東京都と神奈川県の県境に位置する「川崎市」。なかでも両都県の主要駅にアクセスしやすい「川崎駅」周辺は昔からにぎわっているエリアです。都会的な雰囲気のある西口側と昔ながらのにぎわいが残る東口側。どちらに住むのがいいのでしょうか。今回は川崎駅周辺の様子を紹介します。
記事サマリー
東京・横浜などへのアクセス良好な工業の街「川崎」
川崎駅は、東京都の都心から近く、さらに横浜にもアクセスがしやすい好立地な駅です。関東各所へのアクセスは抜群。川崎駅の電車とバスの情報を確認してみましょう。
川崎駅から、東京や横浜方面へはJR・三浦半島の各所へは京急で
JRの「上野東京ライン」なら、品川駅や横浜駅まで最短で約8分、東京駅まで最短で約17分で行けます。東京駅方面から県南の各駅へは「京浜東北線」や「東海道本線」で。群馬県や栃木県方面に行くなら「高崎線」「宇都宮線」、伊豆方面まで行くなら「踊り子」を利用しましょう。川崎駅が始発駅の「南武線」で、武蔵小杉駅や多摩地区を経て立川駅へも行けます。
また川崎駅の東口側にある京急川崎駅からは京急電鉄が利用可能です。泉岳寺駅や品川駅からJR各線や都営浅草線が乗り入れる「京急本線」は、逗子や葉山方面に伸びる「逗子線」・幸区の小島新田駅に向かう「京急大師線」・三崎口駅まで行く「久里浜線」などに分岐します。さらに「空港線」に乗り入れる京急本線エアポート急行を使えば、羽田空港までも約18分で到着です。
川崎駅の西と東のロータリーから県内や関東各地へのバスが発車
川崎駅周辺のバス乗り場は西口・東口にそれぞれ2つずつ。西口側は「西口バスのりば」のほかに「ラゾーナ広場バスのりば」が、東口側は「東口バス乗り場」の“北側”と“南側”の2つがあります。運行しているのは川崎鶴見臨港バス・川崎市営バス・京急バス・横浜市営バス・東急バスです。
浮島・東扇島・千鳥町などの海側にある工場エリアや、綱島や鶴見区などの西側の住宅エリアへ行ける路線もあり、徒歩移動や電車の乗り換えの負担を減らしてくれます。千葉方面に行くなら、京浜急行バスが運営する東京ディズニーリゾートとの直行便や、海ほたるを経由して木更津・袖ヶ浦方面に向かう小湊鉄道バスの高速バスを利用するのも良いでしょう。
【川崎駅周辺の今】工業の街「川崎」がイメージをクリーンに刷新し国際交流の玄関口になるべく都市開発中
“川崎”と聞いて、昔ながらの工場地帯のイメージが出るのはもう古いかもしれません。川崎駅の周辺は美化が進み、歩きやすい街になりました。どのようにまちづくりが進んでいるのかをチェックしてみましょう。
老朽化した建物の整備が進み2013年以来地価が上昇中の川崎駅周辺
川崎駅周辺では、羽田空港や東京都心および横浜市街地へのアクセスの良さから、広域的な集客機能をそなえたまちづくりが戦略的に進んでいます。1980年代は、古くからの繁華街やオフィス街が広がっていたものの、都市機能の不足や建物の老朽化が懸念されていました。
2002年以降に、駅前商業施設が次々と開業したのに併せて、道路・歩行者デッキ・駅前広場の再編などの都市基盤の整備がスタート。駅周辺のイメージの刷新が図られました。2003年に都市再生緊急整備地域、2014年に国家戦略特別区域に指定されると、日本を代表する国際的な街としてのまちづくりが加速。川崎駅周辺は2013年以来の上昇傾向がうかがえる勢いです。
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京急川崎駅周辺もクリーンなイメージに刷新が進む
2019年から川崎のイメージアップにつながる情報発信と同時に、環境美化やマナーアップの取り組みにも広告事業からの財源を投資するようになりました。川崎市のイメージも昔とは変わり、交通が便利・住みやすい・きれいな街という声も挙がるほどです。
くわえて2015に策定された「京急川崎駅周辺地区まちづくり整備方針」に基づき、川崎駅東側エリアの開発も進んでいます。JRから京急への乗り換え移動の円滑化やバリアフリー化によって、「都市基盤の構築」「多摩川などの自然環境を生かした都市環境づくり」「緊急車両がスムーズに出入りできるような防災対策」などが進められているところです。
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川崎駅周辺で住むのにおすすめのエリア2つ
川崎駅周辺は、商店街やラゾーナ川崎のような大型商業施設などが集まり利便性が高いエリアです。東口・西口ともににぎやかな街が広がるだけでなく、駅から少し離れれば住宅地も多く希望の物件に出会いやすい街でしょう。
【川崎駅周辺でおすすめの居住エリア(1)】繁華街から昔ながらの人情を感じる「川崎駅東口」
