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SDGsの意味を簡単に解説!17の目標や個人でできる取り組み事例も紹介

最近よくSDGs(エスディージーズ)という言葉を耳にします。

しかし、「何かエコロジーな活動」、「なんとなく地球に良いこと」と漠然とは理解していても、実際のところ、自分の生活とどう関係があるのか、わかりにくいと感じている方もいるのではないでしょうか。

この記事ではSDGsの17の目標について解説し、具体的にどう生活に関わるのかについても簡単に紹介します。今すぐ取り組めるSDGsの活動についても解説するので、ぜひ役立ててください。

SDGsとはより良い世界を目指すための目標

SDGsとはSustainable Development Goalsの頭文字を合わせた言葉で、「持続可能な開発目標」と訳されます。より良い世界を実現するために2030年までに達成を目指す国際目標のことです。これは、2015年にニューヨーク国連本部で開催された「国連持続可能な開発サミット」で提案されました。

SDGsには、全部で17の目標があります。それぞれの目標を実現することによって、世界中の方々が生活しやすい環境になると言われています。

17の目標

SDGsの17の目標を紹介します。それぞれの目標がなぜ必要なのか、また、目標を立てることで何が改善できるのかについても簡単に解説します。

1. 貧困をなくそう

世界では、6人に1人の子どもたちが「極度にまずしい」暮らしをしています。

子どもの貧困をなくすことは、豊かな未来を創るためにも必要なことです。そして、貧困がなくなれば、子どもたちが学び、遊び、多くのことを経験することで、より良い将来を切り拓くこともできるでしょう。

2. 飢餓をゼロに

地球上にいる人の10人に1人が、その日食べるものがない、明日以降も食べ物を得られるか、わからない状態にいます。

今日の食べ物を確保すること、そして、明日の食べ物に不安を持たないことは、人間が人間らしく生きていくうえで最低限実現したいことです。

また、食事が有り余っている国や個人と、そうでない国や個人の差をなくすことも重要です。

3. すべての人に健康と福祉を

サハラ以南のアフリカ地域では、2人に1人の子どもが、風邪で肺炎になっても治療を受けられません。

病気になったときに適切な医療を受けられること、また、病気ではなくても心身や家庭環境に問題を抱えているときに必要な福祉を受けられることは、人間らしく生きていくうえで実現すべき目標です。

4. 質の高い教育をみんなに

サハラ以南のアフリカ地域、西アジア地域、南アジア地域では、5人に1人が小学校に通えていません。

子どもたちの未来の選択肢を広げるため、また不幸になるような悪い風習をなくすためにも教育はなくてはならないものです。質の高い教育をすべての子どもたちが受けられる世の中は、未来を創ることでもあります。

5. ジェンダー平等を実現しよう

子どもの結婚、早すぎる結婚、強制的な結婚など、女性や女の子を傷つける習わしが世界各地で見られています。

性別によって差別をするという考え方が次世代に引き継がれないよう、男女平等の世の中にすることは世界が実現すべき問題です。

また、ジェンダーに対する正しい理解を習得するためにも、質の高い教育が必要です。

6. 安全なトイレと水を世界中に

衛生的な生活をするためには、世界のどの場所でも安全なトイレと水を利用できる状態にする必要があります。

トイレと水の安全性を高めるためには、水質汚染を減らすこと、つまり、ゴミを水に流さないこと、有害な化学物質が流れ込まないようにすることを実現しなくてはいけません。

また、処理しないまま流す排水を減らすことも、衛生的な水を確保するために必要です。

7. エネルギーをみんなに。そしてクリーンに

だれもが安い値段で、安定的で現代的なエネルギーを使えるようにすることも、2030年までに実現を目指す目標のひとつです。

エネルギーの確保なしには、生産活動を十分には行えません。経済成長を遂げ、すべての人が安定した生活を実現するためにも、十分な量のエネルギーを確保することは必要です。

