ざっくり要約!
- ミストサウナは、湯船より短時間で温まることができる、血行促進などの効果がある
- ミストサウナの後付け費用は、壁掛け式約15万円~、埋め込み式約22万円~。他に工事費用がかかり、熱源機の設置が必要な場合もある
新築マンションへの導入も増えている「ミストサウナ」。ミストサウナは、高湿度・低温度の環境で身体に優しく、小さなお子さんから高齢者まで入浴を楽しめる設備です。
この記事では、ミストサウナの効果や入り方、ミストサウナを自宅に後付けする費用まで解説。ご自宅にミストサウナを導入してみたい方は、ぜひご覧ください。
記事サマリー
ミストサウナとは?
サウナには、「乾式」と「湿式」があります。ミストサウナは湿式サウナに分類され、浴室内に細かい霧状のミストを噴霧させるものです。
ミストサウナの浴室環境は、室温40℃程度で湿度は90~100%と高いことが特徴。暖かく細かいミストが体を包み込み、癒し効果が高いことからも人気のある設備です。
ドライサウナとの違い
日本でおなじみのサウナと言えば、乾式の「ドライサウナ」です。
ドライサウナは、室温80~100℃が一般的で、湿度は10%程。ミストサウナは「温水浴」にあたりますが、ドライサウナは「熱気浴」にあたります。皮膚の表面温度を上げて、血行や発汗を促すものです。
スチームサウナとの違い
ミストサウナもスチームサウナも湿式サウナに分類されますが、スチームサウナは「蒸気(気体)」、ミストサウナは「霧(液体)」であることが大きな違いです。
ミストサウナは霧状のミストが天井や壁から噴霧されますが、スチームサウナは足元から水蒸気が上がってくるものです。「温水浴」であるミストサウナに対し、スチームサウナは「水蒸気浴」になります。
ミストサウナの効果
ミストサウナは、身体への負担が少なく、湯船で温まるのと近い温浴効果を得られます。血行促進やリラクゼーション効果を期待できることもメリットです。
身体に負担をかけず芯まで温まる
ドライサウナは、高温・低湿度の環境で、息苦しさを感じることも少なくありません。血圧や脈拍が上昇することもあり、身体に多少の負担がかかる場合もあります。
一方、ミストサウナは、低温・高湿度の環境のため、身体への負担はほとんどありません。
ミストサウナの温まり方は、浴槽入浴に近く、シャワー浴よりも温まります。
短時間で身体が温まるので、湯船にゆっくりつかれない日でも、身体や髪を洗いながらミストサウナで芯まで温まることができます。
血行促進
身体の芯まで温めるミストサウナは、血行促進にも効果的です。血行が促進されると、手足の冷えやむくみの解消、肩こり改善など、不調を改善する効果も期待できます。軽いストレッチをしても良いでしょう。
また、毛穴が開きやすくなるので、皮脂や汚れも落ちやすくなります。温熱効果でパックやトリートメントが浸透しやすいという嬉しいメリットもあります。
リラックス・リフレッシュ
身体への負担が少なく、心地良く過ごせるミストサウナは、リラックス・リフレッシュ効果も抜群です。自宅の浴室なら、自分好みのアロマオイルも気軽に使えるので、さらにリラクゼーション効果が高まります。
また、ミストサウナには霧状のスプラッシュミストと、超微粒子のマイクロミストがあり、気分や用途に合わせて選ぶことができます。心地良い刺激を求めるならスプラッシュミスト、読書やテレビをゆっくり楽しむならマイクロミストといった使い分けが可能です。
浴室内の事故防止
浴室は、家庭内事故が発生しやすい場所です。足元が滑りやすく、浴槽をまたぐ際に転倒することも。ミストサウナ浴なら、浴槽に入らずに温まれるので、高齢者やお子さんにも安心です。
また、冬には急激な温度変化によるヒートショックの懸念があります。ミストサウナで浴室を暖め、温度差の少ない環境にしておけば、身体に負担がかかりにくくなります。
自宅で整う! ミストサウナの効果的な入り方は?
