ざっくり要約!
- エアコンの寿命は約10年。故障やガス漏れで冷えないことがある
- リモコンの電池交換、フィルターのホコリ掃除など、すぐに解決する原因もある
「エアコンが新しいのに効かない」「生ぬるい風が出てくる」など、真夏にエアコンが冷えないと、不快なだけでなく熱中症にかかるリスクもあり危険です。
この記事では、エアコンが冷えない原因とそれぞれの対策方法について解説します。エアコンの調子が悪い、故障したのでは?と感じている方はぜひご覧ください。
記事サマリー
エアコンが冷えない原因1.故障
エアコンの寿命は約10年といわれており、故障する原因は圧縮機や電子部品などの経年劣化が主です。
室内機や室外機から異音がする、室内機のランプが点滅しているといった場合は、故障している可能性があります。
また、とくに異変がないのにエアコンが動かないといった状況では、リモコンの電池を交換してみましょう。リモコンの電池切れでスイッチが入らないだけという場合もあります。
対策 早めに試運転をしておく
エアコンは買換えをしても、設置工事をするまでは使用できません。
6月の後半頃からはエアコンのハイシーズンに入るため、設置工事までに時間がかかることも考えられます。
夏になってから故障に気付くという状況を避けるためにも、5月頃に試運転をしておくと安心です。
シーズンオフからエアコンを使い始めるときには、エアコン本体にも負荷がかかります。5月はまだ部屋と外の温度差が少ないので、試運転するのによい時期です。万が一、故障していても5月であれば余裕を持って買換えができます。
エアコンが冷えない原因2.汚れ
エアコン室内機のフィルターにホコリがついていると、室内へ送り出せる風量が下がり、冷えない原因になります。
また、エアコンは室内の空気を取り込むときに、空気中のホコリも一緒に吸い込みます。
できるだけフィルターを汚さないようにするためにも、部屋を掃除してホコリが少ない環境を心掛けましょう。
比較的新しいエアコンには、お掃除機能や内部クリーン機能が備わっていますが、全く掃除をしなくてよいわけではありません。
定期的にフィルター清掃をし、風量効率を上げることでエアコンの効きもよくなります。
対策1. フィルター清掃
まず、室内機のカバーを開けて、フィルターを付けたまま掃除機で軽く汚れを吸い取り、ホコリが室内に舞うのを防ぎます。
つぎにフィルターを外して、薄めた中性洗剤と歯ブラシを使い、やさしく汚れを洗い落しましょう。よくすすいで完全に乾いたら室内機にセットします。
フィルター掃除は、2週間に1回程度行うと効果的です。
対策2. 本体カバー・風向きルーバーの清掃
エアコン本体のカバーや風向きルーバーはやわらかい布でホコリを取り、入り組んだ場所があれば、割り箸に古布を巻き付けた物で汚れを取りましょう。
また、手の届きにくい上部の吸い込み口も、ハンディワイパーでやさしく掃除するとホコリが舞い散りません。
注意点
フィルターを外すと、アルミのフィン「熱交換器」が現れます。一見清掃できそうですが、デリケートな部品です。熱交換器にカビや汚れがある場合は、専門業者に清掃依頼をしましょう。
エアコンが冷えない原因3.室外機
エアコンは、室内機が部屋の空気を吸い込んで不要な熱を取り除き、冷たい空気だけを部屋に送り出す仕組みです。
一方、室外機は不要となった熱を配管内の冷媒ガスを用いて、外へ排熱する役割を担っています。そのため、室外機が何らかの原因で排熱を遮られていると、エアコンが冷えない原因になります。
対策1. 室外機周辺に物を置かない
室外機周辺は、排熱効率を上げるために風通しのよい環境にすることが大切です。室外機の周辺には物を置かないようにしましょう。
物が置かれていなくても、植木鉢から伸びた植物が室外機に覆いかぶさっている、室外機周辺の雑草が伸びている、といった環境も要注意。エアコンが冷えない原因となるので、改善が求められます。
対策2. 室外機への直射日光を遮る
室外機に直射日光が当たっている場合は、室外機上面にカバーを付けると、温度上昇を防げます。また、よしずやサンシェードで室外機の日除けをつくる方法もおすすめです。
注意点
室外機を無理に動かすと、室外機のパイプが破損する恐れがあります。
冷媒ガスが漏れたり、故障の原因になったりするので、室外機を移動したい場合は業者に依頼しましょう。
エアコンが冷えない原因4.ガス漏れ
エアコンの室内機と室外機をつなぐ配管には、冷媒ガスが充填されています。冷媒ガスは、空気中の熱を運ぶという重要な役割を担っており、エアコンには欠かせないものです。
配管の接続不良や破損などによってガス漏れが生じると、熱交換がうまくできなくなり、エアコンが冷えない原因になります。
エアコンが新しいのに効かないと感じる場合は、施工ミスによるガス漏れの可能性も考えられます。
対策 ガス漏れの確認方法
ガス漏れの確認方法は、室外機の細い配管に「霜」が付着しているかで判断が可能です。
冷房を15分程度稼働させ、霜が付着していればガス漏れしている可能性があります。
冷媒ガスが漏れていれば、配管修理やガスの充填が必要です。できるだけ速やかに専門業者に修理を依頼しましょう。
エアコンが冷えない原因5.スペックが合っていない
エアコンは8畳用、12畳用のように、どのくらいの広さの部屋で能力を発揮できるか「スペック」が表示されています。
新品を購入する際には、ほとんどの方が部屋の広さに合わせたエアコンを選ぶと思いますが、引っ越しをする際には注意が必要です。
引っ越しで部屋の広さが変わったにも関わらず、スペックの低いエアコンを設置すると、能力不足に陥り「冷えない」という状況を引き起こします。
また、マンションに比べて戸建ては気密性が劣ります。同じ畳数の部屋でも、マンションと戸建てでは冷え方が変わってくると考えておきましょう。
広さだけでなく、天井が高い、吹き抜けがあるといった環境でも、エアコンのスペックを上げる必要があります。
対策 空間に合わせたエアコンを選ぶ
シーリングファンやサーキュレーターを併用することによって、冷房効率を上げられる可能性はあります。
ただし、フィルター掃除やさまざまな対策を講じ、ガス漏れもしていないのに「冷えない」という状況が変わらなければ、スペックが合っていないということです。畳数に合わせたエアコンに買換えることを検討しましょう。
夏になる前に、エアコンが冷えるか確認を
エアコンは5月頃に試運転をし、冷房が機能しているか確認することが大切です。5月であれば、修理や買換えもスムーズに進められます。
また、夏になる前にフィルターや風向きルーバーは清掃し、室外機周辺の物や雑草を取り除いて、風通しのよい環境を整えておきましょう。
この記事のポイント
- エアコンの汚れも冷えない原因になる?
室内機のフィルターや風向きルーバーにホコリがついていると、風量が下がり、エアコンが冷えない原因になります。
詳しくは「エアコンが冷えない原因2.汚れ」をご覧ください。
- 室外機にはどんな対策をしたら冷房効率が上がる?
室外機周辺には物を置かず、雑草も取り除いて風通しのよい環境を整えましょう。
よしずやサンシェードで日除けをすると室外機の温度上昇を防げます。
詳しくは「エアコンが冷えない原因3.室外機」をご覧ください。
- ガス漏れしていると、どんな現象が起きる?
室外機の細い配管に霜がついていると、ガス漏れをしている可能性があります。
詳しくは「エアコンが冷えない原因4.ガス漏れ」をご覧ください。
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