敷地と道路の境界線に作る門扉は、家の顔となる部分です。家の第一印象を決めるほか、防犯や安全性の確保にも役立つため、吟味して選びましょう。
この記事では、門扉を設置するメリットや具体的な形状、選び方のポイントについて解説します。業者とDIY、どちらが向いているか比較もするので、ぜひ参考にしてください。
記事サマリー
門扉を設置するメリット
門扉を設置するメリットとして代表的なものを4つ紹介します。
- 子どもやペットの飛び出しを防ぐ
- 防犯性が高くなる
- プライバシーを守れる
- 住宅の外観をおしゃれに演出できる
それぞれについて、具体的に解説していきます。
子どもやペットの飛び出しを防ぐ
門扉には、子どもやペットの飛び出しを防ぐ効果が見込めます。住宅と道路の間にひとつ扉が設けられることで、一度立ち止まるためです。
出入り口を開閉しなければ外に出られないため、急な飛び出しができなくなり、安全性を高められます。
防犯性が高くなる
門扉は防犯性を高めることにも役立ちます。門扉を設置することで、住宅に侵入するための障害物が増えるためです。
不審者の心理的なハードルが上がって、狙われにくくなるのはメリットでしょう。
プライバシーを守れる
門扉により敷地内を覗きにくくなり、家族のプライバシーを守りやすくなります。外から家の内部を隠す効果が期待できるため、家族だけの空間を作りやすくなるでしょう。
また、公道と私有地の境目がはっきりするので、家族以外の人間が敷地に入りにくくなることもメリットとなります。
住宅の外観をおしゃれに演出できる
門扉はデザイン性の高いものも多くあり、住宅の外観をおしゃれに演出できます。特に、玄関の正面に設置することで、家全体の印象を変えられるでしょう。
材質やデザインのテイストにもこだわることで、より理想とする住宅のイメージに近づけられます。
門扉の種類
門扉には複数の種類があり、それぞれ開き方が異なります。ここでは、代表的な門扉の種類を6つ紹介します
- 両開き型
- 片開き型
- 親子開き型
- アコーディオン型
- スライド型
- 跳ね上げ型
両開き型
2つの扉を左右に並べ、中央から対称に開閉するタイプが両開き型です。
普段は片方だけで出入りし、荷物を搬入するときは両方を開放して動線を確保するなど、用途に合わせた使い方ができます。また、スタンダートなタイプなので選択肢が豊富な点も魅力です。
ただし、設置するためには広めのスペースが必要となります。
片開き型
片開き型は、1枚の扉を押し引きして開閉するタイプです。狭いスペースにも設置できるため、勝手口や裏口に取り付けるのもおすすめです。
また、費用が比較的安価で設置しやすい点も魅力です。
親子開き型
親子開き型は、両開きするものの、扉の大きさが左右非対称なものを指します。
片側の扉が大きく取られているため、両開き型より出入り時のスペースが広くなります。荷物を搬入する際は両側を開けば、さらに大きなスペースを確保できるのが特徴です。左右非対称な特徴を活かし、デザイン性に優れているものが多くあります。
ただし、開閉をするためのスペースが必要になるため、設置できる場所を選ぶのがデメリットです。
アコーディオン型
アコーディオン型は、横に引くことでアコーディオンのように折り畳めるタイプの門扉です。
奥行きがないスペースや傾斜のある土地でも設置できます。また、デザインやサイズが豊富で、スペースに合わせた形を選択がしやすいこともメリットです。
ただし、強風に弱く、衝撃に弱いというデメリットもあるため、注意しましょう。
スライド型
スライド型は、ふすまのように横方向にスライドして動かすタイプの門扉です。
奥行きがない場所でも設置できるため、多くの住宅で施工が可能です。さらに、軽い力で開けられるので力のない子どもや高齢者でも扱いやすいでしょう。
ただし、傾斜のある土地では設置出来ない場合がある点には要注意です。
跳ね上げ型
跳ね上げ型は、上下に開閉する方式です。上の空間を有効活用するため、省スペースで設置できます。家の前の道路が狭い方でも設置しやすいのがメリットでしょう。跳ね上げ型は、簡易車庫にもよく使われます。
