ざっくり要約!
- シアタールームは、映画や音楽を楽しむための部屋や設備のこと
- シアタールームによるトラブルを防ぐためには、住まいの防音性が重要
手軽に楽しめる動画配信サービスが普及し、自宅で迫力のある映像や音響を楽しみたいというニーズが高まっています。そのようなニーズに応える設備がシアタールームです。
この記事では、シアタールームの種類や楽しみ方を紹介。物件選びの注意点まで解説します。シアタールームのある環境を検討されている方は、ぜひご覧ください。
記事サマリー
シアタールームってどんな部屋?
シアタールームとは、映画や音楽を楽しむための部屋や空間を指します。防音性や遮光性を備えることで、周囲に気兼ねなく趣味に没頭できます。
シアタールームといえば、設営に高額な費用がかかり、贅沢な空間というのが従来のイメージがあるのではないでしょうか。大型の設備機器を置くためには、ある程度の広さも必要です。
しかし近年では、動画配信サービスやワイヤレスで使える機器が普及したことをうけ、工夫すれば導入費用を抑えることもでき、自宅にシアタールームをつくりやすくなっています。
シアタールームといっても多種多様……3つのタイプとは?
シアタールームは、専用の部屋として設けることもできますが、視聴するときにだけシアタールームとして使えるように設備を整えることも可能です。
ライフスタイルに合わせて選べる、シアタールーム3つのタイプを紹介します。
1.ホームシアター・リビングシアター
普段はリビングや寝室として使いながらも、プロジェクターやスクリーンを備えた設備を「ホームシアター」や「リビングシアター」と呼びます。
リビングシアターの場合は、スクリーンは設置せずに大型テレビに映像を投影する方法もあります。リビングは、遮光することが難しいので夜間に利用する方におすすめです。
ベッドでリラックスしながら映像を楽しみたい方は、寝室をホームシアターにしても。寝室は家具が少ないので、壁一面を大迫力のスクリーンにすることもできます。
2.ロールスクリーンで画面を上げ下げする即席シアタールーム
ロールスクリーンを使えば、必要なときにだけスクリーンを出して映像を楽しめます。ロールスクリーンならリビングから6帖程度の個室まで、広さに合わせたサイズオーダーが可能です。
また、ロールスクリーンは手軽に設置できることもメリット。カーテンレールに設置できるタイプや、つっぱり式のロールスクリーンなら賃貸でも気軽に使えます。
選び方のポイントは、表面がなめらかで厚みのある遮光タイプを選ぶこと。ホームシアター向けにフィルム加工されたスクリーンなら、より美しい映像を楽しめます。
3.大画面を備えた視聴専用ルーム
時間があれば昼夜問わず、映像を楽しみたいという方には視聴専用のシアタールームがおすすめです。専用の部屋があれば、スクリーンや設備機器を片付ける必要がなく、常にスタンバイした状態を保てます。
ただし、日中にもスクリーンを使うためには、遮光カーテンやシャッターなどで光を遮る工夫が必要です。
映画を見るだけじゃない!シアタールームの楽しみ方
迫力のある映像や音響を楽しみたいシーンは、映画鑑賞に限りません。シアタールームにはさまざまな楽しみ方があります。
動画コンテンツも大画面で見られる
動画コンテンツをスマートフォンで楽しむ方も多いと思いますが、大画面で観る映像やスピーカーを通した音響はやはり迫力が違います。
動画配信サービスは、オリジナル作品や独占映像も豊富。ドラマからバラエティまで家族で楽しむことができます。
スポーツ観戦やライブも楽しめる
本来なら、現地に足を運びたいライブ会場やスポーツ観戦。チケットや交通事情で叶わなくても、シアタールームがあれば、ライブの生配信やスタジアム中継を家の中で楽しめます。
ゲームも大迫力
シアタールームの迫力あるサウンドは、ゲームでも大活躍です。音が複数の方向から聞こえるので、ゲームによってはスリル満点。家族はもちろんのこと、友人が集うホームパーティーでも盛り上がるでしょう。
カラオケを楽しむ人も
シアタールームの意外な楽しみ方がカラオケです。カラオケ配信サービスを使えば、自宅で最新曲のカラオケが楽しめます。
ただし、カラオケを利用する場合は、防音設備がとくに重要なポイントになります。
シアタールームのある家を選ぶときの注意点
シアタールームのある家を選ぶ場合は、使用頻度やライフスタイルについて長期目線で考える必要があります。
原則的に機材は自分で新たに揃えなければならない
シアタールームのある物件であったとしても、マンションの共用設備でない限り、必要な設備や機材は自分で揃える必要があります。
スクリーン
映像の美しさを決めるスクリーンにもさまざまな種類があります。天井から吊るすスクリーンは、場所を取らず便利ですが、天井に下地やビス止めが必要です。
