ざっくり要約!
- 階段下のトイレは生活動線が良く、空間を無駄なく使える
- 快適な空間にするためには、コンパクトなトイレを選んだり、照明や収納を工夫したりする必要がある
戸建ての階段下は、空間が狭くデッドスペースになりやすい場所です。活用する方法のひとつは、「収納」として使うこと。そして、もうひとつの活用方法が「トイレ」です。階段下をトイレにすれば、空間を無駄なく使うことができます。
この記事では、階段下トイレのメリットやデメリット、階段下トイレを快適にする方法を紹介します。
記事サマリー
階段下トイレのメリット
階段下の空間は生活動線が良く、上手くトイレを配置できれば、家全体の間取りにゆとりが生まれます。
省スペース
戸建ては、階段下も貴重なスペースです。できればデッドスペースにはしたくないものですが、奥行きが深い空間は、収納としては使いにくいこともあります。
トイレであれば、奥行きの深い空間を活かすことができ合理的です。省スペースにトイレを設置できれば、その分、他の生活空間を広くできます。
生活動線が良い
階段は、生活動線を考慮して配置されます。基本的に、階段下にあるトイレは使いやすい配置といえるでしょう。
また、階段下トイレは玄関と近くなるケースがあります。玄関に来客時、家族が使いづらくならないように、位置関係に配慮する工夫も必要です。
階段下トイレのデメリット
階段下トイレは、限られた床面積を合理的に使える反面、使いにくいトイレになる可能性もあります。
天井高が低い
階段下トイレは、階段の形状が天井面に露出します。露出する階段の段数にもよりますが、天井が低く、圧迫感を受けやすいことがデメリットです。
とくに、身長の高い家族がいる場合、階段下トイレの採用は慎重に判断する必要があります。家族の中で、体が一番大きい人を基準に検討しましょう。
階段の形状によっては奥行きも狭い
階段の形状には種類がありますが、回り階段や折り返し階段のように「U字型」の形状の階段は、トイレの奥行きが狭くなる傾向にあります。
また、天井からの圧迫感を避けるため、便器をやや手前に設置することがあり、便器から前方のスペースが狭くなることも少なくありません。
その場合には、身支度の際に窮屈になることもあるので、便器の位置関係には注意が必要です。
目安としては、便器の先端から前方の壁(またはドア)までの距離が最低でも40cm、できれば50cm以上あると使いやすくなります。
風水的には良くないとの見方も
風水では、階段下は気の流れが悪い、乱れが起こりやすいといわれています。そのため、人が滞在する場所としては、不向きというのが風水の考え方です。
とはいえ、トイレのために住まいの建て替えや引っ越しすることは現実的ではありません。常に清潔を心掛け、空気を入れ替えるなどして、運気向上を目指しましょう。
階段下トイレをおしゃれで快適にするアイデア
階段下トイレは、十分な広さがあるとは言い難く、トイレ本体や収納方法などに工夫が必要です。リフォームやDIYでできるアイデアをご紹介します。
手洗いの場所を工夫する
階段下トイレで、手洗いの場所がトイレタンクになっている場合、身長によっては屈まないと手を洗えない可能性があります。
トイレ商品の検討段階であれば、タンクレストイレを選び、比較的天井が高い場所に手洗い器を設置すると、屈まずに手を洗えます。
空間に合わせてトイレを選ぶ
階段下トイレは、空間に合わせてトイレ商品を選ぶと、使いやすく快適です。
前述したように、基本的にタンクレストイレと手洗い器の組み合わせをおすすめします。横方向の空間が狭い場合は、コーナー部に設置できるコンパクトな手洗い器を選ぶと良いでしょう。
また、奥行きが狭い場合は、コンパクトサイズの便器がおすすめです。コンパクトサイズの便器は、一般的な便器より奥行きが5cm程小さくなります。
僅かな違いに感じますが、狭いトイレの場合は、身支度のしやすさに差が出ます。
収納スペースの確保
階段下にあるトイレは、天井面に階段が露出しているため、吊戸棚の設置ができません。加えて空間自体も狭く、収納スペースの確保が難しい場所です。
トイレットペーパーのストック
トイレットペーパー自体は軽量なので、石膏ボードピンで固定できる棚を使うと便利です。小さな棚から、ペーパーを飾るようにたっぷり収納できる棚まであります。ペーパーストックを減らす上では、2倍巻きのトイレットペーパーを使うことも有効です。
床置きする場合の注意点
床置きの収納用品を使う場合は、キャスター付きを選びましょう。小さなことですが、キャスターが付いているだけで掃除する際の負担を減らせます。
また、トイレ専用の収納用品はコンパクトでありながら、よく使う掃除用品やトイレットペーパーを効率良く収納できるように作られています。
リフォームするなら「ニッチ」もおすすめ
ニッチとは、柱と柱の間にある空間を利用した壁埋め込み収納のことです。筆者宅も、階段下にトイレがありますが、横壁にニッチがあることで、ペーパー類や掃除道具の収納に重宝しています。
勾配天井にする
勾配天井とは、斜めに傾斜した天井のことをいいます。階段下のトイレは、階段のインパクトが強い空間になりがちです。勾配天井にすると、階段を天井内に隠せるためスッキリとした印象になります。
・「勾配天井」を含む物件一覧はこちら ・「勾配天井」に関する記事はこちら 片付けを効率的に!部屋を整理するときの手順や簡単に上達できるコツを解説! |
明るく見える工夫をする
暗くなりがちな階段下トイレは、明るく見せる工夫も必要です。設計段階であれば窓の設置を、リフォームする場合は照明を工夫すると良いでしょう。
階段下トイレは、天井に段差や傾斜があるため、天井付けの照明を設置できないケースも少なくありません。
壁付けのブラケットや足元を照らす間接照明などは、階段下でも設置しやすく、おしゃれなデザインがたくさんあるのでおすすめです。
内装をDIYする
階段下トイレをおしゃれに見せるには、内装も重要です。DIYが可能であれば、壁紙の一面だけを変えるアクセントクロスが便利。筆者も、DIYでトイレにアクセントクロスを入れたことがあります。
アクセントクロスは、白系の壁紙に対して淡い色をアクセントにすると、メリハリのないぼやけた印象になります。とくに、トイレのような狭い空間では、少し大胆な配色にすることがポイントです。
・「アクセントクロス」に関する記事はこちら アクセントクロスとは?効果や失敗しないポイントを解説 ・「アクセントクロス」を含む物件一覧はこちら |
まとめ
階段下トイレは、デッドスペースになりやすい場所を有効活用することができます。一方で、予想以上の狭さに後悔するケースも少なくなく、慎重な検討が必要です。
また、現状のお住まいの場合は、リフォームやDIYで使いやすく改善することも可能です。さまざまな方法を駆使して、階段下トイレをおしゃれで快適な空間にしましょう。
この記事のポイント
- 階段下トイレのメリットは?
階段下のトイレは生活動線が良く、空間を有効活用することができます。
詳しくは「階段下トイレのメリット」をご覧ください。
- 階段下トイレのデメリットは?
階段下のトイレは天井が低いだけでなく、階段の形状によっては奥行きも狭いことがあります。
詳しくは「階段下トイレのデメリット」をご覧ください。
- 階段下トイレを快適な環境にするにはどうしたらいい?
階段下トイレは、リフォームやDIYで使いやすく改善することが可能です。
詳しくは「階段下トイレをおしゃれで快適にするアイデア」をご覧ください。
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