憧れのライフスタイルを送る話題の人に、暮らしと住まいのこだわりをお聞きする本企画。今回登場いただくのは、料理人のジョージさん。元ミシュラン二ツ星レストランのエグゼクティブシェフの経験を活かし、現在ではYouTuberとして活躍中です。約2年前に注文住宅として建てられたジョージさんのご自宅。使いやすさ抜群なキッチンを中心に、大きな窓に囲まれた開放的なリビングと、料理人としての視点と暮らしやすさが融合した空間です。
ジョージさんプロフィール |
●料理人。YouTuber。服部栄養専門学校卒。丸の内ホテルレストランで勤務した後、フランス・パリに渡る。帰国後、都内のミシュラン二つ星レストランシェフに。その後、同店グループのエグゼクティブシェフ(統括料理長)となる。 <SNS情報> YouTube「GeorgeLABOジョージ 城二郎chの人」 Tiktok |
料理とは自己表現。丁寧に料理する価値を動画で届けたい
今回、お話を聞いた場所は、ジョージさんのご自宅リビング。家具を黒、グレー、木目の落ち着いたカラーリングに統一しスタイリッシュさもありつつ、全面を窓にすることで自然光が差し込む温かい空間となっています。
現在、ご自身のYouTube「GeorgeLABOジョージ 城二郎chの人」は、登録者数41万人を超える人気チャンネルとなっています。ジョージさんの料理動画は、プロの丁寧な技をわかりやすく解説し、ひと手間かけることで家庭での料理を格上げしてくれるものばかり。
ジョージさん「料理とは、自分がどこで生まれてどう育ったかを表すものです。家庭料理はどんな味だったか、家の周りで採れた野菜はどんな味だったか、つまりどのような料理を食べて味覚が養われてきたかを、お皿に落とし込む自己表現こそが料理だと思っています。だから僕は、料理動画であまり手軽さを前面に出すことはしていません。特に、今は食料自給率が下がり、食の資源がどんどん減っている状況。消費者側が安さや手軽さばかりを求めていると、農家さんの負担ばかりが増え、消費に生産が追いつかなくなり、いずれ資源が無くなってしまうという危機感があります。この食料危機を解決するためにも、動画では、丁寧に料理をすることの価値を届けたいと思っています」
未来視点で料理動画の発信を続けるジョージさん。では、なぜ料理人を目指したのでしょうか、原体験をお聞きしました。
ジョージさん「小学生の頃に家族で行った地元の小さなフランス料理店が料理人としてのルーツです。そこで食べた魚がとても美味しかったことを覚えています。それまで、魚料理といったら自宅のグリルで焼いたものばかりで、正直苦手とさえ思っていました。でも、そのお店で食べた魚は、白ワイン仕立てのソースがかかっていて全く臭みもなく美味しくて、衝撃的でした。その時感じた“同じ食材でも調理方法によってこうも変わる”という記憶が今の料理人の僕に繋がっているのかなと思います。シェフ方もコック帽をかぶられていてカッコ良かったんですよね」
家族で暮らす自宅兼撮影スタジオ。“見せる”キッチンは、清潔感を保つ工夫が
そんなジョージさんの、料理人としてのこだわりが最も詰まっているのは、やはりキッチンです。アイランド型のオープンキッチンになっています。
ジョージさん「キッチンで最も大切にしているのは、清潔感。見習い料理人の頃から“キッチンは綺麗に保つ”ということを徹底的に仕込まれてきたので。調理工程を見せた時に食欲が増すかどうかも、料理の美味しさを左右すると思っています。だからこそ料理しながらもすぐに拭き掃除ができるよう、中央のキッチンカウンターはフラットタイプで物をあまり置かないようにしています」
ジョージさん「コンロも掃除しやすいようにIHです。プロでもIHを使うんですか!? と聞かれることもありますが、実はフランス本国の調理場は、ミシュラン三ツ星の店も含めほとんどIHなんです。火力が調整しやすく、均一に火が入るので良いことだらけです。また、コンロに向って右側にも大きな窓があることで、光が差し込む空間で炒め物ができるのも個人的に気に入っています」
冷蔵庫を業務用にすることで、作業スペースを拡充
また、キッチンには料理人ならではのこんな工夫も。
ジョージさん「冷蔵庫を業務用にしています。縦型の家庭用の冷蔵庫と異なり、上の部分が調理スペースとして活用できるメリットがあります。料理人仲間が遊びに来て一緒に料理動画を撮ることもあるので、キッチンは最大3人まで並んで作業できる空間になっています。ちなみにキッチンの高さは900mm。長時間キッチンにいるとずっと目線が下向きになってしまうので、低すぎない方が身体に負担がかかりません」
プロならではの道具が揃うキッチン。収納力も抜群
大量の調理道具があってもゴチャゴチャしない秘訣は、キッチンの収納力にあります。
ジョージさん「調理器具が多いので、収納にはこだわっています。冷蔵庫上の調理台は見せる収納に。調味料も並べて統一感があるパッケージの商品を好んで使っています。また、キッチンカウンターはオリジナルではなくメーカーの製品なのですが、引き出しを開けた時に二段の収納スペースがあり、手前にラップなどが縦に収まる場所も。とても使いやすいですね」
キッチンにこだわることで、生活の質が向上する
キッチンにこだわりを詰め込んだジョージさんのご自宅。機能面を重視したことで結果的に快適な暮らしに繋がっていると語ります。
ジョージさん「料理人なので、キッチンの機能面が優れていないと仕事になりません。使いやすさを求めた結果、綺麗なキッチンが保てて、いわゆる“オシャレなキッチン”も実現できているのかなと思っています」
最後に、ジョージさんにとって理想の住まいを聞きました。
ジョージさん「ありきたりですが、“帰ろうと思える家”です。そのためにも、キッチンを充実させることは料理人でなくても大切だと思います。1日3食を作るキッチンは、意外に長時間いることになりますし、いわば生活の基本の場所だと思います。その生活の基本が素敵な場所だと、生活の質も上がる気がしています」
(写真:三浦えり/取材・文:菱山恵巳子)
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