仮住まい 建て替え 住み替え リフォーム
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仮住まいとは? 建て替え・住み替え・リフォーム中の住まいはどうする?

執筆者プロフィール

悠木まちゃ
宅地建物取引士

ライター・編集者。ハウスメーカー勤務時に、新築戸建て住宅のほか、事務所建築や賃貸アパートの営業・設計を経験。
その後、2019年よりフリーライター・編集者として活動を開始。実務経験を活かし、不動産・金融系を中心に執筆から編集まで行う。ブックライターとしても活動するほか、ライター向けオンラインサロンの講師も担当している。

ざっくり要約!

  • 仮住まい先には、ウィークリー・マンスリーマンションや短期契約可能な賃貸物件が向いています。
  • 仮住まい先に持ち込めない家具・家電・家財は、トランクルームや引越し業者の一時保管サービスに預けましょう。
  • 購入先行型で進めるか、購入と売却の決済日を同日にすると、転居せずに住み替えが可能です。

建て替えや住み替え、リフォームを行う場合、その期間の住まいはどうすればよいかと考える方は少なくありません。短い期間だけ入居できる物件はあるのか、現在の荷物は持ち込めるのかなど、悩みはつきません。

この記事では、仮住まい先の選択肢やよくある困り事の解決策を説明します。新居へ入居できるまでの間、仮住まい先で安心して暮らしたい方はぜひ参考にしてください。

仮住まいが必要になるのはどんなとき? 必要な期間は?

仮住まいが必要になるタイミングは、主に次の3つです。

  • 建て替え
  • 住み替え
  • 大規模なリフォーム

仮住まいが必要な期間とあわせて見ていきましょう。

建て替え

家を建て替える際は、工事期間中に現在の住居に住み続けることができないため、仮住まいが必要になります。

建て替えには6か月から1年程度の時間がかかるため、仮住まいの期間もそれに応じて必要です。住み替えやリフォームと比べ、建て替えは最も長い期間の仮住まいとなるでしょう。ただし、家の規模や工事の複雑さなどの要因により、必要な期間は異なります。

住み替え

住み替えとは、現在の家から新しい住まいに移り住むことです。旧居を売却した後、次の住居がまだ入居可能でない場合には、仮住まいを確保する必要があります。

仮住まいをする期間は3か月から半年程度が目安ですが、物件の完成時期や手続きなどによって、前後することがあります。

大規模なリフォーム

大規模なリフォームとは、家全体の間取り変更や水まわりの全面改装、耐震補強工事などを指します。水まわりや電気系統などが工事中に使用できない場合、自宅での生活は困難なため、仮住まいが必要です。

工事の規模によって、2~6か月程度の期間が想定されます。リフォームの内容によっては、工事期間中も自宅に住み続けられる場合があります。

仮住まい先の4つの選択肢

多くのケースで仮住まい先として選択肢に挙げられる場所は、主に次の4つです。

  • 実家
  • ウィークリー・マンスリーマンション
  • 賃貸住宅
  • ホテル

それぞれで仮住まいをする場合の特徴を説明します。

実家

実家は、仮住まい先として最も身近な選択肢の一つです。費用面での負担が少なく、慣れ親しんだ環境で過ごせるメリットがあります。家族のサポートを得やすく、子育て中の家庭にとっては心強い選択肢となります。

一方で、実家が遠方にある場合は通勤や通学に支障が出る可能性があります。また、生活リズムの違いからストレスを感じる可能性もあるため、事前に家族とルールを決めておくことが大切です。

ウィークリー・マンスリーマンション

ウィークリー・マンスリーマンションは、家具や家電が備え付けられており、すぐに生活を始められるため、仮住まい先として便利です。通常の賃貸住宅と比べて契約手続きが簡単で、短期間から長期間まで柔軟に利用できるのが特徴です。

立地も自由に選択できるため、通勤や通学に便利な場所を確保しやすいメリットがあります。また、清掃サービスなどが付いている物件も多くあります。

一方で、通常の賃貸住宅よりも家賃が高めになる傾向があります。また、人気のエリアや時期によっては予約が取りにくいこともあるため、早めの計画が必要です。

賃貸住宅

賃貸住宅は、比較的長期の仮住まいに適した選択肢です。ウィークリー・マンスリーマンションよりも家賃が安く、自分好みの間取りを選べるメリットがあります。家具や家電を持ち込めるため、普段の生活に近い環境を作りやすいのも特徴です。

短期契約が可能な物件も増えており、6か月や1年といった期間での契約ができることもあります。ただし、敷金や礼金、仲介手数料などの初期費用がかかることや、退去時の原状回復費用が必要です。契約期間や更新の条件、解約時の違約金なども確認しておきましょう。

ホテル

ホテルは、短期間の仮住まいとして利用できる選択肢です。数日から1週間程度の短期滞在や、他の仮住まい先が見つかるまでの一時的な滞在に適しています。一方で、長期間滞在すると経済的な負担が大きくなります。

また、自炊できる設備がない場合が多く、食事の選択肢が限られることもデメリットです。
利用の際は、長期滞在割引やキッチンの有無を確認するとよいでしょう。多くの物を持ち込むのは難しいため、必要最小限の荷物で過ごす工夫も必要です。

仮住まい先選びで困るポイントと解決策

仮住まい 困る 解決策

仮住まい先にはさまざまな選択肢があるものの、物件を選ぶときに以下の点で困るケースがよく見られます。

  • 短期で入居できる賃貸住宅が見付からない
  • 家具・家電・家財の置き場に困る
  • ペットと一緒に入居できない

それぞれの解決策とあわせて説明します。

短期で入居できる賃貸住宅が見付からない

仮住まいを探す際、多くの人が直面するのが短期で入居できる賃貸住宅の不足です。賃貸契約は1年以上であることが一般的で、数か月単位の短期契約を受け付ける物件は限られています。

