ざっくり要約!
- ウッドデッキに屋根をつけることで雨、日よけ対策になる
- 開放感がなくなる点やお手入れが必要になる点に注意する
- テラス屋根やオーニング、サンシェードなどがある
ウッドデッキの設置を検討している方やすでに設置している方のなかには、屋根をつけるべきか迷っている方も多いのではないでしょうか。
屋根をつけると、ウッドデッキの耐久性を高められる、雨や日差しを避けられるなどのメリットがある一方で、注意点もあります。
この記事では、ウッドデッキに屋根をつける前に知っておきたいメリットとデメリット、屋根の種類を解説します。
記事サマリー
ウッドデッキとは
ウッドデッキとは、リビングなどの室内から庭に続く木製の床のことです。
リビング空間や洗濯物干しとして活用するなど、さまざまな使い道があります。
- バーベキューを楽しむ
- こどもと遊ぶ
- ガーデニングコーナーにする
- コーヒーを飲みながら一息つく
ウッドデッキに使われている木材は、天然と人工(樹脂など)のものがあります。
天然木材は、ぬくもりが感じられる風合いや質感が魅力です。一方、人工木材は、メンテナンスがしやすく、湿気で腐る心配がありません。干割れを起こさないため、小さなこどもがいる家庭でも安心です。
ウッドデッキにはさまざまな使い道がありますが、屋根を後付けすればさらに幅が広がります。
ウッドデッキに屋根をつけるメリット
ウッドデッキに屋根をつけると、さまざまなメリットがあります。主なメリットは以下のとおりです。
- 日よけになる
- 雨対策になる
- ウッドデッキの耐久性が高まる
- 外部からのプライバシーを守れる
- おしゃれな空間を演出できる
日よけになる
屋根が日よけになるので、紫外線防止になり日差しの強い日もウッドデッキで過ごせます。暑い日のウッドデッキ内の温度上昇を抑えられ、快適に過ごしやすくなるでしょう。また、ウッドデッキの床の温度も上がりにくくなるので、こどもが裸足で過ごす際も安心です。
さらに、室内への日差しも入りにくくなり、エアコンの冷房効率が高まるため、電気代の節約にもなります。
雨対策になる
屋根をつければ、ウッドデッキに雨が入るのを防げるため、雨の日でもウッドデッキ内で過ごせます。
友人を招いてバーベキューを楽しむ際や洗濯物を干すときも、急な雨を心配する必要がありません。雨が降りそうなときに、濡らしたくないものを一時的に保管しておくこともできます。
天候を気にすることなく、第2のリビングとして活用できるので、過ごし方の幅が広がります。リビングとウッドデッキをつなぐ窓を開放すれば、大人数でもゆったりと過ごせるでしょう。
ウッドデッキの耐久性が高まる
雨や雪を遮るため、ウッドデッキの劣化を防げるのもメリットの1つです。屋根がないと、ウッドデッキに雨が溜まり、劣化を早めたり害虫が発生しやすくなります。
屋根があれば、雨を掃き出す手間が省け、美しい状態をより長く保てるでしょう。また、日差しによる劣化も防げます。
外部からのプライバシーを守れる
上部からウッドデッキや室内が見えにくくなるため、隣の家や通りからの視線も遮ることができます。プライベート空間を守れるので、室内でもカーテンを開けた状態で過ごしやすくなるでしょう。
おしゃれな空間を演出できる
ウッドデッキの屋根にもさまざまな種類やデザインがあり、カフェのようなおしゃれな空間を作ることも可能です。
例えば、さまざまな住宅になじむ木調の屋根はウッドデッキにも合いやすく、ナチュラルな雰囲気のガーデンを演出できます。ウッドデッキの屋根の設置は、住宅の外観にこだわりたい方や来客が多い方にもおすすめです。
ウッドデッキに屋根をつけるデメリット
屋根をつければ、雨や日差しを避けられるなど多くのメリットがある一方で、以下のようなデメリットもあります。
- 開放感が損なわれる
- 冬場は寒くなりやすい
- 強風の影響を受ける
- 屋根のお手入れに時間がかかる
開放感が損なわれる
屋根の大きさや位置、庭の広さによっては、屋根がないときと比べて庭が狭くなり、圧迫感を感じる可能性があります。屋根のサイズもさまざまなので、小さいものを選ぶ、開閉できるものを選ぶなどの工夫が必要です。
冬場は寒くなりやすい
屋根があると、暑い日は過ごしやすくなりますが、冬場は日差しが入りにくいため寒く感じます。日差しが入らなければ、室内の温度が上がりにくくなり、電気代がかさみます。
ウッドデッキの屋根を検討する際は、日が当たる方角も考慮しましょう。日差しが入りやすい素材のものや開閉できる屋根を選ぶのも手段の1つです。
強風の影響を受ける
屋根をつけることで雨を避けられるのはメリットですが、壁がないため風の影響を受けやすく、台風などの強風で屋根が壊れる可能性があります。
強風で屋根の一部が飛べば、近隣の家を傷つけてしまうおそれもあるため注意が必要です。
