ざっくり要約!
- リビングの壁紙は、現状の内装や家族の好みを考慮して選ぶのがポイント
- 失敗しないためには、壁紙の現物を確認する、相見積もりを取ることが大切
家族が集い、ときには来客を迎えるリビング。快適な空間であるとともに、おしゃれなリビングを演出したいものです。
リビングという大きな空間を演出する方法にはさまざまありますが、壁紙を変えることもそのひとつ。壁紙は、インテリアの構成要素として大きなものになるので、リフレッシュ効果は絶大です。
この記事では、リビングの壁紙の選び方から費用相場、失敗を避ける方法まで解説します。
記事サマリー
リビングの壁紙(クロス)を選ぶときの4つのコツ
リビングの壁紙は、現状の内装や家族の好みを考慮して選ぶことがポイントです。さらに、壁紙の機能性にも注目すると、リビングの快適性が高まります。
現状の内装を考慮して選ぶ
リビングの壁紙を貼り替えたい場合は、現状の内装を考慮して壁紙を選びます。内装とは床・壁・天井・窓枠・ドアなどを指し、部屋の面積を多く占めるため、色の調和を図ることが大切です。
壁紙をデザインだけで選んでしまうと、空間全体の調和が取れず、ちぐはぐとした雰囲気の部屋になってしまうことも。ベースカラーである内装の色は必ず考慮して選びましょう。
壁紙の機能性にも注目する
壁紙には、さまざまな「機能性」を持たせたものが多くあります。目的に合わせて選ぶことで、リビングがより快適な空間になります。
汚れに強い、汚れを落としやすい
キッチンレイアウトが対面型の場合、リビングの壁紙は油を含んだ汚れが付きやすくなります。防汚性のある壁紙なら汚れにくく、汚れたとしても中性洗剤で拭き取ることが可能です。
傷が付きにくい
小さなお子さんやペットがいるご家庭では、壁の傷が気になることも多いものです。樹脂コーティングで表面強度を高めた壁紙は、傷が付くのを防ぎます。傷防止タイプは、傷も汚れも両方防げるタイプが多いことも特徴です。
消臭効果がある
ペットのいるご家庭では、排泄物の臭いが気になりがちです。表面に消臭剤が加工された壁紙は、化学反応によって臭いを吸着する効果があります。消臭効果に傷防止加工、両方の機能を持つ壁紙もあります。
アレルギー対策
表面に薬剤が塗布されており、花粉やダニといったアレルギーを引き起こす物質を吸着し、働きを低減させる壁紙もあります。
磁石やチョークを使える
家族で共有したい掲示物や情報は、リビングで確認できると便利です。以下のような壁材を使うと、情報共有がしやすくなります。
- 磁石を使える「マグネットクロス」
- チョークを使える「黒板クロス」
- 画鋲跡が残りにくい「掲示板用壁装材」
家族みんなの好みを考慮する
リビングは、家族が長い時間を過ごす場所であり、来客を迎える場所でもあります。
誰か一人の好みに偏らず、リビングを使う誰もが心地良く過ごせるデザインを選びましょう。
採光条件に合わせて選ぶ
リビングの日当たりがあまり良くない場合は、反射性のある壁紙を選ぶのがおすすめです。光の反射効果によって、明るさを補うことができます。
反対に、日当たりが良いリビングでは反射性のある壁紙や真っ白な壁紙は、まぶしいと感じることも。その場合には、アイボリーやベージュなど目に優しい色を選びましょう。
リビングの壁紙を貼り替える費用相場
壁紙の貼り替え費用は、壁紙の材料費以外にも養生費や下地調整費、廃材処理費などさまざまな費用がかかります。
壁紙の種類と費用相場
壁紙は、スタンダードクロスとハイグレードクロスの2種類に分かれます。スタンダードクロスはリーズナブルで施工性に優れ、ハイグレードクロスは1m当たり1,000円を超えますが、デザイン性や機能性に優れた壁紙です。壁紙貼り替えの費用相場を以下に記載します。
広さ | スタンダードクロス | ハイグレードクロス |
---|---|---|
6帖 | 45,000~55,000円 | 60,000~70,000円 |
8帖 | 55,000~65,000円 | 75,000~85,000円 |
10帖 | 65,000~80,000円 | 90,000~100,000円 |
12帖 | 70,000~85,000円 | 100,000~120,000円 |
ただし、この費用は目安に過ぎません。壁紙の貼り替え費用は畳数では出せないため、実際には「天井高」も重要な要素になります。また、窓やドアの面積分は除外して計算します。
近年、建材の価格高騰や工事費用の改定が続いています。正確な費用は、現地見積もりを取らなければ出すのは難しいと考えておきましょう。
壁紙貼り替えにかかる費用の内訳
壁紙の貼り替え費用の内訳は、以下の通りです。
