ざっくり要約!
- リビングの目隠しは、カーテンやブラインドといった室内側の対策に加え、フェンスや植栽といった外構に関わるものまでさまざまな方法がある
- 過度な目隠しは、採光・通風・防犯性を損なうことがあり、プライバシーと居住性のバランスをとることが大切
道路に面した家は、間取りによってプライバシーの確保が難しいことがあります。角地道路に面したリビングは開放感があるものの、目隠し方法に頭を悩ませることも。とはいえ、カーテンを閉めたままでは、せっかくの日当たりの良さも台無しです。
この記事では、道路に面したリビングの目隠し方法をご紹介。DIYで設置できる方法から目隠しする際の注意点まで解説します。
記事サマリー
リビングが丸見えの状況はすぐに対策すべき
家族が過ごすリビングが丸見えになっている状態は、一刻も早く対策することをおすすめします。プライバシーを確保できないばかりか、空き巣や強盗被害のリスクが高まる恐れがあります。
ただし、目隠しを徹底しすぎると、リビングが薄暗く開放感のない空間になったり、防犯面では目隠しが死角になったりする場合があるので注意が必要です。
どこからの視線を遮りたいのか、目隠しの範囲は適切なのか、入念に計画することがポイントになります。
道路に面したリビングの目隠しをするアイデア
道路からの目隠しは、ただ隠せばよい訳ではありません。外構デザインやインテリアも考慮して検討しましょう。
ブラインドやレースカーテンを付ける
ブラインドは、スラット(羽)の向きを変えることで視線を遮る効果があります。形状やカラーバリエーションが豊富で、室内外のデザイン性を高めることも可能です。
カーテンにもプライバシーを守る機能を備えたものがあります。
ミラーレースカーテンは、光沢感のある繊維を編みこんだもので、光の反射によって外からの視線を遮ります。ただし、夜に照明を付けると室内が見えやすくなるので、夜はドレープカーテンと併用するのがおすすめです。
遮像レースカーテンは、高密度で織られた生地を使っており、生地の厚さで視線を遮る仕組みです。また、照明を付けても室内が見えにくいので、昼夜を通してプライバシーを守ることができます。
窓ガラスに目隠しフィルムを貼る
窓ガラスに目隠しフィルムを貼る方法は、カーテンのように隙間から見える心配がないので安心感があります。目隠しフィルムはデザインも豊富で、完全に遮像するものからステンドグラスのようなおしゃれなデザインのものまでさまざまです。
ただし、目隠しフィルムは窓を開けているときには、視線を遮れないことに注意しましょう。
窓ガラスを交換する
道路からの目隠し対策としては、窓ガラスの交換も効果的です。
目隠しフィルムのように、剥がれたり劣化したりすることがないので、一度交換すれば長く使い続けることができます。すりガラスや乳白タイプの合わせガラスを選ぶと良いでしょう。
窓ガラスを交換する方法も、窓を開けているときには目隠しができないので注意が必要です。
外付けブラインドを付ける
外構デザインを考慮した目隠し対策として、外付けブラインドという選択もあります。
外付けブラインドは、室内側からリモコンでスラットの角度調整が可能です。プライバシーを守りながら、採光や通風をとることができます。
また、外付けブラインドは窓の外側から日射熱を遮るので、室内の温度上昇を防ぐ効果も。光熱費の削減も期待できます。
フェンスや植栽で目隠しする
カーテンやフィルムによる目隠しは、視線を遮ることはできても、明るさや開放感が薄れてしまいがちです。開放感のある明るいリビングにしたい場合には、フェンスと植栽で目隠しを作る方法もあります。
フェンスや植栽による目隠しのメリットは、外構に目隠しを作るので、窓からの採光を妨げにくいことです。プライバシーを守りながら、リビングで開放的に過ごすことができます。
テラス屋根やカーポートにフェンスを設置する
マンションやビル、戸建ての2階など、上方からの視線が気になる場合は、テラス屋根で目隠しをすると良いでしょう。テラス屋根にフェンスを付ければ、道路からの目隠しも可能です。
また、テラス屋根と同様の効果を得られるものにカーポートがあります。リビング窓の前にカーポートがある場合は、カーポートにフェンスを付けることでリビングの目隠しとしても機能します。
・「カーポート」に関する記事は記事はこちら
カーポートバルコニーのメリットとは? デメリットや活用例、選び方なども詳しく解説
リビングの目隠し対策はDIYも可能?
