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外壁工事の種類と費用相場を解説!施工の期間や流れも紹介

外壁工事には、目的によって「塗装工事」「補修工事」「重ね張り工事」の3つの種類があります。外壁の状態にあわせて、それらの工事を使い分けて外壁をメンテナンスすることが大切です。

しかし、どの外壁工事をすれば良いのか分からないという方も多いでしょう。また、工事によって費用や期間も大きく異なるものです。

外壁工事を検討するには、それぞれの工事の種類の内容や費用相場・期間を理解しておくことが重要です。

本記事では、外壁工事の種類別の費用相場や工事期間などをわかりやすく解説していきます。

外壁工事の種類と費用相場

外壁は、家の見た目に関わるだけでなく、雨や風・日光などから建物を守る大事な役割を果たしています。外壁があるおかげで、天候に関係なく家の中を快適に保て、風水害からも家を守ってくれるのです。

また、外壁は放置していると汚れるだけでなく、外壁自体の劣化につながります。さらに、外壁の劣化が進行すると、内部まで腐食していき建物自体の劣化や倒壊の原因にもなりかねないのです。そのため、外壁は定期的にメンテナンスすることが大切です。

この外壁をメンテナンスする工事のことを、外壁工事といいます。外壁工事といっても、外壁の補修や塗装などさまざまな種類があります。

そのなかでどの工事をすべきなのかは、外壁の状態や予算に応じて判断することが重要です。

ここでは、それぞれの工事の種類別の費用相場を紹介します。

塗装工事

塗装工事とは、外壁を塗り替える工事のことです。外壁だけでなく屋根を含め、塗料を塗り替えることで色あせた外観をきれいにし、さらに防水性などの機能を復元できます。

ただし、塗装工事では単純に塗装し直すだけではありません。外壁の汚れ落としや傷んだ下地の補修などのさまざまな工程を含むのが一般的です。

塗装工事の費用相場は100万円 程度と、他の外壁全体にする工事に比べ安い費用で行うことが可能です。

補修工事

外壁のひび割れや塗装の剥がれなど、部分的な補修をする工事が補修工事です。コーキングやシーリング補修など、外壁全体の工事は必要ない場合などで使われることが一般的です。

部分的な補修のため費用も安くなり、一般的な相場は20万円~70万円 ほどです。

ただし、部分的に補修するので他の外壁との見た目に差が出てしまう可能性があり、注意が必要です。

重ね張り工事

もともとの外壁はそのままで、その上から新しい外壁を張り付ける工事を重ね張り工事といいます。

重ね張り工事では外壁が二重になるため、断熱性や遮音性が高まるというメリットがあります。

ただし、古い外壁をそのまま残すため、外壁に痛みを放置し劣化が進んでしまう可能性があるので注意が必要です。

この工事では、元の外壁を処分する必要がないので、撤去処理や処理費用が掛かりません。費用の目安は150万円程 となります。

外壁工事の期間

工事を依頼するには、工事に掛かる期間を考慮する必要があります。種類により期間は大きく異なります。大まかな目安は次のとおりです。

  • 塗装工事:1~2週間
  • 補修工事:1日~1週間
  • 重ね張り工事:1~3週間

条件によっては期間が長くなる

外壁の状態や条件によっては、工事期間が長くなる場合があります。次のような場合は、工事期間が長くなる可能性が高いので注意しましょう。

  • 外壁の劣化が激しい場合
  • 梅雨時期など湿度が高い場合
  • 冬など日照時間が短い場合

外壁の劣化が激しい場合はその分補修に時間が掛かるため、工期自体も長くなる傾向にあります。

また、塗装は雨の日などの悪天候時は実施できず、湿気が多いと乾くのに時間が掛かります。そのため、梅雨時期や雪の降り続く時期、日照時間が短い時期では工期が伸びやすくなります。

