シューズクローク 玄関収納 広さ
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シューズクロークとは? 玄関収納の種類や必要な広さを解説

執筆者プロフィール

高山みさと
インテリアコーディネーター

CADオペレーター・大手住宅設備メーカー勤務を経て、住宅ライターとして開業。インテリアコーディネーター資格保有。元キッチンスペシャリスト。家づくりやリフォームにおける難しい知識を分かりやすく伝えている。プライベートでは築20年の戸建て住まい。リフォームやDIYで家づくりを楽しんでいる。

ざっくり要約!

  • シューズクロークとは、玄関に併設された大型の収納スペースを指す
  • 必要な広さを決めるには、収納するものの量を把握することが大切

玄関収納といえば、下駄箱が一般的なスタイルでしたが、近年は玄関に併設するシューズクロークが人気です。シューズクロークの種類や広さはさまざまで、仕様についてお悩みの方も多いのではないでしょうか。

この記事では、シューズクロークの種類やメリット・デメリット、シューズクロークに必要な広さを解説します。

シューズクロークとは? 他の玄関収納との違いは?

シューズクロークとは、玄関に併設された大型の収納スペースを指します。
靴だけでなく、ベビーカーや子どもの外遊び道具、傘やコート類など、室内に入れるのを躊躇してしまうものを収納できる場所です。

シューズボックス(下駄箱)との違い

シューズボックスとは、靴を収納する棚を指します。
収納力のあるシューズクロークに対し、シューズボックスの収納量には限りがあります。基本的には、靴やブーツといった履物を収納する場所です。

シューズクローゼットとの違い

シューズクロークとシューズクローゼットに大きな違いはなく、同じ意味として使われることが多いでしょう。
また、シューズインクローゼットと呼ばれる場合もあります。

土間収納との違い

土間は、靴を履いたまま使える場所を指します。土間収納もシューズクロークも、土足で使える収納スペースとして、同じ意味で使われることがほとんどです。

ただし、土間収納にはさまざまなプランが見られます。土間リビングとつなげたり、マウンテンバイクやサーフボードといった大型のアウトドア用品を飾るように収納したり、靴の収納にとどまらない活用の仕方もあります。

シューズクロークの種類

シューズクロークには、以下のような4つの種類があります。

クローズタイプ

クローズタイプは、シューズクロークに扉が付いたものです。
クローゼットのような折れ戸にすると省スペースに使えます。引き戸にすれば、普段は開けたまま使え、来客時だけ閉めて中を隠すことも可能です。

オープンタイプ

オープンタイプは、扉のないオープン棚のシューズクロークです。
扉を開け閉めする必要がないので、出し入れしやすいことがメリットですが、散らかって見えてしまうこともあります。

ウォークイン

ウォークインは、出入口が1か所のシューズクロークを指します。最大で壁の3面に収納棚を設置できるので、たっぷりとした収納力があることが魅力です。
階段下にウォークインのシューズクロークを設けると、デッドスペースを効率良く活用できます。

ウォークスルー

ウォークスルーは、出入口が2か所あるシューズクロークです。玄関からシューズクロークに入り、靴を脱いだら玄関に戻ることなく、そのまま室内に入る動線をつくることができます。
ウォークスルーは生活動線に優れたシューズクロークですが、出入口を2か所確保するため、ウォークインよりも収納力が下がります。

シューズクロークのメリット

シューズクローク メリット

シューズクロークは玄関が片付くだけでなく、動線を整え、生活そのものをスムーズにする効果があります。

玄関がスッキリ片付く

玄関は雑然としやすく、意外とスッキリ整えるのは難しい場所です。シューズクロークがあれば、玄関に置いてしまいがちなものをきれいに片付けることができます。
ものが片付けられると、自然と玄関が広く見える効果も得られます。

靴以外のものを収納できる

下駄箱には靴以外のものを収納するのは難しいですが、収納力のあるシューズクロークなら、傘やコート、趣味のアウトドア用品や土のついた野菜まで、多様なものを収納できるようになります。

