タンクレストイレは、トイレの空間がすっきりと見えるだけでなく、節水効果が高い製品も多く、水道代の節約にもつながります。
しかし、メリットばかりではありません。停電時は使えなくなったり修理代がかさんだりする点などは、注意をしたいポイントです。また、一見タンクレストイレに見えても、実際はタンクありのトイレという場合もあります。
この記事ではタンクレストイレを選ぶ前に知っておきたいことをまとめています。ぜひ参考にしてください。
記事サマリー
タンクレストイレとは?
一般的な洋式トイレは、背面に貯水のためのタンクが設置されています。一方、タンクレストイレには貯水のための外部タンクがありません。
ただし、タンクレストイレは、厳密にいえばタンクがないトイレではありません。外部タンクはありませんが、小さなタンクが便器内に内蔵されています。
タンクレストイレは一般的なトイレと水を流す仕組みが異なります。外部タンクは水が落ちる勢いで流しますが、タンクレストイレは水道から水を加圧して流す仕組みです。
タンクレス風トイレもある
一見外部にタンクがないように見えても、実は外部タンクがある『タンクレス風』というものもあります。
タンクレス風トイレは便器とタンクがシームレスにつながっており、見た目に区別がつかないので、メーカーの仕様書などで確認する必要があります。
タンクレストイレのメリット
タンクレストイレには次の3つのメリットがあります。
- 節水効果が高い
- トイレの空間がすっきりする
- 掃除しやすい
それぞれどのようなメリットなのか、詳しく見ていきましょう。
節水効果が高い
タンクレストイレは水圧で流す仕様になっているため、製品によっては通常の1/3程度の水量しか使わないものもあります。使用する水量が少ないと、水道代も安くなる点がメリットです。
トイレの空間がすっきりする
便器の後ろにタンクがない分、空間がすっきりします。トイレの空間が狭い場合でも、タンクレストイレであれば、狭さを感じにくくなるでしょう。
また、外付けのタンクがないことで見た目もスマートです。トイレの空間がおしゃれになり、お客さんにも好印象を与えるかもしれません。
掃除しやすい
外付けタンクは、水滴がつきやすいのが難点です。とくに夏は外気と水温の差が生じやすく、水滴がついて少し不衛生な印象になるかもしれません。
しかし、タンクレストイレであれば外付けのタンクがないため、水滴がつくこともありません。水を拭く手間も不要になり、掃除しやすくなるでしょう。
タンクレストイレは便器の形状も一般的な洋式トイレよりもシンプルで、掃除しやすいことが特徴です。自動的に掃除できるものなど、掃除が楽になる機能がついているものもあり、いつでも衛生的に保つことができます。
タンクレストイレの注意点
メリットの多いタンクレストイレですが、注意するべきポイントもあります。とくに注意したいポイントとして、次の3つが挙げられるでしょう。
- 停電時は使えない
- 手洗いカウンターのスペースが別途必要
- 修理代が高額になることがある
それぞれ何に注意すべきか解説します。
停電時は使えない
外付けのタンク式のトイレは、排水に電気が不要です。しかし、タンクレスは水に圧力をかけて流すので、基本的に電気が必要です。そのため、停電時は使えなくなってしまいます。
ただし、まだ多くはありませんが、停電時も利用できるタンクレストイレもあります。万が一に備えておきたい方は、停電時に使えるかどうかも確認しておきましょう。
手洗いカウンターのスペースが別途必要
外付けのタンクのあるトイレであれば、タンクの上の蛇口で手を洗うことができます。しかし、タンクレストイレでは手を洗う場所はないので、別途、手洗いカウンターのスペースが必要となります。
水道を引く、カウンターを取り付ける、カウンター代などがかかるのでその分、外付けタンク式のトイレよりも費用が高額になります。
また、トイレ本体も外付けタンク式のトイレよりもタンクレストイレのほうが高い傾向があるため、トータルで大きな差が出るケースもあります。
修理代が高額になることがある
外付けタンク式の洋式トイレであれば、トラブルが起こった部分だけを交換することで修理できる場合があります。便座の部分だけを交換する、ウォシュレットの部分だけを交換するというように部分的な修理ができると、費用も抑えられます。
しかし、タンクレストイレは部分的な修理がしにくいトイレです。そのため、トイレにトラブルが起こると、トイレ全体を交換しなくてはいけないケースが多く、修理代が高額になることもあります。
また、元々の便器も外付けタンク式よりも高額なため、負担が大きくなるかもしれません。
費用や停電時の使い方をチェックしてから導入しよう
タンクレストイレには、トイレの空間がすっきりとおしゃれに見えるというメリットがあります。節水効果も期待できるので、エコロジーに配慮した生活を心掛けている方にもおすすめの設備です。
しかし、部分的な修理が難しいため、修理代が高額になりやすい傾向があります。
また、トイレ本体が外付けタンク式のものよりも高額な傾向にあります。さらに、別途で手洗いカウンターを取り付ける必要があるため、トイレの空間にかかる費用を全体でみると割高に感じるかもしれません。
停電時は使えなくなることがある点にも注意が必要です。
万が一に備えるためにも、停電時の使い方はチェックしておきましょう。機種によってはオプションで停電時対応をつけることもできるので、タンクレストイレを選ぶときは検討してください。
この記事のポイント
- タンクレストイレのメリットは?
タンクレストイレは、トイレの空間が広く使えるようになるだけでなく、見た目もすっきりします。また、水に圧力をかけて流すので、一般的なトイレよりも少ない水量で済みます。
詳しくは「タンクレストイレのメリット」をご確認ください
- 停電するとタンクレストイレは使えなくなる?
タンクレストイレは電気の力で圧力をかけて水を流すため、停電時は基本的には使えません。ただし、メーカーによっては停電時も流せるタイプのタンクレストイレを扱っているので、事前に確認しておきましょう。
詳しくは「停電時は使えない」をご確認ください
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