ミストサウナは起床後や就寝前、運動の後など、リフレッシュやリラックスしたい場面で入ると効果的です。ライフスタイルに合わせて入浴シーンを選びましょう。
1日の終わりに入ってリフレッシュ
1日の終わりは仕事や家事で疲れているもの。湯船にゆっくりつかるのも良いですが、少しでも早く眠りにつきたい時には、時短で温まれるミストサウナがおすすめです。
身体の緊張がほぐれ、心地よい汗をかくことでデトックス効果も期待できます。老廃物や皮脂汚れを洗い流し、しっかりと保湿して眠りにつきましょう。
朝に入って目覚めすっきり
朝起きてシャワーを浴びるとスッキリしますが、ミストサウナでも同様の効果があります。仕事や勉強を始める前のミストサウナは、集中力を上げたいときにピッタリです。
また、ミストサウナを浴びると筋肉が緩み、運動効率が上がると言われています。足を滑らせないように注意しながら、軽くストレッチするのも良いでしょう。
運動後にもう一汗
運動して汗をかいたら、ミストサウナで疲れを癒しながら、汗と一緒に老廃物も流すと爽快です。
また、ミストサウナはシャワー浴と比較して、発汗量が2倍にもなると言われています。入浴前にも、入浴後にも水分補給を忘れずに行いましょう。
自宅にミストサウナを後付けする費用
ミストサウナの種類には、壁掛けタイプと天井埋め込みタイプがあります。いずれも、浴室暖房乾燥機の機能の一部としてミストサウナがあり、他に乾燥や涼風などの機能も搭載されています。
壁掛けタイプ
壁掛けタイプは、エアコンのような形状をしています。壁掛けタイプは後付け設置が可能ですが、給湯器とは別に「熱源機」が必要になります。熱源機とは、沸かしたお湯を自宅の中に循環させるための装置です。
壁掛けタイプは、定価で約15万円~。熱源機は約40万円~です。工事費用は、給湯配管の分岐工事、電気配線工事、機器設置工事などで約10万円~が目安になります。
床暖房を設置しているご家庭は、熱源機が設置されている場合もあるので、ミストサウナに対応しているか否かを業者に確認してもらいましょう。
ミストサウナに対応した熱源機があれば、熱源機の価格と設置費用はかかりません。
天井埋め込みタイプ
壁掛けタイプよりも目立たずに、スッキリと設置できるのが天井埋め込みタイプです。天井に埋め込むので、先付けタイプとも呼ばれ、基本的に新築時に設置されます。
天井埋め込みタイプは、定価で約22万円~です。工事費用は約20万円~が目安になります。
天井埋め込みタイプを後付けする場合は、工事が大掛かりになります。工期や費用を抑えるには、浴室リフォームと同じタイミングで設置すると良いでしょう。
ミストサウナを後付けする場合の注意点
ミストサウナの後付けには、さまざまな注意点があります。
- 井戸水や温泉水など、水道水以外の水を使用しないこと
- カビ予防のため、乾燥機能のある機器を選ぶこと
- 必要な水圧をクリアしていること
- 漏水防止のため、防水工事を施した浴室で使用すること
他にも、在来工法の浴室、天井や壁の構造によっては注意点が多く、後付けの場合は業者に現場調査をしてもらうことが必要です。
まとめ
サウナには乾式と湿式があり、ミストサウナは湿式に分類されます。高湿度で肌や髪に潤いを与えられ、発汗や血行促進に効果的です。短時間で温まることができ、忙しい方にも便利な設備と言えます。
ミストサウナは後付けも可能ですが、熱源機の設置が必要な場合は費用が高額になります。埋め込みタイプの場合は、浴室リフォーム時に併せて設置すると、工期や費用を抑えることが可能です。
この記事のポイント
- ミストサウナとはどんなものですか?
ミストサウナは湿式サウナに分類され、浴室内に細かい霧状のミストを噴霧させるものです。
詳しくは「ミストサウナとは?」をご覧ください。
- ミストサウナにはどんな効果がありますか?
ミストサウナは、身体への負担が少なく、湯船で温まるのと近い温浴効果を得られます。血行促進やリラクゼーション効果を期待できることもメリットです。
詳しくは「ミストサウナの効果」をご覧ください。
- 自宅にミストサウナを後付けしたい場合、どのくらい費用がかかりますか?
ミストサウナの種類には、壁掛けタイプと天井埋め込みタイプがあります。
詳しくは「自宅にミストサウナを後付けする費用」をご覧ください。
ライターからのワンポイントアドバイス
ドライサウナは、サウナ・水風呂・外気浴を繰り返すことで「爽快感」を得られるというメリットがあります。対して、ミストサウナは、湿度の高い空間でゆっくりくつろぐ「リラクゼーション効果」の高いサウナと言え、浴後の心地良さには違いがあります。
また、ドライサウナはサウナ室を設ける必要がありますが、ミストサウナは、一般的なシステムバスに設置可能です。ただし、湿度が非常に高い空間になるので、使用後の浴室はしっかりと乾燥させて、カビを防ぐことも大切です。
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