道路からの目隠し対策は、DIYで設置できるものもあります。
目隠しフィルム
目隠しフィルムは、手軽にDIYで施工することができます。シワや気泡に注意しながら貼りましょう。
フィルムは長期間貼っていると、剥がれや収縮が起きることがあります。フィルムに継ぎ目があると、経年とともに隙間ができる場合があるので注意が必要です。長尺のフィルムで継ぎ目を作らずに貼ることをおすすめします。
ブラインド
ブラインドの取り付けは難しそうに見えますが、ドライバーがあれば取り付けられるので、DIYでも施工できます。
ネジ穴を開ける取り付け方法もありますが、カーテンレールに取り付けるタイプや突っ張りタイプ(テンションタイプ)であれば、賃貸物件にも取り付けることが可能です。
フェンス
フェンスはDIYで設置することもできますが、強風でも倒れない強度の確保が重要です。そのためには、地面を掘削して束石を入れ、モルタルで固めて独立基礎を作ります。フェンスは、風を通しつつ目隠しとしても機能する横ルーバータイプを選びましょう。
ただし、独立基礎を作るのは初心者にとっては難易度の高いDIYです。道具や工具も多くのものが必要になるので、慣れていない方は業者に依頼することをおすすめします。
リビングの目隠しをするときの注意点
リビングの目隠しは、行き過ぎた対策にならないようにすることも大切です。プライバシーと居住性のバランスを考慮して設置しましょう。
通風・採光も考慮する
目隠しの設置によって、採光や通風が妨げられる場合があります。
外構フェンスは、リビング窓から適切な距離をとって設置しましょう。採光を重視する場合は、光を通すポリカーボネート製のフェンスもおすすめです。
窓の交換を検討できる場合は「ブラインド入複層ガラス」という選択肢もあります。ブラインド入複層ガラスは、ブラインドを2枚のガラスで挟んだ複層ガラスです。光・熱・視線のコントロールが可能で、ブラインドのお手入れが不要というメリットがあります。
フェンスを設置するときは高さに注意
フェンスは低すぎると丸見えを防ぐことができず、高すぎると圧迫感が出たり、日当たりまで遮ったりすることもあります。適切な高さを選ぶことが大切です。
フェンスの適切な高さは、道路に立って家を見て、リビングの天井が見える程度であれば安心できます。通行人の身長は一定ではないので、家族で交代しながら確認し、フェンスに必要な高さを見極めましょう。
植栽は手入れが必要
目隠しとして植栽を植える場合は、定期的な手入れが必要です。植物は成長し続けるため、剪定や水やりなどの維持管理が欠かせません。
特に、四季を通して葉が茂る常緑樹は目隠しとして最適ですが、こまめなお手入れが必要です。他にも、背丈や虫のつきやすさ、列植が可能かどうかなど、さまざまな点を考慮して選びましょう。
防犯性を損なわないようにする
過度な目隠しは死角が増え、不審者にとって好都合になる場合もあります。不審者の侵入を招いてしまうケースもあるので注意が必要です。
フェンスの高さや幅は必要最低限にする、カーテンやブラインドなど室内側の対策も併用するなどして、バランスよく計画しましょう。
さらに、防犯カメラやセンサーライトを設置すると安心です。
隣の住戸に影響が出ないようにする
目隠しを設置する際には、隣家の日当たりや通風を妨げないか配慮が必要です。
特に、成長して大きくなりやすい植栽には気を配りましょう。隣の敷地に伸びた枝がが入らないように、適切なタイミングで剪定を行う必要があります。また、虫が発生しやすい樹種を選ばないようにすることも大切です。
まとめ
道路に面したリビングの目隠しは、プライバシーを確保しつつ、居住性を損なわないようにバランスよく計画することが大切です。
フェンスで隠すばかりでなく、植栽の配置、ブラインドやカーテンの活用など、さまざまな目隠しアイデアを組み合わせて、開放的に過ごせるリビングをつくりましょう。
この記事のポイント
- 道路に面したリビングが丸見え!どうやって対策したら良いでしょうか?
道路からの目隠しは、ただ隠せばよい訳ではありません。外構デザインやインテリアも考慮して検討しましょう。
詳しくは「道路に面したリビングの目隠しをするアイデア」をご覧ください。
- DIYで目隠し対策がしたいです。どうしたら良いでしょうか?
道路からの目隠し対策は、DIYで設置できるものもあります。
詳しくは「リビングの目隠し対策はDIYも可能?」をご覧ください。
- リビングを目隠しする場合、何か注意点はありますか?
リビングの目隠しは、行き過ぎた対策にならないようにすることも大切です。プライバシーと居住性のバランスを考慮して設置しましょう。
詳しくは「リビングの目隠しをするときの注意点」をご覧ください。
ライターからのワンポイントアドバイス
目隠しアイデアをまとめると、室内側の対策はカーテン・ブラインド・目隠しフィルム・窓ガラスの交換、室外側の対策は外付けブラインド・フェンス・植栽・テラス屋根・カーポートに分けられます。戸建て(持ち家)は全ての方法を適用することができます。
一方、マンションや賃貸住宅の場合、カーテン・ブラインド・目隠しフィルム以外は、管理組合やオーナーの許可が必要です。また、目隠しフィルムは接着剤が残ることもあるので、原状回復が必要な場合は注意しましょう。
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