ざっくり要約!
- 3LDKとは、3つの居室とリビング・ダイニング・キッチンがある間取りを指す
- 3LDKは、2人暮らしのDINKS、3〜4人家族に適した間取りで、広さは物件によって差がある
3LDKはマンション、2階建て、平屋と幅広い住まいに対応できる間取りです。居住人数は、3~4人家族が多く見られますが、2人暮らしで広々と暮らせる広さでもあります。
この記事では、3LDKの間取り例や平均的な広さを紹介。3LDKの物件を購入・賃貸する際のポイントも解説します。
記事サマリー
3LDKってどんな間取り?3K・3DKとの違いは?
3LDKとは、3つの居室とリビング・ダイニング・キッチンがある間取りを指します。
LDKが食事とくつろぎの場として機能するため、基本的に3部屋を居室として使える間取りです。
また、LDKの広さは、2部屋以上の居室を有する場合、10畳以上が目安とされています。
出典:不動産の表示に関する公正競争規約施行規則(不動産公正取引協議会連合会)
DK・LDKの広さ(畳数)の目安となる指導基準
3Kとの違い
3Kとは、3つの居室に6畳未満のキッチンがある間取りを指します。
3LDKとの違いは、リビング・ダイニングがないことです。そのため、食事をしたり、家族がくつろいだりする場として1部屋を費やす必要があり、居室として使えるのは、実質2部屋になります。
3DKとの違い
3DKとは、3つの居室にダイニングキッチンがある間取りです。2部屋以上の居室を有するダイニングキッチンの広さは、6畳以上10畳未満とされています。
3LDKとの違いは、リビングとして機能する場所がなく、家族が団らんする場所は別に設ける必要があることです。また、部屋やドアの位置関係、動線などによっては、ダイニングセットを置きづらい場合もあります。
3LDKはDINKSやファミリー向けの間取り
3LDKは、2人暮らしのDINKSや3〜4人家族に適した間取りです。首都圏における平均的な広さを紹介します。
広さは60〜100㎡程度が一般的
マンションの場合、実際の広さは専有面積で判断します。専有面積は、玄関ポーチやバルコニーなどの共用部を除いた、居住者が専有して使える生活空間です。
マンションの3LDKの専有面積は、60〜100㎡程度が一般的です。新築分譲マンションの専有面積は、東京23区の場合で、60㎡台後半から70㎡台前半がボリュームゾーンとなっています。
出典:首都圏 3LDKタイプの新築マンション専有面積(株式会社東京カンテイ)
一軒家なら25〜40坪程度が標準
戸建ての建物面積は、25〜40坪程度が一般的です。首都圏における新築戸建ての平均的な建物面積は、98.83㎡となっており、坪数に換算すると29.89坪になります。
出典:首都圏不動産流通市場の動向(2023年)(公益財団法人東日本不動産流通機構)
3つの部屋をどう使う?3LDKの間取り例
3LDKの間取りは、家族構成や子どもの年齢、ライフスタイルによって使い方が変わります。3LDKの間取り例を紹介します。
子ども部屋と夫婦の寝室に
居室が3部屋あれば、夫婦の寝室に1部屋、子ども部屋に2部屋割り当てることができます。
マンションで多く見られる横長リビングは、LDKがバルコニー面した間取り。3部屋の居室の位置関係が近くなるので、子どもも安心して過ごせる間取りです。
戸建ての場合は、1階にLDKや水まわりをまとめるケースもありますが、1階に居室を1部屋設けることで、将来的に夫婦が1階だけで生活できる間取りにできます。
子ども部屋を2階に2部屋設け、スペースに余裕があれば納戸をつくっておくと、収納にも困りません。
納戸や書斎としての利用方法も
子どもが一人の場合は、夫婦の寝室と合わせても1部屋余ることになります。活用法はさまざまですが、納戸にすると、客用布団や季節家電を収納するのに便利です。
DINKSの場合は、それぞれの個室・書斎・ワークスペースとして利用できます。個室を必要としない場合は、ゲストルームや趣味専用部屋といった活用法もおすすめです。
扉を開け放ってリビングの一部に
リビングに隣接した居室は、個室以外にもさまざまな使い道があります。
引き戸やスライディングウォール(可動式間仕切り)で仕切られていれば、リビングと一体空間にすることが可能です。