多くの飲食店などが集まりカジュアルな雰囲気が残る繁華街として川崎駅東口周辺は栄えてきました。京急川崎駅も東口側で、交通の便も文句なし。駅近くにも集合住宅はありますが、第一京浜より以東で戸建てを探すのもおすすめです。
川崎駅東口を出ると、目の前には地下街「川崎アゼリア」の入口が。地上南側にはショッピングモールの「川崎ルフロン」もあり手土産や日用品を買うのに便利です。駅直結の「アトレ川崎」にも人気のお店が入っており最新のファッションも手に入ります。
川崎駅東口の北側には京急川崎駅が。すでに紹介したとおり、駅周辺の再開発に進展がみられたエリアです。昔のイメージから刷新しクリーンになりつつも、安心価格での食事や買い物が楽しめる店がまだまだ残ります。
バスターミナルの向こうには、銀座街・銀柳街がつらなるアーケード商店街がにぎわいます。歩行者専用の道路で車も入らず、雨の日も濡れずにゆっくり買い物ができるでしょう。チェーン店・個人店などお店のバリエーションも豊富。季節に応じたさまざまなイベントやストリートライブなどで盛り上がりも見せます。
駅から南東側に伸びる各通り沿いには商店がずらり。夜中まで営業しているお店も多くにぎやかさがあり、たちばな通りには多国籍で個性的な飲食店も多くその日の気分で楽しめます。
駅から10分弱歩いて平和通り近くになると住宅用の物件もチラホラ。第一京浜と市役所通りの交わる交差点近く、エリアの北側には川崎市役所や川崎区役所なども集まっています。
第一京浜を過ぎると本格的な住宅地に。宮前小学校や川崎病院のあたりは、川崎駅から徒歩15〜20分程度。駅からは離れますが、新川通りを越した南側や、東側の川崎市民広場のあたりにも物件が多くあるので合わせて検討してみてはいかがでしょうか。
【川崎駅周辺でおすすめの居住エリア(2)】ラゾーナ川崎を超えたところに洗練された街並みが広がる「川崎駅西口」
飲食店や商店街などでにぎわう東口の雰囲気とはうってかわって、西口側は洗練された落ち着きのある街並みが広がります。駅前の高層マンションはもちろん、少し歩けば中低層の集合住宅や戸建ても増え、ニーズにあった物件が探せるでしょう。
川崎駅の西口から直結、飲食店や日用品店が集まった「ラゾーナ川崎」。映画館やイベントスペースのにぎわいに加えて、道幅が広くゆったりとした施設内には休憩スペースも適度にあってお子さん連れでも無理なく買い物が楽しめます。
西口を出てロータリーの上にかかる地上デッキを渡ると、“KAWASAKIDELDA”として再開発を終えたJR川崎タワーやホテルメトロポリタン川崎が見えてきます。デザイン性の高いオフィスや商業施設の合間には、中央広場や回遊歩行空間などの緑を感じられる空間も。ベンチやバーカウンターのような椅子もあり、駅からの帰り道に一息つくのもいいかもしれません。
川崎駅西口のロータリーを抜けると、路面店が脇に並ぶ西口通りが東西に伸びています。道幅が広く、車通りも多い道路です。西口通りから南側に一本通りを入ると新しいタワーマンションが立ち並ぶエリアが。東口とは違う都会的な景観が広がります。
西口通りの北側には、昔ながらの商店街も。チェーンのドラッグストアやファストフード店はもちろん、昔ながらの医院やクリーニング店などの個人店も多く風情のある街並みです。近辺には、戸建てや低層の集合住宅はもちろん、中層程度の集合住宅も増えています。
エリアの北西側、南河原小学校の横には、大きな南河原公園があります。川崎駅から公園までは徒歩15分程度。公園の周辺には戸建てが増えてくるため、戸建てを検討している方にはこの辺りもおすすめです。
川崎駅周辺に住むなら好みによって東口と西口を選ぼう
川崎駅は東口・西口ともににぎやかな街です。住むときには、単身世帯でにぎやかな街が好きであれば東口側、家族世帯で落ち着いた雰囲気が希望なら西口側がおすすめです。戸建てを希望なら駅から少し遠めのエリアを検討するのが良いでしょう。もし川崎駅周辺での暮らしに興味をお持ちであれば、東急リバブルが物件探しをサポートいたします。
この記事のポイント
- 川崎駅周辺の今とは?
川崎駅周辺は美化や老朽化した建物の整備が進み、2014年には国家戦略特別地域に指定されるなど、日本を代表する国際的な街としての街づくりが加速しています。
詳しくは「【川崎駅周辺の今】工業の街「川崎」がイメージをクリーンに刷新し国際交流の玄関口になるべく都市開発中」をご確認ください。
- 川崎駅周辺で住むのにおすすめのエリアとは?
川崎駅周辺は商店街やラゾーナ川崎のような大型商業施設が集まる利便性の高いエリアです。
そんな川崎駅周辺で住むのにおすすめのエリアは以下の通りです。- 川崎駅東口
- 川崎駅西口
詳しくは「川崎駅周辺で住むのにおすすめのエリア2つ」をご確認ください。
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