ジェットバスを導入するときは、まずは種類と設置費用について知っておく必要があります。ジェットバスを選ぶポイントについても紹介しているので、設置を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
記事サマリー
ジェットバスの種類
ジェットバスとは、側面や底面などに泡が生じる設備を取り付けた浴槽のことです。ジェットバスにはいくつか種類があり、それぞれ特徴やメリット、費用目安などが異なります。
主な種類は、以下の4つです。
- 取り付け式ジェットバス
- マット式ジェットバス
- 組み立て式ジェットバス
- 設置式ジェットバス
それぞれについて見ていきましょう。
取り付け式ジェットバス
取り付け式ジェットバスとは、泡が出る装置を吸盤などで浴槽に取り付けるタイプです。リフォーム工事は不要なので、手軽かつ安価にジェットバスを楽しめます。
ただし、取り付けた部分からしか泡が出ないため、全身を泡で包みたいと考えている方には不向きです。
商品によって価格は変わりますが、1万円ほどで購入できるものもあります。
マット式ジェットバス
マット式ジェットバスとは、浴槽に泡発生装置が組み込まれたマットを敷くタイプです。こちらも取り付け式ジェットバスと同じく工事不要で利用できます。また、敷くだけで完成するため、手軽かつ安価な点も特徴です。
浴槽下から全体的に泡が出るので、全身が泡に包まれるような本格的な気分を味わえます。
商品によって価格は変わりますが、取り付け式と同じく1万円ほどで購入できるものもあります。
組み立て式ジェットバス
組み立て式ジェットバスとは、浴槽を組み立てるタイプのものです。ビニールプールのように膨らませて設置するものや、パネルを組み立てるものなどがあります。設置場所は必要ですが、リフォーム工事不要で利用できます。
浴室の洗い場が広い場合を除いて浴室内に置くことが難しいので、サイズを正確に測ることが必要です。ベランダなどの屋外に設置する場合もあります。
また、複数人で入れるものもあり、友人や家族と一緒に楽しめるのも組み立て式ジェットバスの特徴です。組み立て式ジェットバスはヒーター機能など機能性が高いものも多いです。
組み立て方や機能性により異なりますが、価格は10万円〜が目安となります。
設置式ジェットバス
設置式ジェットバスとは、浴槽自体に泡発生装置がついているタイプです。壁や天井などと一体型になっているユニットバスでも、浴槽だけを変えてジェットバスにするといったこともできます。
ただし、ユニットバスごとリフォームしなければならない場合があります。
リフォーム費用は設備代も含めて70万円~ですが、サイズや機能性などによって価格の幅が広いので、取り扱う工務店などに相談することが必要です。ほかのジェットバスと比べて費用がかかりますが、その分、自分好みの本格的なジェットバスを楽しめます。
ジェットバスの選び方
ジェットバスは種類が多く、それぞれ特徴も異なるため選びづらいと感じるかもしれません。
どのジェットバスが良いか迷ったときは、次のポイントに注目すると選びやすくなります。
- 機能性
- 費用
- メンテナンスのしやすさ
それぞれのポイントを詳しく見ていきましょう。
機能性
ジェットバスは泡が出る装置や浴槽のことですが、泡にもさまざまな種類があります。泡が細かいマイクロ泡機能がついたもの、入浴剤と組み合わせて泡風呂が楽しめるものなどもあります。
そのほかにも、マッサージ機能やスピーカー機能がついたジェットバスもあります。ジェットバスの種類によっては後付けできる場合がありますが、必要な機能を最初に吟味しておくとリフォームや設置工事が1回で済み、費用も抑えられます。
なお、機能が充実すると費用も高額になるため、本当に必要な機能なのか、家族で話し合って決めましょう。
費用
ジェットバスにかけられる予算も決めましょう。あまり予算がない場合は、取り付け式かマット式がおすすめです。
10万円以上の予算がある場合なら組み立て式も選択肢に入りますが、ベランダや浴室、洗面所などの排水可能な場所に、適度なスペースがあることが条件となります。
予算を決めかねるときは、どの程度利用するのかも考えてみましょう。毎週使うのであれば、費用は高くなりますが設置式ジェットバスなども検討できます。
