新駅の開業、新たな商業施設のオープン、公共施設のリニューアルなど、行政や民間が手掛ける、暮らしに関係する再開発情報をお届けします。今回は、京葉ベイエリアから2点、収容人数1万人規模となるスポーツ、エンターテインメント用の多目的アリーナ「ららアリーナ 東京ベイ」、2022年4月に開業し、SNS等で話題の海に伸びるカフェをはじめ、稲毛海浜公園の再整備プロジェクトをご紹介します。
「(仮称)LaLa arena TOKYO-BAY(ららアリーナ 東京ベイ) 」 千葉県船橋市に2024年春開業予定
三井不動産 × ミクシィ 収容1万人規模の大型多目的アリーナ
2022年2月2日、三井不動産株式会社は以下のように発表しました。
三井不動産株式会社(以下「三井不動産」)および株式会社ミクシィは、今般、千葉県船橋市において収容数1万人規模の大型多目的アリーナ「(仮称)LaLa arena TOKYO-BAY(ららアリーナ 東京ベイ)」を建築着工することを決定しました。
「経年優化」(時を更に経るにつれて成熟し、更に価値を高めていく)の思想のもと、スポーツ・エンターテインメントを軸とする街づくりを進める三井不動産と、「エンタメ×テクノロジーの力で、世界のコミュニケーションを豊かに」を中期経営方針に掲げ、最新のテクノロジーを駆使したエンターテインメントやスポーツ領域での事業成長に注力しているミクシィの2社が手を組み、東京ベイエリアに新たなスポーツ・エンターテインメント空間を創出します。
本アリーナは、B.LEAGUE1部に所属し、2020年~2021年シーズンチャンピオンの千葉ジェッツふなばし(以下「千葉ジェッツ」)がホームアリーナとして利用するほか、音楽コンサート、スポーツイベント、企業の展示会など様々なイベントに対応可能な施設を目指しております。なお、本アリーナの開業は2024年春を予定しています。
本アリーナは、JR京葉線「南船橋」駅に近く、交通利便性が高いだけでなく、三井不動産グループが管理・運営する「三井ショッピングパーク ららぽーとTOKYO-BAY」(以下「ららぽーとTOKYO-BAY」)にも隣接しており、本アリーナに来られるお客さまがイベント前後にお買い物やお食事を一日中楽しむことができます。
なお、本アリーナの名称は三井不動産グループが管理・運営する商業施設「三井ショッピングパーク ららぽーと」などに共通する、楽しさを表す「らら」のネーミングを継承し、「(仮称)LaLa arena TOKYO-BAY」としました。
■三井不動産の思い
~「スポーツ・エンターテインメントの力」を活用した街づくり~
三井不動産はスポーツを軸にした街づくりの旗印として「BE THE CHANGE さぁ、街から世界を変えよう。」というスローガンを掲げ、「発信する」「つなぐ」「受け入れる」というテーマのもと、自らが変化となり、街づくりを起点に、人や地域や社会にいい変化をつくりだし、変えていくことを目指しています。
スポーツやエンターテインメントには、暮らす人々や働く人々、憩う人々の心身を健康にするだけでなく、新しいつながりを生みだし、コミュニティを活性化する力があります。 三井不動産は、スポーツとエンターテインメントを経年優化の魅力的な街をつくる上で重要な要素と捉え、これまで株式会社東京ドームの子会社化や、世界の舞台で活躍するバスケットボール日本代表への協賛などに取り組んでまいりました。加えてMIYASHITA PARK、TOKYO SPORT PLAYGROUND、HARUMI FLAGなど、スポーツの要素を持ち込んださまざまな街づくりも推進しています。
三井不動産は船橋エリアにおいて、1981年にららぽーとTOKYO-BAY(開業当時の名称:「ららぽーと船橋ショッピングセンター」)を開業以来、経年優化の思想のもと40年間にわたり街づくりに携わってまいりました。ららぽーとTOKYO-BAYは全国有数の規模を誇るショッピングモールとして成長を続け、幅広いお客さまにご利用いただいています。その他、大型物流施設「三井不動産ロジスティクスパーク船橋」、屋内型スケートリンク「三井不動産アイスパーク船橋」の誘致、マンション分譲など、多様な事業を船橋エリアで展開してまいりました。
多くの方が集まる魅力あふれるアリーナを創出することで、スポーツ・エンターテインメントを軸にした活気ある街づくりに貢献するとともに、社会課題を解決することで、持続可能な社会の実現に向けて取り組んでまいります。
■ミクシィが取り組む背景
~千葉ジェッツをさらに地域の皆さまに愛されるチームに~
ミクシィは、SNS「mixi」やスマホゲーム「モンスターストライク」など、友人や家族といった親しい人と一緒に楽しむコミュニケーションサービスを提供してきました。現在は「エンタメ×テクノロジーの力で、世界のコミュニケーションを豊かに」を中期経営方針に掲げ、共遊型スポーツベッティングサービス「TIPSTAR」の提供を開始するなど、最新のテクノロジーを駆使したエンターテインメントやスポーツ領域での事業成長に注力しています。また、近年はプロバスケットボールチーム「千葉ジェッツ」やJリーグクラブ「FC東京」をグループ会社化するなど、プロスポーツチームの経営にも注力しています。
千葉ジェッツにおいては、2017年よりパートナーシップ契約を締結し、2019年からはグループ会社として共に歩んでまいりました。千葉ジェッツは、2016年のBリーグ開幕から4シーズン連続で観客動員数1位を記録し、成績面でも2017年から天皇杯を3連覇、昨年のB.LEAGUE FINALS 2020-21で初優勝を飾るなど、地域に根差した強豪クラブとして成長を続けています。
