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自宅をフルリノベーションしたBEAMSオウンドメディアマネージャー安武 俊宏さんに聞く。こだわりとセンスが光る暮らし

憧れのライフスタイルを送る話題の人に、暮らしと住まいのこだわりをお聞きする本企画。今回は、BEAMSオウンドメディアマネージャーの安武俊宏さんにご登場いただきます。神楽坂のヴィンテージマンションをフルリノベーションし、誰もが憧れるシックでモダンな空間を創り上げた安武さん。リノベーションのこだわりや、センスを養う方法などについてお話をうかがいました。

安武 俊宏さんプロフィール
BEAMSオウンドメディアマネージャー。 福岡生まれ札幌育ち。 文化服装学院卒業後、2005年にビームス入社。販売員、プレス、販促分野を統括するプレスチーフを経て、3月からオフィシャルサイトの責任者として指揮を執る。メンズドレスをベースとしながらも自由度のあるミックススタイルは世界から注目され、海外書籍に数ページに渡って特集された事も。3度の飯よりお洒落な洋服や雑貨、インテリアが大好き。嫌いな食べ物は”エビ”。

※BEAMS公式より引用。

同僚たちの素敵な家に心を動かされて

コンクリート打ち放しの天井と、グレーにペイントされた壁が全体をスタイリッシュにまとめ上げている。

フルリノベーションを施した神楽坂の当時築38年のマンションに、家族3人で暮らす安武俊宏さん。普段はBEAMSのオウンドメディアマネージャーとして勤務する安武さんですが、アートギャラリーのような佇まいのご自宅がさまざまなメディアに取り上げられ、話題を呼んでいます。

そんな安武さんがお家のリノベーションに興味を抱いたきっかけは、創刊よりディレクションを担当していた「BEAMS AT HOME」にあるといいます。

「『BEAMS AT HOME』は、BEAMSで働くスタッフの暮らしを特集する本でして。弊社には、素敵な家に住んでいる人がすごく多いんですよね。本誌を通じて僕自身もリノベーションに憧れを持つようになり、結婚してちょっと経ったタイミングで家探しを始めました」

最初は渋谷区や港区を希望していましたが、なかなか良い物件が見つからなかったという安武さん。そこで、対象を新宿区まで広げたところ、神楽坂にある今の家が候補に上がったといいます。

「ここは15~20年くらいまったく内装をいじっていない状態で、内見時に部屋も空だったので、リノベーション後のイメージが湧きやすくて。内見にはデザイナーも同席してもらい、壁を抜くことができる箇所なども予めチェックしてもらいました。この時点で、かなり確度は高かったです。

加えて、神楽坂駅前にある『龍朋 (りゅうほう)』という町中華のチャーハンがすごく美味しかったのも決め手の一つです(笑)。神楽坂にはチェーン店じゃない良い感じの店が本当にたくさんあって、良い街だなと思います」

隅から隅までこだわり抜かれた空間

理想的なヴィンテージマンションを見つけ、ついにフルリノベーションを実施。もともとは2LDKの間取りでしたが、部屋を隔てる壁を大胆に取り払ったことにより、広々としたリビングダイニングキッチンが生まれました。

「うちは60平米であまり広くないのと、一階で光が入りづらいのが難点だと思っていて。そこでパーテーションをガラスにして、光を通しやすく、空間の広がりを見せられるような設計にしてもらいました。開放感はもちろんのこと、家族同士が自然と顔を合わせるので、コミュニケーションも生まれやすいのが良いですね」

軽い素材ではなく、あえて重みのある黒のアイアンで作られたガラスの回転扉。

部屋を広く見せるための工夫は、家具にも表れています。

「高さのある家具を置くと圧迫感が出てしまうので、目線より高い家具はあまり買わないようにしています。とはいえ、低いものばかり置いていてもメリハリがないので、フロアランプなどで調整していますね。また、テレビを壁付けにしたのも良かったです。テレビ台がないのでその分すっきりして見えるし、掃除もラクなんです」

