憧れのライフスタイルを送る話題の人に、暮らしと住まいのこだわりをお聞きする本企画。今回登場いただくのは、フリーアナウンサーであり2児の母でもある高橋真麻さん。真麻さんは、ご自身が生まれたときから暮らす一軒家をリフォームし、現在は父・高橋英樹さんと、母・美恵子さんと二世帯で住まわれているそうです。二世帯で暮らすことを決意した経緯や、思い入れのある家で子育てができる喜びなどについてお話をうかがいました。
高橋真麻さんプロフィール |
2004年にフジテレビジョンアナウンス室に入社し、アナウンサーとして報道やバラエティ番組まで幅広く活躍。2013年の退社後は、フリーアナウンサーとして多数のレギュラー番組を持つ。父は俳優の高橋英樹さんで、仲良し親子としても知られる。趣味は歌を歌うこと、料理、旅行、演劇鑑賞。私生活では2018年に結婚。2020年に第一子、2022年11月に第二子を出産。現在は二児の母、そして働くママとして、育児と仕事を両立する日々を送っている。 |
「南向きの木の家」が高橋家にもたらした奇跡
フリーアナウンサーとして活躍しつつ、子育てにも奮闘中の高橋真麻さん。真麻さんといえば、日本を代表する大御所俳優の高橋英樹さんのひとり娘としても知られています。
現在はご両親と二世帯で暮らしている真麻さんですが、今のお家は高橋英樹さんご夫妻が20~30代前半の頃に建てられたのだとか。
「当時、両親はなかなか子宝に恵まれず、藁にもすがる思いで様々な分野の方にお話を伺ったりアドバイスをいただいた中で『南向きの木の家を建てなさい』と言われたそうなんです。それで家を建ててみたら、本当に私が生まれた……という」
若かりし頃のご両親が建てられた一軒家は、「芸能人の家」と聞いてイメージするような大豪邸ではなかったそう。ですが、建築士さんや大工さんとじっくり話し合い、切磋琢磨した結果、家族みんなが安らげる素敵なお家に仕上がったといいます。
「南向きなのでその方角が全て窓になっており、吹き抜けもあるので開放的です。あとは母のグランドピアノを置くスペースがあるのも、こだわりのひとつだと思います。木の家というだけあって木材が多く、ちゃんと“実家”感もあり。今ではどこからか隙間風が入るような古めの一軒家ですが、私たち家族にとってはすごく思い入れ深い家です」
33トンの断捨離を経て、息を吹き返した実家
そんな素敵なご実家にも関わらず、社会人生活を始めてからはあまり実家に足が向かなかったと語る真麻さん。
「当時の実家はとにかく物があふれていました。私は社会人になりひとり暮らしを始めたのですが、私の部屋だった場所も物置にされていましたね(笑)。結婚してからも、この家で両親とともに暮らすなんてとても考えられませんでした。だから『私はこの家に住む気がないし、二人が亡くなったあとにこの家を整理する自信もない。二人が元気なうちに売ったらどうか?』と提案し、両親も納得。それから大掛かりな断捨離が始まったんです」
家にあふれる物たちを何ヶ月もかけて整理していった結果、なんと、33トンもの荷物を処分することに。とんでもない量の物がなくなり、風通しの良くなった実家を見て、真麻さんはご自身でも驚くような一言をこぼします。
「ある日の仕事帰り、断捨離後の実家にふらっと立ち寄ってみたんです。リビングの窓を全部開けて、空気が良くなった実家の部屋を眺めていたら『やっぱりこの家、良い家だね。私、住みたいな』という言葉が自分の口からぽろっと出てきました。その瞬間まで、この家でもう一度暮らすなんて気持ちはまったくなかったのに。でもそれを聞いた母は大喜びで、『今の真麻の言葉で、この家が息を吹き返すのを感じた』と。母いわく、それまでは家が『僕、売られるんだ』としょんぼりしていたそうなんです(笑)。だから売るのではなく、二世帯で暮らすことになりました」
親の代から続くストーリーを受け継ぎ、第一子誕生
真麻さんの一言で元気を取り戻したお家は、またもや不思議な力を発揮します。
