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日当たりの悪い家は後悔する?デメリットや快適に過ごすための工夫を紹介

執筆者プロフィール

桜木 理恵
資格情報: Webライター、宅地建物取引士、2級ファイナンシャル・プランニング技能士、管理業務主任者

大学在学中に宅地建物取引士に合格。新卒で大手不動産会社に入社し、売買仲介営業担当として約8年勤務。結婚・出産を機に大手ハウスメーカーのリフォームアドバイザーに転身し約5年勤務。その他信託銀行にて不動産事務として勤務経験あり。現在は不動産の知識と経験を活かし、フリーランスのWebライターとして活動。不動産や建築にまつわる記事を多数執筆。「宅地建物取引士」「2級ファイナンシャル・プランニング技能士」「管理業務主任者」所持。

ざっくり要約!

  • 日当たりが悪い家は、間取りや方角などが原因のケースと周辺環境が原因のケースがある
  • 日当たりが悪い家でも、リビングや玄関に吹き抜けを設けて風通しをよくするなどの工夫で快適に過ごせる

家を選ぶ基準は人それぞれ異なりますが、日当たりがよい家を希望する人は多いのではないでしょうか。東南角地や南向きが人気なのは、まさにそのためです。

ほかにも立地や広さ、価格などを考慮して、マイホームを購入します。すべてにおいて条件をクリアする物件を購入するのは探すのは難しく、何らかの譲歩が必要だったりします。

この記事では、日当たりの悪い家について解説します。日当たりを悪くしている原因と、日当たりの悪い家のデメリットとメリット、そして対処法を紹介します。

「なかなか希望条件に合う家が見つからない」という方は、ぜひ参考にしてください。

日当たりの悪い家になる原因とは

日当たりが悪い家は、なぜ日当たりが悪いのでしょうか。原因としては、間取りや方角など建物の設計が影響しているケースと、周辺環境により日当たりが悪くなっているケースがあります。

周辺環境は変えることができません。したがって購入時に見極める必要があります。しかし建物の設計が原因となっているのであれば、建替えやリフォームのタイミングで解消することも可能です。

間取りや方角の問題

通常、日当たりがよい方角にリビングや大きな窓を設けるのが一般的です。しかし何らかの要因で配置できない場合、日当たりが悪い家になってしまいます。

例えば通行人の視線を気にして、道路側にリビングや大きな窓を設けていないのであれば、2階にリビングを配置することである程度解消できます。

発想を変えて、日当たりがよくなるように工夫してみましょう。

周辺環境による影響

周囲が建物や擁壁、樹木に囲まれている場合、太陽の光は届きにくくなります。

また前面道路の幅員が狭いときや、旗竿地などで接道する間口が狭いときも同様です。

そもそも家の敷地が広ければ、隣地との距離が空くので日当たりは悪くなりません。しかし都心部や住宅密集地で広い敷地を確保するのは難しく、周辺環境の影響により日当たりが悪くなることがあります。

日当たりが悪い家のデメリット

日当たりが悪いと、どのようなデメリットが生じるのでしょうか。この章では、代表的なデメリットを4つ紹介します。

採光性の悪さ

日当たりが悪いと日中でも照明を付ける必要があり、その分電気代が高くなります。また太陽光の恩恵を受けにくいこともデメリットといえます。

日当たりが悪い家に閉じこもっていると、幸せホルモンともいわれるセロトニンが不十分になり、メンタルや体調を崩しやすくなるといわれています。

セロトニンには脳を覚醒させ、食欲をコントロールする作用があり、ストレス軽減やうつ予防にもなります。

窓越しであっても太陽光を浴びることで、セロトニンの分泌量を増やすことができます。また、適度に散歩を取り入れて太陽光を浴びるようにし、セロトニンの分泌を促すのもいいでしょう。

湿気のたまりやすさ

日当たりが悪い家は、どうしても湿気が溜まりやすくなります。

湿気はカビや結露の原因にもなるため、家が傷む原因にもなります。
またカビは人体にも悪影響を及ぼしかねません。

なるべくこまめに窓を開けて換気をし、湿気が溜まらないようにしましょう。湿気対策については、後半でも詳しく紹介します。

室温の低下

日当たりが悪いと太陽光の暖かさを取り込めないため、室温が低下します。夏の暑い時期は気にならないかもしれませんが、冬は寒さを感じることになるでしょう。

エアコンなどの暖房器具を利用した場合、日当たりがよい家に比べて電気代が高くなります。

洗濯物の乾きにくさ

日当たりが悪い場合、ベランダに干しても洗濯物が乾きにくく、とくに寒い冬は苦労するかもしれません。また洗濯物を室内に干す場合、湿気やニオイに悩むことになりそうです。

ちなみに太陽光の紫外線には衣類を殺菌する効果があるといわれ、雑菌の増殖による嫌なニオイも軽減することが期待できます。

また洗濯洗剤に入っている蛍光造白材は、紫外線を吸収することで衣類を白く見せる効果があります。洗濯物を気持ちよく干すためにも、太陽光が当たる場所に干したいものです。

日当たりが悪い家のメリット

日当たりが悪い家には、デメリットしかないのでしょうか。この章では、日当たりが悪い家のメリットを3つ紹介します。

夏は室内で過ごしやすい

南向きの日当たりがよい家は、人気があります。しかし夏の暑い時期は、日当たりがよければよいほど室温が上がるため、エアコンを使わなければ室内で過ごすことはできないでしょう。