安武さんのお家でひと際目を惹くのが、スタイリッシュなインテリアやアートの数々。これらは気分によって入れ替えているそうで、このときはMadoka RindalのSMALL DANGO FLOWER VASEや次郎佐衛門雛のひな人形などが飾られていました。

アートやちょっとしたインテリアは、ふらっと立ち寄ったお店やギャラリーで気に入った物を購入することが多いそう。

「ずっと同じものを置き続けていると、それが風景になり、気に止めなくなってしまいますよね。アートやインテリアを入れ替えることで、気分転換になるし、ちょっとしたことにも気が付けるようになると感じます」

センスを磨く方法は「センスが良いと思う人を突き詰めること」

この家で最もお気に入りの家具は、FRITZ HANSEN(Poul Kjaerholm)のチェア。PK22の貴重な60周年限定モデル。

モノトーンでシンプルにまとめられているけれど、華やかさや優美さも感じさせるご自宅。洗練されたファッションやライフスタイルでも注目を集める安武さんに、そのセンスの磨き方について聞いてみると。

「1人、2人で良いので、センスが良いと思う人を見つけて、その人を突き詰めてみると良いと思います。僕はアートディレクターの平林奈緒美さんのご自宅に憧れがあり、一時期よく見ていたのですが、とにかくこだわりがすごいんですよね。『この人すごい』って人を突き詰めてみると、皆さん随所にこだわりが光っている。それを自分の家でもちょっと真似してみるのが良いのではないでしょうか。僕自身も、インテリアを並べるときに『バラバラに置くよりも一箇所に集めたほうが良い』というのを何かの雑誌で見てから実践するようにしています」

インテリアを入れ替えるときは季節感も意識。モノトーンのインテリアの中で、可愛らしいひな人形が映える。

また、生活感を消すためのコツについても教えてくれました。

「部屋全体の色味を揃えることは意識していて、特に、木の色は合わせると良いと思います。うちは、木の素材の家具やインテリアを購入するときは明るめのものを選ぶようにしていますね。また、インテリアの素材感は、陶器、ガラス、木などちょっとずつ変えているのですが、金属の色はシルバーで揃えるなどして、統一感を出すようにしています。

部屋の中でひときわ存在感を放つ、木工作家・井藤昌志氏のシェーカーボックス。

あと、プラスチックのものは極力買わないようにしていますね。プラスチックの代わりに、陶器や木の素材のものを選んでいます。とにかく、自分が気に入ったものしか買わない。生活感を出さないために、まずは無駄なモノを増やさないよう気を付けています」

理想の暮らしは、もう少し高めに設定

お気に入りのものだけに囲まれた安武さんの暮らし。このお家は、安武さんの日常にどのような良い影響をもたらしているのでしょうか。

STUDIO PREPAのガラス製ポット。このまま火にかけられるので、水が沸騰する様子を眺めることも。

「疲れて帰ってきて、脱力して周りを見渡してみたときに『やっぱりこのインテリアいいな』とか『コンクリートの質感がいいな』と思うと、なんだかホッとするんですよね。職業柄上、日頃から良いものに触れておきたいというのもありますし。ストレスがなく、かつ自分の気分をちゃんと上げてくれる、今の家はとても気に入っています」

モロッコで購入したキャンドルスタンドは、溶けた蝋もアートにしてくれる。

「本当の理想を言えば、もう20平米くらい欲しいし、この家は一階なので景色が欲しいとも思います。二面採光だけど古い家なので窓が小さくて、思った以上に光が入らないので、すごく細かいことを言えば壁のトーンをワントーン上げたいというのもありますね。子どもがもうすぐ小学校に入学するので、それまでに新しい家が見つかれば引っ越すことも視野に入れています。僕は新しい家でもリノベーションがしたいと強く思っていますね。妻には『もういい』と言われてしまいそうですが(笑)」

(写真:黒滝千里/取材・文:渡辺ありさ)

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