一方で、コロナ以前は観客動員の増加により、千葉ジェッツ主催試合での満員開催が増え、多くの観戦希望者がチケットを購入できないなど、観戦環境の整備に課題がありました。今回、約1万人規模のアリーナを新たに建設し、多くのお客さまに試合観戦をお楽しみいただくことで、より地域の皆さまに愛されるチームとなることを目指します。
千葉市の稲毛海浜公園再整備プロジェクト”稲毛海浜公園内SUNSET BEACH PARK INAGE”
~デジタルプラットフォームを取り入れた新しい公園のプロデュース事業等の連携を推進しPFI領域におけるシナジー効果を創出~
2021年9月30日、株式会社フロンティアインターナショナルは、以下のように発表しました。
顧客接点における体験設計ソリューションで企業のマーケティング課題解決のサポートを手がける 株式会社フロンティアインターナショナルは、 稲毛海浜公園施設リニューアル整備・運営事業、通称『SUNSET BEACH PARK INAGE』プロジェクトなどを手掛け、PFI(Private Finance Initiative:プライベート・ファイナンス・イニシアティブ)事業に強みを持つ、株式会社ワールドパークへ、2021年9月30日に出資したことをお知らせします。今後は、『SUNSET BEACH PARK INAGE』プロジェクトにおける同公園施設内でのイベント開催・コンテンツ導入等を通じて、ブランディング開発に寄与していきながら、本事業に留まらず、全国各地の公園再開発等のPFI事業の参加を推進していく予定です。
■公園管理から公園運営へ、利用者視点での体験創出にこだわる注目のPFI事業
株式会社ワールドパークは、遊休地や活用されていない公的資産を生かす不動産開発、商業施設のプロデュースやブランディング事業に強みを持っており、2017年より、ワールドパーク連合体を組織して、千葉市との稲毛海浜公園再整備における共同事業『SUNSET BEACH PARK INAGE』プロジェクトを推進しています。
本プロジェクトの第一弾として、2021年4月には、ホワイトビーチとサンセットが望めるグランピング施設、「small planet CAMP & GRILL」がオープン。2022年4月には、いなげの浜から海に伸びる長さ90mの桟橋、「The SUNSET Pier & Café」も開業。この他、プール、ヴィラホテル、ビーチハウスのリニューアルオープンに向けて、企画が進行中。老若男女に向けてユニークコンテンツがミキシングされた全く新しい都市型リゾートパークを目指しています。
■デジタルプラットフォームを取り入れ新しい公園機能を創出
本事業では、“公園“における徹底したDX化をおこない、運営者・利用者双方にとっての完全なストレスフリーを図っています。具体的には、
①運営者にとってのデジタル上での一括管理化
②利用者へのアプリ提供による快適性・安全性の提供
③来場者データの分析及び実証実験等の有効活用、以上の構築を計画しています。また、公園というリアルの場を活用して、デジタルビジネスの展開も予定しています。
公園内利用アプリの提供を通じて、
①設備利用の課金サービス
②広告・メディア展開
③利用者及び住民の要望と企業をつなぐクラウドファンディングシステムの導入
④公園内でのLIVEイベント配信などを計画しており、公園機能が持つ可能性を、リアルとデジタルの両面から最大化していきます。
■ワールドパーク社とのシナジー効果を生み出していくため、PFI事業を始動
各種企業・団体が抱えているさまざまなマーケティング課題解決において、生活者の“体験価値の創造”にこだわった施策を手掛けてきた当社は、年間来場者数70万人を数える稲毛海浜公園を、まさにリアルの場として活用できることに大きな可能性を見出し、本事業計画がスタートした2017年より、「ワールドパーク連合体」に参加。今年開業したグランピング施設を皮切りに、公園のデジタル化“パークテック”が具現化され、いよいよリニューアルコンテンツのオープンが続いてく来年に向けて、ワールドパーク社とのアライアンス強化を目的に、今回の出資に至りました。今後は、プール、ビーチ、カフェ、フラワーミュージアム、グランピング施設など、同公園施設内の様々なエリアでのイベント展開や、利便性と顧客体験向上の為の実証実験の場としての活用によるリソースの拡充を図っていきます。本事業において、ワールドパーク社とのシナジー効果の最大化を創出し、ノウハウや実績のパッケージ化を進めることで、全国各地の公園再開発等のPFI(Private Finance Initiative:プライベート・ファイナンス・イニシアティブ)事業の参加に注力しながら、各自治体の社会課題解決に貢献していきたいと考えています。
※提供:株式会社フロンティアインターナショナル
まとめ
本記事では、暮らしと利便性の向上に繋がる、京葉ベイエリアに関係する街の再開発情報をご案内しました。船橋市に新たに誕生する「(仮称)LaLa arena TOKYO-BAY(ららアリーナ 東京ベイ)」は、首都圏を中心に大きな話題を呼ぶ観光名所になりそうです。また、稲毛会費公園は、既にオープンした海に伸びるカフェはTwitterやTiktokなどを中心に、若者から絶大な人気を誇るスポットにもなっています。