反対に、夏場など乾燥した時期なら塗装の時間が短縮できる場合もあるでしょう。

外壁工事の流れ

外壁工事期間中は、立ち会わないといけない作業がある場合や、外に洗濯物が干せないなど生活に支障が出る場合もあります。

そのため、外壁工事を依頼するうえでは大まかな工事の流れを把握しておくことが大切です。工事の種類によっても異なりますが、大まかな流れは次のようになります。

  • 事前準備
  • 施工
  • 後片付け

それぞれみていきましょう。

事前準備

施工前の事前準備として「近隣への挨拶回り」や「状況の確認」が必要になります。

外壁工事では、足場を組むことや業者の出入り・塗装材の臭いなど、近隣に何かしらの迷惑をかける可能性があります。

場合によっては、近隣からクレームが入るなどトラブルに発展するケースがあります。そのようなトラブルを避けるためにも事前の挨拶と説明をして、理解してもらうことが必要になります。

基本的には業者が挨拶してくれますが、可能であれば依頼主も一緒に挨拶することをおすすめします。事前に業者に挨拶回りの日程などを確認して、一緒に回れるように調整しておきましょう。

また、施工前に現場の状況確認が行われます。足場を組み立てるスペースがあるか、外壁の状況はどうなのかを業者と一緒に確認します。この時、塗装で汚されたくないものや扱いに注意してほしいものがある場合は、事前に伝えておきましょう。

施工

事前準備が終われば、足場を組み立て施工に入ります。高圧洗浄機を使った外壁の洗浄や下地の補修などの処理をしたうえで、依頼主の要望にあわせて施工していきます。

施工後には、依頼主立ち合いのもと、施工状況の最終確認をします。施工状態に気になることがある場合は、この最終確認時に必ず伝えておくようにしましょう。

最終確認後には足場を解体してしまうので、後から気になるところを伝えても対応に時間が掛かる場合や、対応してもらえないこともあります。最終確認には必ず立ち合い、状況の確認をしっかりするようにしましょう。

後片付け

最終確認まで終えると、足場の解体と清掃、道具などの片づけをして工事がすべて完了です。足場の解体時には、騒音が気になる場合があるので、解体の時間帯やどれくらいの音がするのかを業者に確認しておく必要があります。

工事後には保証書などが発行される場合があるので、受け取ったら大切に保管しておきましょう。

外壁工事の流れについては、業者によっては工程表などを事前に作成してもらえる場合があります。工程表があれば、いつ・どの工事をするのかが一目でわかるので、工程が気になるという方は業者に工程表を依頼するのもおすすめです。

ただし、外壁工事は天候などにも大きく左右され、工事が遅れることも多々あるので注意しましょう。

外壁はメンテナンスが重要!工事の種類と費用相場を知っておこう

外壁を放置していると、汚れで見た目の印象が悪くなるだけでなく、外壁自体や建物内部の劣化につながる可能性があります。外壁工事の種類や費用・工期を理解し、きちんとメンテナンスすることが大切です。

この記事を参考に、長く快適に家に住み続けるため、定期的に外壁をメンテナンスするようにしましょう。

この記事のポイント

外壁工事の種類とは?

雨や風・日光のダメージを受けた外壁の工事には以下のような方法があります。

  • 塗装工事
  • 補修工事
  • 重ね張り工事

などが挙げられます。
詳しくは「外壁工事の種類と費用相場」をご確認ください。

外壁工事の期間とは?

外壁工事の目安期間は以下の通りです。

  • 塗装工事:1~2週間
  • 補修工事:1日~1週間
  • 重ね張り工事:1~3週間

条件によっては工事期間が長くなることもあります。
詳しくは「外壁工事の期間」をご確認ください。

この記事の監修

逆瀬川 勇造
資格情報: 宅地建物取引士、FP2級技能士(AFP)

明治学院大学卒。地方銀行勤務後、転職した住宅会社では営業部長としてお客様の住宅新築や土地仕入れ、広告運用など幅広く従事。
2018年より独立し、不動産に特化したライターとして活動している。

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