ざっくり要約!
- 家の中に蜘蛛が出る理由は、家の中に蜘蛛の餌となる「害虫」がいるから
- 蜘蛛を発生させないためには、害虫駆除や部屋の清掃が効果的
窓をしっかりと閉めているにも関わらず、突然現れる「蜘蛛」。蜘蛛は、一体どこから入ってくるのでしょうか。また、ほとんどの虫は餌を求めて家の中に入ってきます。蜘蛛は何を餌としているのでしょうか。
この記事では、家の中に蜘蛛が出る理由や蜘蛛の種類、駆除と縁起にまつわる話まで紹介します。家に出る蜘蛛にお悩みの方は、参考にしてください。
記事サマリー
蜘蛛はなぜ、どこから入ってくるの?
蜘蛛は餌を求めて、わずかな隙間から家の中に入ってきます。蜘蛛の巣を張って餌を捕獲する蜘蛛もいますが、家に侵入してくる蜘蛛の大半は「徘徊型」と呼ばれる蜘蛛です。
家の中には蜘蛛の餌となるものが多い
蜘蛛は、ハエやダニ、ゴキブリといった害虫を餌としています。蜘蛛が入ってくるということは、それらの害虫がいるということです。
小さな害虫は、ダンボールや植木鉢を住処にしていることも。蜘蛛の侵入を防ぐためには、ダンボールや植木鉢を処分し、できるだけ餌となる害虫のいない環境をつくることが大切です。
侵入経路は玄関・窓・換気口などの開口部
蜘蛛の体は平たく、小さな隙間があれば侵入可能です。常に開けていなくても、玄関・窓・換気口の隙間は要注意。ドアや窓を開けた隙に、蜘蛛は侵入してきます。
毒はある?家に出る蜘蛛の種類
家によく出る蜘蛛の種類を3種類ご紹介します。基本的には害はありませんが、中には毒のある蜘蛛もいるので注意が必要です。
アシダカグモ
アシダカグモは体長が10cm程と大きく、見かけるとドキッとしてしまうサイズの蜘蛛です。しかし、ゴキブリを食べてくれることから、実は「益虫」と言えます。基本的に毒はなく、害はありません。
アダンソンハエトリ
アダンソンハエトリは体長1cm程の蜘蛛で、家の中で最も多く見られる蜘蛛です。家の中をピョンピョン跳ねまわる姿を見たことがある方も多いのではないでしょうか。
アダンソンハエトリも、毒はなく無害。蜘蛛の巣も張りません。小さなコバエを食べてくれる益虫です。
イエユウレイグモ
イエユウレイグモは体長5cm程で、足が細く長いことが特徴の蜘蛛です。毒はありませんが、巣を張るタイプなので、家の中にいると蜘蛛の巣を作られてしまいます。見つけたら外に逃がしましょう。
一部には毒のある蜘蛛も
家の中に出る可能性のある蜘蛛には、毒をもつ有害な蜘蛛もいます。特に外来種の蜘蛛には注意が必要です。
外来種の毒蜘蛛として有名なのが「セアカゴケグモ」です。丸い体に赤い模様があります。噛まれると激痛や吐き気を起こすことのある毒性の高い蜘蛛です。屋外で見られることが多いようですが、決して素手で触らないようにしましょう。
家の中の蜘蛛を駆除すると縁起が悪い? 有効な駆除方法とは
見た目は不気味な蜘蛛ですが、実は害虫を食べてくれる「益虫」でもあります。また、蜘蛛は基本的に縁起の良い生き物とされています。
蜘蛛は「家の守り神」という言い伝えも
蜘蛛は害虫を食べ、人間にとって住みよい環境にしてくれることから、「家の守り神」と言われる存在です。スピリチュアル的には、蜘蛛は「神様の使い」とも考えられ、幸運をもたらす生き物とされています。
特に、朝や午前中に見かけた蜘蛛は幸運の兆し。日没までに見かけた場合は、幸運が少しずつ近づいているとも言われます。反対に、夜に見かける蜘蛛は縁起が悪いとされ、不吉の予兆と言われる場合もあります。
また、蜘蛛は巣を張って、獲物を待つ忍耐強い生き物です。「努力」や「成功」の象徴と言われることもあります。
蜘蛛を見つけたら外に逃そう