「私、実家に引っ越してからすぐに第一子を授かったんです。それまではあまり子どもを作ろうという感じでもなかったので、本当に奇跡的でした。嘘みたいな話ですが、この家で親の代から続くストーリーを受け継いでいるんだと感じました」
真麻さんが幼い頃にご両親と紡いだストーリーを、この家でご自身の子育てと重ね合わせる瞬間も。
「私が子どもの頃に父とお庭でプールに入っている写真があるのですが、いまの私が娘と息子にしていることとまったく同じ光景なんです(笑)。やっぱり自分が生まれ育った家で子育てができているのは本当に幸せなことで、改めて喜びを感じます」
仲が良すぎるご両親から学ぶ、夫婦円満の秘訣
たくさんの思い出が詰まったお家を、リフォームした真麻さん。長年住んだお家をリフォームするメリットについて語ってくれました。
「家に小さい書庫があったのですが、すごく閉鎖的だったんです。そこで、夫の発案により壁を取っ払ってみたら、とても開放的な空間になりました。子どもたちにはたくさん本を読んでもらいたいので、本が手に取りやすくなったのも良かったですね。プロの手が加わることで、以前よりもさらに暮らしやすい空間に生まれ変わるのはリフォームの魅力だと思います」
高橋英樹さんご夫妻が暮らしやすいよう、バリアフリーリフォームも積極的に行ったという現在のお家。一方で真麻さんは「皆さんが想像しているような二世帯住宅の暮らしとは少し違うかもしれません」とも話します。
「両親はセカンドハウスとしてマンションにアトリエを所有しており、そこで生活している日も多いです。高齢になるとマンションのほうが何かと便利ですから。あと、両親は本当に仲が良いので『今日はパパとママ二人で銀座に行くから』とデートに行ったり、二人がいないと思ってマネージャーに聞いたら『お父様たちは熱海旅行に行きましたよ』と言われたり(笑)。なので、ふたつの家族の生活は結構バラバラですね。だからこそみんな仲良く暮らせているのかもしれません」
いつまでも仲良しなご両親を見て、夫婦円満の秘訣は「感謝と尊敬」だと感じた真麻さん。それは、ご自身の夫婦関係にも表れているようで。
「愛情は冷めてしまうかもしれないけれど、そこに感謝と尊敬があれば関係は続くと思います。私は子供が生まれてから、夫の子育ての上手さに驚かされました。たとえば子どもを保育園に送るとき、私は最短ルートで行って帰るだけになっていたのですが、夫は風の冷たさや木の色づきを伝えながら子どもを送り迎えしてくれます。毎日の通園路も、知識を与えたり、コミュニケーションを育む場にしているんです。そんな彼の姿を見て、感謝と尊敬の気持ちが芽生え、私も今はそうして送り迎えしています。」
仕事を断ることに葛藤も…今は子育て中心の生活
仕事と子育てを両立する“ワーキングマザー”の真麻さんですが、時には大好きな仕事を断らなくてはならないことも。
「フジテレビにアナウンサーとして入社した当初は『親のコネだ』と散々叩かれ、5年目くらいまでは本当にお仕事に恵まれなかったので。お仕事をいただけるだけでもありがたく、断るなんてもってのほかだと考えて働いてきました。だから、子育てで仕事を断ることに、はじめのうちはものすごく葛藤があったんです。でも、子どもの成長って不可逆だと気付いて。昨日できなかったことが今日できるようになり、できなかった彼、彼女はもう存在しない。その瞬間、瞬間を心に刻みたいし、私にしかしてあげられないこともたくさんあると思うので。今は子育てが生活の中心になっています。」
多忙な日々を全力で走り続ける真麻さん。そんな彼女を癒やしてくれる一番の場所は、生まれたときから住み続ける今の家だといいます。
「なんだかんだ、家に帰るとホッとします。家事や育児に追われて、リラックスできる場所がカフェやヨガ教室など外の場所になっている人も多いようですが、私は家が一番快適だと思っています。思い入れのあるこの家で、自分にとって理想の暮らしを送れていることに毎日幸せを感じています。」
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