解決策としては、ウィークリー・マンスリーマンションを探すのがおすすめです。短期滞在を前提とされており、家具・家電が備え付けられていることも多いです。

そのほか、不動産会社に相談し、短期契約可能な物件を紹介してもらうのも効果的です。ただし、短期契約の場合、通常より家賃が割高になる可能性があるため、予算との兼ね合いで検討する必要があります。

家具・家電・家財の置き場に困る

仮住まいの期間中、自宅の家具や家電、家財の保管場所にも困ります。仮住まい先が狭い場合や、家具付きの物件を選んだ場合、荷物を置くスペースがないことがあります。

この場合、トランクルームやコンテナ型の収納サービスの利用を検討しましょう。短期間から長期間まで柔軟に契約できるものが多く、セキュリティも充実しています。また、引越し業者が提供する一時保管サービスも便利です。

ペットと一緒に入居できない

ペットを飼っている家庭にとって、仮住まい先でペットと一緒に生活できないことは問題です。多くの賃貸物件がペット不可であるなか、短期契約でペット可の物件を見つけることは難しくなっています。

ペット可の物件を扱う不動産会社に相談したり、ペットホテルやペットシッターサービスの利用を検討したりしましょう。長期の預け先が必要な場合は、信頼できる知人や親族に一時的に預けることも選択肢のひとつです。

また、ペット可の物件でも、ペットの種類や大きさによって条件が異なるので、事前に詳細を確認しておく必要があります。

仮住まいに転居せずに住み替えるにはどうすればいい?

住み替えでは、仮住まいの期間が数日から数週間の場合もあれば、長期化する場合もあります。条件に合う新居が見つからなかったり、引き渡されるまでに期間が空いたりする場合があるため、旧居を売却してから新居に入居するまでの期間はさまざまです。

その点は、工事期間が決まっている建て替えやリフォームとの違いです。ここでは、住み替えの場合に、仮住まいに転居せずに済む2つの方法を紹介します。

  • 購入先行型で住み替える
  • 購入と売却の決済日を同日にする

それぞれ見ていきましょう。

購入先行型で住み替える

購入先行型とは、まず新しい住居を購入してから、現在の住居を売却する方法です。この方法であれば仮住まいに転居する必要がなく、家族全員が直接新居に移り住むことができます。

また、購入を急ぐことなく時間をかけて理想的な物件を見つけられるのもメリットです。しかし、新居を購入後、旧居がすぐに売却できないと、二重でローンや維持費がかかるリスクがあります。購入先行型で住み替えるためには、資金計画を立てることが重要です。

購入と売却の決済日を同日にする

新居と旧居の決済日を同日にする場合、旧居に関しては残置物を空にして、引き渡しができる状態にしておく必要があります。通例ですと、特約として旧居の引渡し日に1週間程度の猶予を付けるケースが多いです。こうすることで、仮住まいの必要がなくなります。売却後すぐに新居に移るため、引っ越しが一度で済むのがメリットです。

ただし、決済日を同日に設定するためには、新居と旧居のタイミングを慎重に調整する必要があります。タイミングが合わない場合、仮住まいが必要となるリスクがあるため、不動産会社と密に連携してスケジュールを調整することが重要です。また、引き渡し猶予の特約が必ず付けられるとは限りません。

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また、新居の購入資金を一時的に立て替える制度(資金のつなぎ制度)もあるため、スムーズに取引を進められます。
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まとめ

仮住まい先の選択肢としては、実家やウィークリー・マンスリーマンション、賃貸住宅、ホテルが挙げられます。

短期入居できる物件が見つからない場合には、ウィークリー・マンスリーマンションやホテルを検討してみましょう。短期契約可能な物件がないか、不動産会社に相談するのも有効です。

東急リバブルでは、駅・沿線やエリアなどのさまざまな条件から、物件の絞り込み検索が可能です。仮住まい先をお探しの際は、ぜひご相談ください。

この記事のポイント

仮住まいはどんな時に必要ですか?

建て替え、住み替え、大規模なリフォームを行う時に仮住まいが必要になります。

詳しくは「仮住まいが必要になるのはどんなとき? 必要な期間は?」をご覧ください。

仮住まい先はどのような選択肢がありますか?

多くのケースで仮住まい先として選択肢に挙げられる場所は、主に実家、ウィークリー・マンスリーマンション、賃貸住宅、ホテルの4つになります。

詳しくは「仮住まい先の4つの選択肢」をご覧ください。

仮住まいには移らずに住み替えたい!どうしたら良いですか?

住み替えでは、仮住まいの期間が数日から数週間の場合もあれば、長期化する場合もあります。

詳しくは「仮住まいに転居せずに住み替えるにはどうすればいい?」をご覧ください。

ライターからのワンポイントアドバイス

仮住まいに転居せず住み替えることは、本来ならハードルが高いことです。購入と売却の取引相手は異なるため、それぞれとスケジュールをあわせて決済を同日にするのは難しい場合があります。しかし、売却保証や不動産買取サービスを利用することによって、あらかじめ決めたスケジュールで新居への転居ができます。仮住まいをせずに新居へ引っ越したい場合は、まず不動産会社に相談してみてください。個々のお客様の状況にあわせ、最適な売り方を提案してくれるでしょう。

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