キッズスペースとして日常的に活用したり、来客時にリビングを拡張したり、多目的に使える空間になります。
3LDKの間取りの家を購入・賃貸するときのポイント
3LDKの間取りは、物件によって居室やLDKの配置はさまざまです。また、ライフスタイルや居住する人数によっては、3LDK以外の間取りも比較検討すると良いでしょう。
部屋の向き・位置から使い道を検討する
3LDKの間取りは、LDKと居室の位置関係、部屋の向きなどから使い道を検討しましょう。
例えば、朝日で目覚められる東向きの部屋は、生活リズムを整えやすく子ども部屋にピッタリです。北向きの部屋は、日当たりが少ないものの、起床が遅い方の眠りを妨げないというメリットがあります。
在宅勤務の場合は、リビングから離れた居室を仕事部屋にすると、家族が在宅していても、仕事に集中することができます。
このように、間取りは家族構成やライフスタイルを考慮して選ぶことがポイントです。
生活動線を考える
一般的には、ワンフロアで生活できる平屋やマンションは生活動線が良いと言えますが、物件によっては、リビングが生活動線の一部になっていることも。家具のレイアウトに制約が出る場合もあるので注意しましょう。
2階建てでも、回遊動線の採用などにより、生活動線が快適な間取りも増えています。ただし、2階との往復は必須であり、実際の生活や将来的な生活もイメージして、生活動線を検討する必要があります。
他の間取りも選択肢に入れてみる
居住する人数によっては、必ずしも3LDKがベストな選択とは限りません。
例えば、サービスルームを有する2LDK+Sの間取りも、3LDKと同様に使えるケースが多くあります。サービスルームは、建築基準法で居室の定義を満たさない部屋とされていますが、実際には居室として使えることも多い空間です。
家賃や物件価格が安価なケースもあるので、検討の価値があると言えます。
・「サービスルーム」に関する記事はこちら 間取り図の「S」とは?サービスルームのある物件のメリット・デメリットと注意点 |
反対に、4人家族でもゆとりが欲しい場合は、3LDKではなく、4LDKやリビングの広さにこだわったほうが快適なケースもあるでしょう。1部屋多い4LDKであれば、1部屋を収納にしたり、書斎にしたりすることも可能です。ゆとりがあることによって、暮らしに多様性が生まれます。
まとめ
3LDKは、2人暮らしのDINKSや3〜4人家族に適した間取りです。同じ3LDKの物件でも広さには差があり、実際の広さは専有面積や建物面積で比較する必要があります。
3LDKの間取りは、部屋の位置や方角、生活動線を考慮することが大切です。家族構成やライフスタイルから実際の生活をイメージして検討しましょう。
この記事のポイント
- 3LDKとはどのような間取りですか?
3LDKとは、3つの居室とリビング・ダイニング・キッチンがある間取りを指します。基本的に3部屋を居室として使える間取りです。
詳しくは「3LDKってどんな間取り?3K・3DKとの違いは?」をご覧ください。
- 3LDKの間取り例は?
3LDKの間取りは、家族構成や子どもの年齢、ライフスタイルによって使い方が変わります。
詳しくは「3つの部屋をどう使う?3LDKの間取り例」をご覧ください。
- 3LDKの家を購入する・賃貸で借りる際のポイントは?
3LDKの間取りは、物件によって居室やLDKの配置はさまざまです。また、ライフスタイルや居住する人数によっては、3LDK以外の間取りも比較検討すると良いでしょう。
詳しくは「3LDKの間取りの家を購入・賃貸するときのポイント」をご覧ください。
ライターからのワンポイントアドバイス
3LDKで廊下のない間取りは、LDKが生活動線の一部になっていることがあります。LDKを縦断して個室に向かうような間取りは、家具の配置に困ることが少なくありません。また、居住人数が増えるほど、動線が混み合い、不便になるので注意が必要です。
廊下のない間取りを選ぶ場合は、LDKに家具を配置できるか、家具を配置してもすれ違いができるかなどを事前に確認しましょう。
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