また、エネルギーは、化石燃料などの二酸化炭素を排出しないクリーンなものであることが望ましいといえるでしょう。

8. 働きがいも経済成長も

商品やサービスの価値をより高める産業や、労働集約型の産業を中心に、多様化、技術の向上、イノベーションを通じて、経済の生産性をあげることが必要です。

また、多様な仕事が生まれることで、一人ひとりが働きがいを感じやすくなるでしょう。

9. 産業と技術革新の基盤をつくろう

質が高く、持続可能な災害などにも強いインフラをつくることは、すべての人々が快適に生活するために不可欠なことです。

災害が起こるたびにインフラが止まる、経済が止まる、貧困が生まれるといった悪循環を断ち切る必要があります。

10. 人や国の不平等をなくそう

差別的な法律、政策や習わしをなくし、適切な法律や政策の実施により、人びとが平等にチャンスを持てる社会を作っていくことは実現すべき目標のひとつです。

また、誰もが平等に挑戦できる社会であれば、所得の格差も減り、次の世代はさらに平等な世の中になると期待できるでしょう。

11. 住み続けられるまちづくりを

水害などの災害によって命を失う人や被害を受ける人の数を大きく減らすことが必要です。

不安なく住み続けられるまちづくりも、暮らしやすい地球を実現するために欠かせません。

12. つくる責任、つかう責任

飲食店や小売店、消費者のそれぞれが廃棄する食材を減らすことで、より無駄のない社会を実現できます。

必要な分だけ買うこと、買ったものはすべて消費することをすべての人が意識する必要があるでしょう。

13. 気候変動に具体的な対策を

温暖化などにより、気候は変動しています。それぞれの国が、気候変動への対応を国の政策や戦略、計画に組み込むことで、将来の生活がより安定したものになるでしょう。

14. 海の豊かさを守ろう

陸上の人間の活動が、海洋ゴミや富栄養化などの海洋汚染につながることがあります。一人ひとりがゴミの分別を適切に行い、正しい場所に捨てることが重要です。一人ひとりがゴミを適切な場所で捨てることなどで、海の汚染も防いでいきましょう。

15. 陸の豊かさも守ろう

森林、湿地、山地、乾燥地など陸上の生態系と、内陸の淡水地域の生態系を国際的な協定により、保護する必要があります。

また、自然を保護することで自然が本来持つ力を回復させ、持続可能な形で利用できるようにしていきます。

16. 平和と公正をすべての人に

子どもへの虐待や搾取、人身売買、あらゆる形の暴力をなくすことは、世界平和を実現するために不可欠な要素です。

また、公正な判断ができる機関を設置することも、平和と公正の実現に欠かせません。

17. パートナーシップで目標を達成しよう

開発途上国での税金やそのほかの収入を集める能力を向上するために、国際的な支援を提供することも必要です。

また、国際的なサポートにより、国内での資金調達が強化されると、より早く経済的に自立した国家へと成長でき、人々の活動も制限されにくくなるでしょう。

日常生活で個人ができる取り組み事例

17の目標はいずれも壮大な規模ですが、個人レベルでも実現していくことは可能です。日常生活で個人ができる取り組みをいくつか紹介します。

電気の節約を心掛ける

電気の節約を心掛けることで「目標 7.エネルギーをみんなに。そしてクリーンに」の実現を目指せます。再生可能エネルギーはクリーンですが、供給量が安定しないという問題点があります。一人ひとりが節約を心掛けることで、二酸化炭素を排出するエネルギーの使用量を減らせます。

不用になったものを必要としている人に届ける

不要なものを必要としている人に届けることで、「目標12.つくる責任、つかう責任」の実現を目指せます。

例えば、産業のなかでもアパレル業界の大量廃棄が問題となっています。

次から次へと新しい服を購入する活動は海洋汚染や労働搾取を招くこともあるので、今ある洋服を再利用し、開発途上国など必要なところに送るなどの取り組みが必要です。

レジャーに出かけたら、ゴミは持ち帰る

レジャーに出かけたらゴミを持ち帰ることで、「目標12.つくる責任、つかう責任」、「目標14.海の豊かさを守ろう」、の実現を目指せます。大切な地球を守るためにも、ゴミは正しく廃棄することが必要です。

家族や友人と平和や公正について話し合う

家族や友人と平和や公正について話し合うことで、「目標16.平和と公正をすべての人に」を実現できます。SDGsの取り組みが特別なことではなく日常になるように、普段から話し合いましょう。

SDGsですべての人にとってより良い世界にしよう

自分たちにとって過ごしやすい生活が、必ずしも地球にとって良い影響を与えるわけではありません。

反対に、世界中の方々を不幸にしてしまう原因になる可能性もあります。自分のためではなくすべての人のために、SDGsを意識し、今できることを始めていきましょう。

この記事のポイント

SDGsとは?

より良い世界を実現するために2030年までに達成を目指す国際目標のことです。全部で17の目標があります。それぞれの目標を達成することで、すべての人にとって生きやすい世の中、暮らしやすい環境が実現するとされています。

詳しくは「SDGsとはより良い世界を目指すための目標」をご確認ください。

個人で出来るSDGSの取組みはどんなことがありますか?

SDGsの目標はいずれも壮大な規模ですが、個人レベルでも実現可能です。例えば、電気の節約を心掛ける、不用になったものを必要としている人に届ける、レジャーに出かけたらゴミは持ち帰る、家族や友人と平和や公正について話し合うなどです。

詳しくは「日常生活で個人ができる取り組み事例」をご確認ください。

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