件が見えてくるでしょう。

不動産会社に探してもらう場合は希望の条件を伝えておくと、現在取り扱っている物件だけでなく、その後売りに出されたときに案内してもらえる可能性があります。

物件を探す際は、予算や立地だけでなく、将来発展の見込めるエリアなのかも考慮して検討するとよいでしょう。

内覧

気になる物件が見つかったら、実際に現地を訪れて内覧しましょう。取り扱っている不動産会社に内覧予約を入れることで内覧できます。

とくに良い条件の物件だと、すぐに別の購入者に契約されてしまう可能性が高いです。できるだけ早いタイミングで内覧するようにしましょう。

ただし、貸借人がいる場合は室内を見られないため注意が必要です。

内覧の際は、物件の質はもちろん、利便性や周辺環境までしっかりチェックすることが重要です。入居者にとって魅力のある物件なのか?もし売却するとしたら価値はあるか?といった視点で確認しましょう。

売買契約

購入したい物件を見つけたら売買条件をすりあわせ、売買契約を締結します。

売買契約では、一般的に不動産会社で重要事項説明を受け、売主・買主双方が売買契約書に署名・捺印して契約を締結します。

また、売買契約時に売主に手付金を支払う必要があるため、事前に用意しておきましょう。

売買契約を一度締結してしまうと、買主側にもさまざまな責任が生じます。契約締結後に買主の都合で解約する場合は、支払った手付金が没収されるだけでなく、解約時期によっては違約金や損害賠償請求が発生する可能性もあります。

一度契約すると簡単には解約できないので、慎重に内容を確認してから契約書にサインすることが大切です。

ローン審査

売買契約後に、ローン審査を受けます。投資用物件を購入する場合は、マイホームを購入するための住宅ローンは利用できません。

不動産投資では、アパートローンや不動産投資ローンを利用するのが一般的です。アパートローンでは、本人の属性や年収だけでなく、物件の収益性や担保評価も審査に影響するので注意しましょう 。

管理開始

ローン審査に通過し融資を得られたら、決済後に物件の引き渡しを受けます。不動産投資は物件を購入して完了ではなく、ここからが投資の始まりです。

まずは、物件の管理を任せられる不動産管理会社を選びましょう。引き渡し翌日から管理が開始するので、審査通過後から管理が始まるまでに管理会社を選定しておくとスムーズです。

管理会社は、それまでの管理会社を引継ぐか新しい管理会社と契約する方法があります。管理会社は、入居者の募集から物件の管理・入居者対応を委託する大事なパートナーです。

管理会社を選ぶ際には、料金だけでなくサービス内容や対応・実績などから物件の状況に照らし合わせて、総合的に選ぶようにしましょう。管理が始まり、順調にいけば翌月から家賃が振り込まれます。

賃料収入や事業規模によっては確定申告が必要になるので、忘れずに申告・納税するようにしましょう。

まずは不動産投資の物件リサーチから始めてみよう!

不動産投資は特別な資格は必要なく、誰でも始められる投資ですが、ある程度の知識を身につける必要はあります。

セミナーや本での勉強や、実際の物件を内覧して知識を深めていくことが大切です。

また、投資をするうえでは金融機関や不動産会社・管理会社などさまざまな業者との関わりがあるため、各所との関係値構築も重要です。

この記事を参考に、まずは物件リサーチから不動産投資の第一歩を踏み出してみると良いでしょう。

この記事のポイント

不動産投資を始める前のポイントとは?

不動産投資を始める前に抑えたいポイントは以下の通りです。

  • 資金の準備
  • 業者とのお付き合い
  • 幅広い知識の習得

詳しくは「不動産投資を始める際におさえる3つのこと」をご確認ください。

不動産投資の流れとは?

不動産投資の流れは以下のようになります。

  • 物件リサーチ
  • 内覧
  • 売買契約
  • ローン審査
  • 管理開始

詳しくは「不動産投資の流れ」をご確認ください。

この記事の監修

逆瀬川 勇造
資格情報: 宅地建物取引士、FP2級技能士(AFP)

明治学院大学卒。地方銀行勤務後、転職した住宅会社では営業部長としてお客様の住宅新築や土地仕入れ、広告運用など幅広く従事。
2018年より独立し、不動産に特化したライターとして活動している。

はじめてのマンション投資に、納得できるスタートを。

マンション投資のメリットやリスク、運用までの流れなど、物件を探しはじめる前に知っておきたいことを、ポイントごとにわかりやすくご紹介

はじめての不動産投資:初心者ガイド