賃貸であれば、カーテンレールに取り付けるロールスクリーンや、床に設置して使用時に立ち上げるポップアップ式のスクリーンが適しています。
壁一面を確保できるなら、壁をスクリーンとして代用も可能。壁紙の凹凸が気になる場合は、平滑なスクリーン壁紙を貼ると良いでしょう。
また、スクリーンのサイズは大きければ良いわけではありません。スクリーンのサイズ選びは「視聴距離」がポイントです。
目安となるスクリーンサイズは、視聴距離を3で割って算出します。
たとえば、ソファーに座ったときの目線からスクリーン設置までの距離が240cmの場合は、240cm÷3で80インチとなります。視聴距離が300cmの場合は100インチが目安です。
この距離はあくまで目安であり、映像の距離感には好みもあります。映画館で前に座るのが好きな方は、少し大きめのサイズを選ぶと良いでしょう。
プロジェクター
スクリーンに映像を投影する設備がプロジェクターです。室内ではっきりとした映像を投影するためには、輝度がポイントになります。
家庭用プロジェクターは、輝度1000~2000ルーメンが主流ですが、日中も利用する場合は3000ルーメン以上あると安心です。
スピーカー
スピーカーは、プロジェクターやテレビに内蔵されている場合もありますが、リアルなサウンドや臨場感を求めるなら、スピーカーにもこだわりたいものです。
スピーカーの種類には、2.1ch・5.1ch・7.1chなどがあります。数字はスピーカーの数を示し、小数点以下の部分はサブウーファー(低音域スピーカー)の数です。
5.1chあれば、取り囲むようにスピーカーを配置できるので、映画館のような臨場感のあるサウンドを再現できます。
防音性が高いとは限らない
シアタールームを活用するにあたって重要になるのが、住まいの防音性です。
新築やリフォーム時にシアタールームを設営する場合は、窓を二重サッシにしたり、床や壁内部に吸音材や遮音シートを仕込んだり、万全の防音対策をすることができます。
しかし、既にシアタールームが設営された状態で選ぶ場合は、どの程度の防音性能を備えているかが分かりません。
万が一、防音性が不十分な場合は、入居後に防音工事が必要になります。あらかじめ、どのような防音対策を施しているか確認が必要です。
遮光対策がされているか
日中にシアタールームを利用する場合は、遮光対策がされているかも重要です。美しい映像を再現するには、やはり暗い環境が望ましいといえます。
遮光対策がされていない場合は、遮光カーテンの設置が手軽でおすすめです。
ただし、遮光カーテンを使っても、カーテンと壁の隙間から光が漏れることがあります。カーテンレールを箱で覆う「カーテンボックス」を使うと上からの光が漏れません。
また、リターン仕様のカーテンを使う方法もあります。カーテンの端を折り曲げて取り付け、コの字型になるように窓を囲み、横から光が漏れるのを防ぎます。
年齢やライフスタイル、趣味の変化によって使わなくなることも
シアタールームは、趣味で使い続ける方もいれば、子どもの成長や趣味の変化によって使わなくなるご家庭もあります。
リビングや寝室と兼用するホームシアターであれば、設備を取り外すだけで済みますが、シアタールームとして1部屋を確保した場合は、用途に困るかもしれません。
専用のシアタールームをつくるか、兼用のホームシアターにするかで費用も大きく変わります。長期目線で検討することも大切です。
余暇が豊かになる「シアタールーム」のある住まい
映画館に出向かなくても、迫力ある映像を楽しめるシアタールーム。その用途は映画にとどまらず、スポーツ観戦やライブ、ゲーム、カラオケと多岐に渡ります。
シアタールームは、自宅で過ごす余暇を充実した時間に変えてくれることでしょう。
ただし、シアタールームを周囲に気兼ねなく使うためには「防音対策」が重要です。物件購入の際には、どのような防音対策がされているか確認しておきましょう。
この記事のポイント
- シアタールームにはどんな種類がある?
リビングや寝室と兼用するホームシアターと、視聴専用のシアタールームがあります。
詳しくは「シアタールームといっても多種多様……3つのタイプとは?」をご覧ください。
- シアタールームにはどんな楽しみ方がある?
シアタールームは映画だけでなく、動画配信サービス、スポーツ観戦、ゲームなどさまざまな楽しみ方があります。
詳しくは「映画を見るだけじゃない!シアタールームの楽しみ方」をご覧ください。
- シアタールームのある家を選ぶ場合は、何に注意したらいい?
利用頻度や費用について、長期目線で考える必要があります。また、トラブルを防ぐためには防音対策も重要です。
詳しくは「シアタールームのある家を選ぶときの注意点」をご覧ください。
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