積雪量の多い地域の場合は、除雪が必要になる可能性や雪の重さで屋根が倒れてしまうことも考慮して検討しましょう。
屋根のお手入れに手間がかかる
屋根をつけると劣化や汚れを防止できるため、ウッドデッキ自体は掃除しやすくなりますが、屋根のお手入れが必要です。屋根は高い位置にあるため、床を掃除するよりも手間がかかります。
屋根の素材やカラーによっては落ち葉や汚れが目立ちやすいため、慎重に検討しましょう。透明の屋根は、開放感があり明るさを確保できますが、その分こまめな掃除が必要です。
ウッドデッキの屋根の種類
ウッドデッキの屋根には、いくつか種類があります。
- テラス屋根
- サンシェード
- オーニング
- パーゴラ
耐久性やお手入れのしやすさ、日よけ、雨よけなど、さまざまな視点から合ったものを選びましょう。
テラス屋根
テラス屋根は、住宅の掃出し窓や勝手口から、庭につながる部分などに設置する屋根です。雨や暑さ対策のほか、主に洗濯物干しとして使われます。サイズやカラーの選択肢が多く、設置したい場所に柔軟に合わせられるのも魅力です。
テラス屋根の一般的な素材は、紫外線に強く、耐衝撃性や耐久性にも優れたポリカーボネートです。透明や半透明なので開放感を保てますが、汚れが目立ちやすいため、こまめにお手入れをする必要があります。テラス屋根は、約15万円~設置できます。
サンシェード
サンシェードは、窓の上部から設置し、日差しをよける布のことです。約5~15万円と比較的安価なので、予算を抑えたい方や手軽に設置したい方に適しています。
サンシェードは自分でも取り付けでき、お手入れや交換も簡単です。取り外しに手間がかからないため、使わないときは収納でき、コンパクトなので邪魔にもなりません。また、通気性が良い点、デザイン性が高くさまざまな柄を楽しめる点もメリットです。
オーニング
オーニングは、天候や季節に応じて開閉できる可動式シェードやタープのことです。柔軟性が高く、必要に応じて室内にも日差しを入れられます。不要なときは閉じておけば、開放感も損なわれません。また、遮熱性やデザイン性の高さも特徴です。
オーニングのデメリットは、日差しにより劣化しやすい点です。劣化を防ぐためにも、使わないときは閉じるなどの工夫をしましょう。また、ウッドデッキが大きい場合は、全体を覆えるかどうかを事前に確認する必要があります。
費用の目安は、20~70万円程度と幅があります。一般的に、柱を立てて設置する独立タイプは、壁に固定するタイプに比べて高めです。
パーゴラ
パーゴラは、屋根部分が格子状になっているタイプで、一般的な素材は木製です。つる性の植物を絡ませることで屋根として利用できます。費用は約20~30万円です。
メリットは、植物の間から適度に日差しが入り込み、心地良い空間ができることです。また、すき間があるため、強風の影響を受けにくいのも特徴です。
パーゴラには、植物だけでなく、シェードやパネルがついたものもあります。パネルがついていれば雨や日差しもしっかりカットできるでしょう。
一方、フレームのみでできた平板がついていないパーゴラは、雨よけとしては使えませんが、汚れが目立ちにくいというメリットがあります。
ウッドデッキに屋根をつけて快適空間を作ろう
ウッドデッキに屋根をつければ、雨や日差しを避けられる、プライバシーが守れるなど多くのメリットがある一方で、開放感がなくなる、お手入れに手間がかかるなどの注意点もあります。
屋根の種類には、テラス屋根、サンシェード、オーニングなどがあり、お手入れのしやすさやデザイン性もさまざまです。種類やサイズ、日当たり、外観も踏まえて、ウッドデッキの屋根の設置を検討しましょう。
この記事のポイント
- ウッドデッキに屋根をつけるメリットは?
ウッドデッキに屋根をつけると、雨や日差し対策になり、季節や天候にかかわらずスペースを活用できます。
雨が降り出したときも、急いで洗濯物を取り込む必要がありません。友人を招いてバーベキューをするときも、天候を心配せず楽しむことができ、ウッドデッキの使い方の幅が広がります。
また、雨や日差しを遮るので、ウッドデッキの劣化も防げます。
詳しくは、「ウッドデッキに屋根をつけるメリット」をご覧ください。
- ウッドデッキの屋根にはどんな種類がある?
ウッドデッキの屋根には主に、テラス屋根、サンシェード、オーニング、パーゴラがあります。
テラス屋根の素材は、衝撃に強く丈夫なポリカーボネート素材が一般的です。開放感を確保しながら、雨や紫外線からしっかり守ってくれます。天候や季節に合わせて開閉できるオーニングもおすすめです。
詳しくは、「ウッドデッキの屋根の種類」をご覧ください。
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