ゆえに夏の電気代を節約できるのは、日当たりが悪い家です。しかし夏の暑い時期は、日当たりが悪い室内でも熱中症になることがあります。なるべく換気をするように心がけ、エアコンも利用するようにしましょう。

内装や家具の日焼け防止

人が紫外線で日焼けするように、クロスやフローリング、家具も日焼けして変色します。そして人と違い、一度変色したら元に戻りません。また長期間の使用により、変色だけでなく、表面が乾いてひび割れや歪みが生じ、劣化も進みます。

日当たりが悪い家は紫外線による影響が少ないため、日当たりがよい家よりも内装や家具の劣化を抑えることができます。

購入費用を安く抑えられる

日当たり悪い家は、日当たりがよい家と比べて人気が劣るため、価格設定が安いのが魅力です。日当たりを譲歩することで、憧れのエリアで条件に合う家を見つけられるかもしれません。

一般的に南向きや角地は人気があり、購入が難しい場合がありますが、条件を広げることで希望する家を買いやすくなるでしょう。

日当たりの悪い家で後悔しないための工夫

希望や条件を譲歩して、日当たりの悪い家の購入を検討する場合、後悔しないためにはどのように工夫したらよいのでしょうか。この章では、後悔しないためのポイントを7つ紹介します。

吹き抜けで風通しを良くする

リビングや玄関に吹き抜けを設けて、風通しをよくしましょう。また大きな窓を上部に配置することで、自然光を取り入れることができます。

吹き抜けとは1階部分の天井がなく、2階までつながった空間です。天井が高くなるので、開放感のある明るい空間になります。

暖かい空気が天井付近にとどまりやすいので、シーリングファンの採用を検討しましょう。

明るい照明器具を揃える

室内が暗いと感じる場合は、積極的に照明器具を活用しましょう。電気代が気になるところですが、LED照明を選ぶことで従来の蛍光灯や電球よりも電気代を抑えることができます。またLEDは寿命が長く、熱くならないのもメリットです。

太陽光を浴びることでセロトニンは分泌されますが、照明器具の光でも2,500ルクス以上の強い光を浴びることで、セロトニンを増やすことができるといわれています。太陽光の不足を感じる場合、高照度の照明器具などを使うのも1つの方法といえそうです。

内装は明るい色を選ぶ

クロスやフローリングを白や明るい色にすることで、室内を視覚的に明るくすることができます。また空間を明るくすることで、心理的な効果も期待できます。

家具もなるべくダークカラーや背が高いものを選ばず、白や明るいカラーで統一し、圧迫感を感じさせないような背の低い家具を選ぶようにしましょう。

24時間換気システムを活用する

高気密・高断熱住宅の普及により、シックハウス症候群が問題になったことから、2003年の建築基準法改正で24時間換気システムの導入が義務付けられました。

シックハウス症候群とは、家具や建材に含まれるホルムアルデヒドなどの化学物質やカビなどが原因で、目がカチカチしたり、鼻水が出たりする症状をいいます。

24時間換気システムは、2003年以降の建物であれば設置されていますが、スイッチをオフにしたままだと機能しません。外気を取り込むことになり、冬は寒く感じるかもしれませんが、基本的には常にオンの状態にして換気するようにしましょう。

除湿機を活用する

24時間換気システムや窓を開けて換気をしても湿気が気になる場合は、除湿器を活用しましょう。湿気を抑えることでカビや結露を防ぐことができます。

押し入れやシューズクローゼットなど、除湿器を置くことが難しい場所には、脱湿シートや脱湿剤を置くことでも一定の効果があります。置き型タイプのほかに、つり下げタイプもあります。ホームセンターやオンラインショップなどで購入できますので、使う場所に応じて選びましょう。

断熱性の高いサッシを活用する

寒さが気になる場合は、断熱性の高いサッシを採用しましょう。

暖房などで暖められた熱は、窓などの開口部から6割近く流出するといわれています。
したがって窓の断熱性を上げることで、室内を暖かく保つことができ、省エネにもつながります。

また断熱サッシは、従来の1枚ガラスのアルミサッシに比べて結露しにくいので、湿気やカビの対策にもなります。

断熱サッシに改修し、一定の条件を満たすことで補助金が受けられるケースがあります。補助金は年度により条件や金額が異なり、予算に到達した場合は終了します。

断熱リフォームを検討する場合は、補助金のホームページやパンフレットを確認するようにし、リフォーム会社や工務店に相談してみましょう。

2階にリビングを設置する

1階に比べて太陽光や風を取り込みやすい2階にリビングをレイアウトすることで、日当たりや風通しがよくなります。

2階リビングのメリットはそれだけではありません。
天井をなくして、屋根裏までの空間を利用することで、開放的な空間にすることもできます。
天窓やロフトの設置も検討してみましょう。

また2階リビングにすることで通行人の視線が届きにくくなるため、カーテンを開けて過ごすこともできるかもしれません。プライバシーを守りやすくなるのも魅力です。

この記事のポイント

日当たりが悪い家のデメリットは?

日当たりが悪い家は、採光性の悪さ、湿気のたまりやすさ、室温の低下、洗濯物の乾きにくさといったデメリットがあります。

詳しくは「日当たりが悪い家のデメリット」をご覧ください。

日当たりの悪い家で後悔しないための工夫は?

明るい照明器具を揃える、内装は明るい色を選ぶ、24時間換気システムを活用するなどの工夫で、日当たりの悪い家でも後悔することなく快適に過ごせます。

詳しくは「日当たりの悪い家で後悔しないための工夫」をご覧ください。

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