少しでも費用を抑えて設置式ジェットバスを導入したい場合には、浴槽だけを取り替える方法もおすすめです。壁や天井、床などに問題がないことが前提となりますが、ユニットバス全体を取り替えるよりは、工事費用を抑えられます。
メンテナンスのしやすさ
ジェットバスは、通常の浴槽よりも大量のお湯が出入りするため、吸込み口やジェット口に汚れが溜まりやすくこまめに掃除する必要があります。週に1、2回はジェット口などの掃除が必要なだけでなく、月1回程度はポンプ内部の掃除も必要です。
また、組み立て式ジェットバスはジェット口の手入れにも時間がかかります。メンテナンスに時間をかけたくない場合は、取り付け式やマット式が良いでしょう。
ジェットバスを設置する際の注意点
ジェットバスを設置するときは、次のポイントに注意しましょう。
- 音や振動でトラブルになる場合がある
- 入浴剤が使えない場合がある
- マンションや賃貸住宅の場合は許可を取る必要がある
- 後付けする場合は設置費用が高額になることがある
それぞれの注意点を解説します。
音や振動でトラブルになる場合がある
マンションの場合、上階下階、あるいは隣接する住宅に音や振動が伝わることがあります。とくに設置型の場合は、浴槽内に設備を組み込むため、音や振動が伝わりやすい傾向にあります。
また、一戸建て住宅でも、浴室の場所や住宅の構造によっては家族に音や振動が伝わり、迷惑をかける場合があります。夜中などの静かな時間帯に使用すると安眠を妨げる可能性もあります。
入浴剤が使えない場合がある
ジェットバスによっては、特定の入浴剤が使えないことがあります。とくに次の入浴剤はポンプ内部などを傷める可能性があるので注意しましょう。
<硫黄系>
硫黄が含まれている入浴剤も、故障の原因になることがあります。とくに金属を腐食させる可能性があるので注意が必要です。
<炭酸ガス系>
泡が出るタイプの入浴剤を入れると、循環機能が正常に作動しなくなる可能性があります。また、異音が生じる可能性もあるので、避けるほうが良いでしょう。
ジェットバスの商品説明や取扱説明書にも入浴剤についての注意書きが記載されているので、トラブルを防ぐために、使用前に入念に確認しておきましょう。
リフォームする場合はマンションや賃貸住宅の許可を取る必要がある
賃貸住宅や分譲マンションでは、規約などによりリフォームができない場合があります。
また、原則として、リフォームを行う前に大家さんや管理組合から許可を得ることが必要です。トラブルを回避するためにも、事前に大家さんや管理組合に相談しておきましょう。
後付けする場合は設置費用が高額になることがある
リフォームなどで後付けする場合は、既設の浴槽を取り壊す場合があります。そのため、新築時に取り付けるよりも、取り壊し費用や処分費用が余計にかかることが多いです。
設置型ジェットバスの導入費用は70万円~が目安ですが、リフォームの場合はさらに高額になることがあります。いくつかのリフォーム業者から見積もりを取り、価格やプランを比較してから工事を依頼しましょう。
ジェットバスは種類が豊富なため目的や予算に合うものを選ぼう
ジェットバスには、取り付け式、マット式、組み立て式、設置式の4種類があり、それぞれ特徴や値段が異なります。利用頻度や目的に合わせて、自分に合ったものを選ぶことが重要です。
トラブルになる可能性やリフォームの許可が必要な場合があるため、注意点を確認しておきましょう。また、入浴剤によっては故障の原因となることがあるので、事前に取扱説明書などの確認が必要です。
この記事のポイント
- ジェットバスの設置にはどの程度の費用がかかる?
工事不要で利用できる取り付け式やマット式のジェットバスであれば、1万円~で設置できます。また、同じく工事不要で利用できる組み立て式の場合は、10万円程度は必要です。
ジェットバス機能のついた浴槽を導入する場合は、リフォーム代も含めて70万円以上かかることがあります。
詳しくは、「ジェットバスの種類」をご覧ください。
- ジェットバスでどんなトラブルが起こることがある?
ジェットバスの装置は音と振動が出るため、マンションの場合であれば上下階や隣の部屋にも響くことがあります。また、一戸建てでも、間取りによっては騒音や振動が気になることもあります。
詳しくは、「音や振動でトラブルになる場合がある」をご覧ください。
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