費用を抑えるためには、スタンダードクロスの中から選ぶ、家具や家電を自分で他の部屋に運んでおくといった方法が考えられます。
また、トラブルを防ぐためにも、テレビやパソコンといった精密機器は自分で搬出しておいたほうが安心です。
内訳 | 内容 |
---|---|
材料費 | 壁紙(クロス)の資材費用 |
養生費 | 床や家具などが汚れないように保護するための費用 |
下地調整費 | 壁下地を平滑に整える、壁の傷みを補修するための費用 |
施工費 | 壁紙を貼る工事費用 |
廃材処理費 | 剥がして不要になった壁紙を処分するための費用 |
荷物移動費 | 家具や家電の移動が必要な場合に発生する費用 |
駐車料・交通費 | 駐車料金、高速料金、職人の交通費 |
費用の出し方には2通りある
業者が壁紙の施工料金を計算する方法には2通りあります。
ひとつは、面積から算出する「平米(㎡)単価」と、壁紙の長さから計算する「メートル単価(m)」です。
国産壁紙は、巾が90cmのものが多く、メートル単価で算出する場合は、90cm×1mで「0.9㎡」となります。一方、平米単価は「1㎡」の価格を出すことが可能です。
相見積もりを依頼した場合に、業者が異なる計算方法を用いると、比較しづらくなる場合があります。
リビングの壁紙選び・貼り替えで失敗を避けるには?
リビングの壁紙は面積が広く、インテリアに与える影響も多大です。失敗しないためのポイントを4つご紹介します。
全体像をイメージする
壁紙の貼り替えは、全体像をイメージすることが大切です。カタログやSNSから好みに合うインテリアをピックアップし、家族で共有すると良いでしょう。
また、現状のリビングの写真を撮ることもおすすめです。内装や家具を含めたインテリアを客観的に見られるので、壁紙はもちろんのこと、インテリア全体を見直すためにも役立ちます。
クロスの現物を見る
壁紙は白色ひとつとっても、非常に多くの種類があります。青白さを感じるオフホワイトから、暖かみを感じるアイボリーまで、白系だけでも数え切れません。
加えて、織物のような質感のある壁紙や、ツルツルとした質感の壁紙もあります。このような質感の違いは、現物を触ることでしか確かめることができません。
建材メーカーのショールームで現物に触れたり、できるだけ大きなサンプルを取り寄せて壁に配置してみたり、リアルな質感や実際の色味を確認することが大切です。
相見積もりを取る
壁紙の貼り替え費用は、業者によって変わることがあります。あらかじめ、相見積もりを取って比較しておくと安心です。
また、見積書は細かく確認し、費用に関する疑問点は、見積もりの段階で解消しておきましょう。
部屋全体を貼り替える
工事費用を安く抑えるために、壁紙の汚れが気になる一面だけを貼り替えようと思う方もいるかもしれません。
しかし、壁紙は部屋全体を貼り替えるのが正解です。一面だけ貼り替えると、新しい壁紙がきれいな分、他の面が薄汚れて感じる可能性があります。
アクセントクロスを使うときのポイント
リビングの壁紙のデザインを部分的に変える「アクセントクロス」は、インテリアに個性を出す方法として人気があります。
リビングに入ったときに目に入りやすい壁、テレビの背面壁などにアクセントクロスは使われます。アクセントクロスの面積は、空間全体の2割程度を目安にすると良いでしょう。
・「アクセントクロス」に関する記事はこちら アクセントクロスとは?効果や失敗しないポイントを解説 |
壁紙を変えてリビングをリフレッシュ!
リビングの広い面積を占める壁紙は、家族の好みやインテリアとの調和を重視して選ぶことが大切です。目的に合わせて機能性のある壁紙を選ぶと、より快適な空間になります。
壁紙のサンプルは、できるだけ大きなものを取り寄せ、光が当たったときの見え方、色味や手触りなどを事前に確認しておきましょう。
この記事のポイント
- リビングの壁紙選びのコツは?
リビングの壁紙は、現状の内装や家族の好みを考慮して選ぶことがポイントです。
詳しくは「リビングの壁紙(クロス)を選ぶときの4つのコツ」をご覧ください。
- 壁紙の貼り替え費用は、材料費以外にどんな費用がかかる?
材料費の他に、養生費、下地調整費、廃材処理費などの費用がかかります。
詳しくは「壁紙貼り替えにかかる費用の内訳」をご覧ください。
- リビングの壁紙貼り替えで、失敗しないためのコツは?
壁紙の現物を確認する、相見積もりを取る、部屋全体を貼り替えるなどが挙げられます。
詳しくは「リビングの壁紙選び・貼り替えで失敗を避けるには?」をご覧ください。
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