ざっくり要約!
- キッチンへの不満を洗い出すと、理想のキッチンがイメージしやすくなる
- キッチンをリフォームする際は、収納力や導線の確保を意識する
- 型によって異なるが、リフォーム費用の相場は約50〜350万円
キッチンは油や水などを使う場所のため、比較的汚れやすく劣化しやすい空間です。外観や機能、使いやすさに問題が生じたときは、リフォームを検討してはいかがでしょうか。
この記事では、キッチンリフォームの手順や失敗を回避するコツ、費用などについてまとめて紹介します。キッチンタイプごとの違いも紹介するので、ぜひご覧ください。
記事サマリー
キッチンをリフォームする手順
キッチン平均使用年数は27年といわれています。しかし、使い方や使用頻度によっては、早いうちから劣化する場合があります。
キッチンの設備などに劣化を感じたときは、次の手順でリフォームを進めていきましょう。
- キッチンの不満点を洗い出す
- 不満を解消できるキッチンのイメージを書き出す
- キッチンの間取りや機能性を具体的に決める
それぞれの手順について解説します。
キッチンの不満点を洗い出す
まずは、キッチンで感じている不満点を洗い出しましょう。不満に感じている部分を確認することで、リフォームが必要な部分がわかります。例えば、収納力が低い、コンロの掃除がしにくいなどがあげられます。
また、主にキッチンを利用する方だけでなく、家族の要望も聞いてみましょう。対面式キッチンが良い、シンクが2つあると良いなどの意見があるかもしれません。
不満を解消できるキッチンのイメージを書き出す
次は、キッチンの不満点を解消できるようなイメージを書き出しましょう。例えば、収納力の低さに不満を感じている場合であれば、シンク上や床下なども収納スペースに活用できるかもしれません。
家族の要望も聞き、皆が納得できるキッチンのイメージを作りましょう。
キッチンの間取りや機能性を具体的に決める
キッチンにはさまざまな型があるため、理想とするキッチンの間取りを決めることも重要です。
例えば、キッチンがダイニングと繋がっている場合は、家族の要望も反映してキッチンの広さを変えることもできます。キッチンの広さあるいは狭さを不満に感じている場合であれば、ダイニングの間取りを調整しましょう。
ある程度の間取りが決まったら、下記のような機能性も具体的に決めていきます。不満が解消できるような機能を選びましょう。
- 収納力
- 防汚効果
- 節水機能
- シンクの大きさ
- 調理台の広さなど
キッチンをリフォームする際のポイント
キッチンをリフォームする際には、次のポイントに注目するとイメージを決めやすくなります。
- レイアウト
- 素材
- 湿気や換気対策
それぞれのポイントについて詳しく解説します。
レイアウト
キッチンにはI型、L型、アイランド型、ペニンシュラ型などの型があります。それぞれの特徴は以下をご覧ください。
I型 | L型 | アイランド型 | ペニンシュラ型 |
---|---|---|---|
・構造がシンプル ・狭いスペースでも設置できる ・2人以上で作業するときは動線がぶつかり、不便を感じる | ・キッチンにある程度の幅が必要 ・2人以上で作業しやすい ・収納力が高い | ・キッチンとダイニングがつながっている場合のみ利用できる ・2人以上で作業しやすい ・広いスペースが必要 | ・キッチンとダイニングがつながっている場合のみ利用できる ・2人以上で作業しやすい ・アイランド型よりは省スペース |
家族と料理をすることが多いならI型以外を選ぶなど、それぞれの型の特徴を考慮して選びましょう。
素材
素材によって、汚れにくさや掃除のしやすさが異なります。例えば、防汚加工や撥水加工がされている素材であれば、油汚れなどが落ちやすく掃除が簡単です。
また、素材によってキッチンのイメージや費用が変わる点にも注意が必要です。高級感のある人造大理石やステンレスなど、ご自身の好みと予算、掃除にかかる手間を比較して選びましょう。
湿気や換気対策
窓がない場合は、リフォームで窓を設置することも検討しましょう。においや湿気など、換気扇だけでは対応できない場合があるため注意が必要です。
また、換気扇の位置も工夫し、においと湿気がこもらない空間に仕上げることも大切なポイントです。少しの工夫で、キッチンの快適性が大きく向上します。
キッチンのリフォームをする際の注意点
リフォームを成功させるためにも、次のポイントを意識しましょう。
- 十分な収納があるか
- 動線が確保できているか
それぞれのポイントについて解説します。
十分な収納があるか
キッチンには、家電や食器、食料品のストックなど多くのものを収納する必要があります。多くの食品やものを片付けるためには、十分な収納力が必要です。
また、収納力はもちろんのこと、使いやすさにもこだわりましょう。例えば、高い位置の収納や床下収納は使いづらく、デッドスペースになることもあります。適切な場所に十分な量の収納スペースを設置しましょう。
動線が確保できているか
2人以上で作業をすることがある場合は、キッチン内での動きやすさを確保しなければなりません。動線を確保できていない場合、料理しにくかったり怪我をしたりする可能性があります。
また、キッチンとダイニングがつながっている場合は、配膳のしやすさにも注目しましょう。
キッチンリフォームの相場
キッチンリフォームの相場は、キッチンの型によっても変わります。
I型 | L型 | アイランド型 | ペニンシュラ型 |
---|---|---|---|
約50~150万円 | 約50~150万円 | 約60~250万円 | 約150~350万円 |
現在のキッチンの型から異なる型に変えると、配管工事が必要になる場合があるため、さらに高額になります。また、キッチンの機能性や素材によっても費用は異なります。複数の業者から見積もりを取り、比較してから依頼しましょう。
キッチンのリフォーム費用を抑えるコツ
キッチンのリフォーム費用を抑えるには、以下のコツを意識しましょう。
- キッチン以外の場所も同時に改修する
- 補助金を活用する
それぞれのコツを具体的に紹介します。
キッチン以外の場所も同時に改修する
工事の基本費用がまとまるため、別々に依頼するよりも安くなる場合があります。トイレや浴室、洗面所などの水回りは10~20年程度で設備交換が必要になることがあるので、同時にリフォームできないか検討しましょう。
補助金を活用する
キッチンのリフォームでも補助金を受けられる場合があります。
例えば、要介護や要支援の認定を受けている家族がいる場合には、バリアフリー化のリフォームをすることでリフォーム費用20万円に対して最大18万円(9割相当)が支給されます。
ただし、補助金を活用するには条件があるため、リフォーム前に、支給基準に該当するかよく確認しておくことが必要です。
キッチンリフォームの工事期間
リフォームの規模やキッチンの型にもよりますが、システムキッチンの取り換えのみなら2~3日かかることが一般的です。キッチンの床や壁なども同時にリフォームする際は1週間、キッチンの移動や配管工事を伴うときは2~3週間が目安となります。
キッチンから快適な生活を実現しよう
キッチンをリフォームする際は、レイアウトや素材などをよく考える必要があります。キッチンのリフォーム費用を抑えるためには、キッチン以外もリフォームしたり、補助金を活用したりすることも検討しましょう。
キッチンは、ほぼ毎日使うスペースです。リフォームを行うことで、より使いやすく快適になります。
この記事のポイント
- キッチンのリフォーム費用の目安は?
I型やL型であれば50~150万円程度、ペニンシュラ型やアイランド型は100万円を超えることもあります。
詳しくは、「キッチンリフォームの相場」をご覧ください。
- キッチンのリフォームに補助金は活用できる?
バリアフリー化や省エネ化に関わるリフォームであれば、補助金を利用できることがあります。
詳しくは、「補助金を活用する」をご覧ください。
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