電動型のものを採用すれば力がない方でも扱えますが、手動の場合は重量があり、人によっては開閉が難しくなるのがデメリットとなります。
門扉を選ぶときに検討するべきポイント
門扉を選ぶときには、以下のポイントに着目しましょう。
- 玄関までのレイアウト
- 扉の使いやすさ
- デザイン性
- 門扉の高さ
それぞれ何に注意すべきか解説します。
玄関までのレイアウト
まず考えることは、玄関までのレイアウトです。玄関までの距離や、門扉正面の道路の広さによって、そもそも設置できる門扉の種類は制限されてきます。
省スペースで設置できるのは、アコーディオン型やスライド型といった引き戸のタイプです。逆に広さがあれば、両開き型や親子開き型などの開き戸タイプを設置しても良いでしょう 。
扉の使いやすさ
扉そのものの使いやすさも考えるべきポイントです。開けやすさはもちろん、扉を開いたときの通りやすさも検討する必要があります。
勝手口の場合は、小さくて重い扉でもあまり気にならないかもしれません。しかし、メインの入口に設置する場合は、開けやすさにこだわりたいところです。
できる限り幅を広くしておくと、家電や家具などの搬入もしやすくなります。お子さんがいる場合は、一人で開けられるかどうかを考えておくことも大切です。
デザイン性
家の印象を左右する門扉は、デザイン性も重要です。特に玄関前に設置する門扉は最初に目に入るため、色や形状によって印象が大きく異なります。
玄関ドアと色を揃えると洗練された印象になり、統一感が出るためおしゃれに見えるでしょう。
門扉の向こう側が、どの程度見えるかを検討することも大切です。外側が見えにくいデザインであれば、プライバシーをより確保しやすくなります。
門扉の高さ
門扉の高さも検討すべきポイントです。門扉を高くするほどプライバシーが確保できます。ただし、圧迫感を与え、光が差し込みにくくなる点に注意が必要です。
反対に、低い門扉であれば開放感がありますが、家のなかが見えてしまうため目隠しの効果は期待できません。
目的によって最適な高さは変わるため、門扉をなぜ設置したいのかをしっかり考えることが重要です。
門扉の設置方法
門扉を導入するには、業者に依頼する方法とDIYをする方法があります。
それぞれの方法のメリット、デメリットを解説します。
業者に依頼する
業者に依頼すると、手早く確実に設置できます。
素人が設置するよりしっかりと施工してもらえるため、開けやすく安全性が高くなります。長く使いやすい状態を保ちたいならば、業者に頼んだほうが確実です。
取り付け費用は門扉の形状によっても変わってきますが、相場は10万円〜を目安にしておくと良いでしょう。
DIY
DIYであれば、設置費用をおさえられるのがメリットです。ただし、うまく設置出来ていないと壊れてしまったり、スムーズに開閉できなかったりします。また、設置に時間がかかる場合もあります。
門扉は重量があるため、DIYをする際は複数人での作業をおすすめします。
門扉にこだわり住みやすくおしゃれなマイホームを整えよう
門扉には、デザイン性を高めておしゃれに見せるだけでなく、防犯やプライバシーを確保できるなどのメリットがあります。さまざまな形状があり、それぞれ特徴が異なるので、設置の目的をしっかり検討すると後悔しにくくなります。
求めるものやレイアウトに合わせた門扉を探せば、おしゃれで居心地の良いマイホームに近づくでしょう。
この記事のポイント
- 門扉にはどんな形状があるの?
扉の両側から開くタイプや、ドアのような形状のもの、引き戸などがあります。
よくある形状やそれぞれの特徴は、「門扉の種類」にて解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
- 門扉は何を意識して選べばいいの?
デザインだけでなく、玄関までのレイアウトや、高さを意識するようにしましょう。
「門扉を選ぶときに検討するべきポイント」では、より詳しくポイントをまとめているので、ぜひご覧ください。
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