動線がスムーズになる

シューズクロークのない住まいでは、鞄はリビング、上着や帽子は居室のクローゼットなど、置き場所が別々になっているケースも少なくありません。

シューズクロークは、外出に必要なものを一か所にまとめられるので、外出時・帰宅時の支度や動線をスムーズにする効果があります。

シューズクロークのデメリット

シューズクロークは汚れや臭いが広がりやすく、適切な対策やお手入れが必要です。

玄関やその他のスペースが狭くなる

シューズクロークは、収納力を求めるほど多くの面積を必要とします。
特に、スペースが限られた住まいでは、リビングやキッチンなど他の居住空間が圧迫される可能性もあるので、計画には注意が必要です。

臭いが広がってしまうことも

シューズクロークは、湿気や靴の臭いがこもりやすい場所でもあります。扉のあるクローズタイプは、換気をするなどして日頃からお手入れを心掛けましょう。

扉のないオープンタイプは臭いはこもりにくいものの、部屋まで臭いが広がってしまう可能性があります。消臭効果のある建材や消臭剤を使うなどの対策が必要です。

泥や埃もたまりやすい

玄関が泥や埃で汚れやすいように、土間であるシューズクロークも汚れやすい場所になります。
特に、埃は室内に入り込みやすいため、部屋の衛生を保つためにもシューズクロークのこまめな清掃が必要です。

シューズクロークに必要な広さは?

シューズクロークの設置は、家全体の面積に影響を与えます。広さについては十分な検討が必要です。

収納するものの量を把握する

シューズクロークは、広すぎると無駄なスペースが生まれ、狭すぎると使い勝手が悪くなります。適切な広さを見極めるためには、収納するものの量を把握することが大切です。

収納の適正量はライフスタイルに左右されます。ライフスタイルは変化するものなので予測が難しい場合もありますが、子どもの成長などを踏まえて広さを検討しましょう。

また、収納は可動棚にしておくと、収納するものが変わっても対応しやすくなります。

広さの目安は1畳から3畳

シューズクロークに必要な広さはご家庭によって異なりますが、一般的には1畳から3畳が目安になります。

1畳のシューズクロークは、ウォークインにすることも可能ですが、1畳の広さであればクローズタイプやオープンタイプのほうが収納力を確保できます。

2畳は、ウォークインやウォークスルーのシューズクロークをつくりやすい広さです。収納力を優先する場合はウォークイン、生活動線を優先する場合はウォークスルーを選びましょう。

3畳以上の広さがあると、靴やコートだけでなく、キャンプ用品やゴルフバッグ、大人用の自転車も収納可能です。アウトドア用品や工具を飾るように収納したり、ワークデスクを置いたりといったプランも可能になります。

ウォークインやウォークスルーは動作域や通路幅が必要

ウォークインは、人が中に入ってものを出し入れするための動作域が必要になり、ウォークスルーの場合は、60~80cm程度の通路幅が必要です。

動作域や通路幅が確保できないと、かえって使いにくいシューズクロークになってしまうことも。十分なスペースを確保できない場合は、クローズタイプやオープンタイプを検討しましょう。

まとめ

シューズクロークは、家全体の面積に影響するため、広さは十分に検討する必要があります。適切な広さを決めるためには、収納するものの量を把握することがポイントです。

また、外出時の支度や動線をイメージしながら計画すると、使いやすいシューズクロークになるでしょう。

この記事のポイント

シューズクロークとはなんですか?

シューズクロークとは、玄関に併設された大型の収納スペースを指します。靴だけでなく、ベビーカーや子どもの外遊び道具、傘やコート類など、室内に入れるのを躊躇してしまうものを収納できる場所です。

詳しくは「シューズクロークとは? 他の玄関収納との違いは?」をご覧ください。

シューズクロークにはどんな種類がありますか?

シューズクロークには、クローズタイプ、オープンタイプ等、4つの種類があります。

詳しくは「シューズクロークの種類」をご覧ください。

シューズクロークのメリット・デメリットを教えてください。

シューズクロークは玄関が片付くだけでなく、動線を整え、生活そのものをスムーズにする効果があります。デメリットもあるため、対策やお手入れを行いましょう。

詳しくは「シューズクロークのメリット」をご覧ください。

ライターからのワンポイントアドバイス

クローズタイプやウォークインのシューズクロークは、臭いが気になることも少なくありません。気になる臭いの対策は、計画時であれば小窓や換気扇を設置すると良いでしょう。消臭効果のある建材を使うのもおすすめです。他に、消臭剤や除湿剤の使用、靴は湿気が飛んでから収納する、扉を開放して定期的に換気するといった対策も有効です。

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