家の中に出る蜘蛛は、無害なケースが多く、縁起の良い生き物とされています。むやみに駆除はせず、逃がしたほうが無難です。
ただし、一部の蜘蛛には毒のある種類もいるので、手では触らないようにしてください。ホウキとチリトリで捕獲したり、窓を開けて外に誘導したりして逃がしましょう。
掃除機で吸い取るのはNG
全ての虫に共通しますが、虫を掃除機で吸い取るのは駆除にはなりません。紙パックの中で生きているケースも多く、再び出てくる可能性もあります。
どうしても逃がすことが難しければ、殺虫剤を使うなどして対処しましょう。
家の中で蜘蛛を発生させないための対策
「縁起が良い」「幸運をもたらす」とされていても、やはり蜘蛛が家の中にいると落ち着かないものです。ここでは、蜘蛛を侵入させないための対策をご紹介します。
隙間をふさぐ
家には意外と隙間が多くあるものです。その隙間から、蜘蛛は侵入してきます。玄関や窓の隙間をチェックし、隙間があれば虫除けの隙間テープでふさぎましょう。
排水口には排水ネット、換気扇には換気扇フィルターを付けるなどして、目の細かいもので対策すると安心です。
清潔に保つ
害虫が少なくなれば、蜘蛛の餌が少なくなることになるので、結果として蜘蛛が出にくくなります。害虫対策と同じように、蜘蛛も部屋を清潔にしておくことが対策になります。
害虫の住処となりやすいダンボールは処分を。コバエがわきやすい観葉植物は、有機質不使用の土を使うなどして、虫の寄り付かない環境にしましょう。
また、物が多い場合はどうしても湿気やホコリがたまりやすくなります。このような環境は害虫が好むため、蜘蛛も寄せ付けます。物を整理整頓しておくことも大切です。
蜘蛛が嫌いな匂いで対策する
蜘蛛が嫌いな匂いは、レモングラス・ミント・ハッカ油・シダーウッドなどです。ミントやハッカ油は、害虫全般にも忌避効果を期待できます。
ただし、ペットを飼っているご家庭では、アロマの使用に際しては注意が必要です。
まとめ
家の中に蜘蛛が出る理由は、餌となるハエやダニ、ゴキブリといった「害虫」がいるからです。蜘蛛が出ないようにするためには、餌となる害虫の発生を防ぐことがポイントになります。
ダンボールの処分、部屋の清掃、観葉植物は有機質不使用の土に変えるなどの対策が必要です。加えて、ミントやハッカ油といった蜘蛛が嫌う香りを使うのも良いでしょう。
この記事のポイント
- 蜘蛛はどこから侵入してくるのですか?
蜘蛛は餌を求めて、わずかな隙間から家の中に入ってきます。
詳しくは「蜘蛛はなぜ、どこから入ってくるの?」をご覧ください。
- 家の中に出る蜘蛛には毒はありますか?
家によく出る種類の蜘蛛は基本的には害はありませんが、中には毒のある蜘蛛もいるので注意が必要です。
詳しくは「毒はある?家に出る蜘蛛の種類」をご覧ください。
- 益虫なのはわかりますが、家に発生させたくない場合どうしたら良いですか?
蜘蛛を侵入させないための対策をご紹介していますので、
詳しくは「家の中で蜘蛛を発生させないための対策」をご覧ください。
ライターからのワンポイントアドバイス
蜘蛛は、臆病な生き物とも言われます。部屋で蜘蛛を捕獲しようと追い詰めると、見失うことも。蜘蛛を見失った場合は気になりますが、しばらく電気を消して、捕獲する準備などをして待ちましょう。音も光もなくなると、安心して蜘蛛が出てくる場合もあります。
また、餌となる害虫がいないと、自然と蜘蛛のほうから家を出ていくケースもあるようです。部屋の掃除や蜘蛛が嫌いな匂いを活用しながら、蜘蛛の住みにくい環境を目指しましょう。
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