ざっくり要約!
- 和室を洋室に変えるとメンテナンスが容易になる
- 工事費用や期間は施工内容によって変化する
- 洋室に変更するならば冷えや音への配慮が必要
和室を洋室にリフォームして、部屋の雰囲気を変えたいと思っている方もいるのではないでしょうか。和室から洋室へのリフォームにはさまざまなメリットがありますが、注意点もあるため、事前に対策が必要です。
この記事では、和室から洋室へリフォームするメリットや、費用相場、平均的な工事期間について解説します。和室から洋室へのリフォームを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
記事サマリー
和室を洋室にリフォームするメリット
和室を洋室にリフォームすると、以下のようなメリットがあります。
- ダニやカビが発生しにくくなる
- 畳や襖の張替え費用が必要なくなる
- 家具の痕が残りにくくなる
- 高齢者が生活しやすくなる
それぞれについて解説します。
ダニやカビが発生しにくくなる
畳は湿気を含むとダニやカビが発生しやすいというデメリットがあります。水をこぼしたときや、水拭きの掃除をしたあとは乾拭きをしっかりしなければいけません。
フローリングに変えることでお手入れをしやすくなり、ダニやカビの悩みが減るでしょう。アレルギーが気になる方は特に、フローリングのほうが快適に過ごせます。
畳や襖の張替え費用が必要なくなる
畳や襖は使い続けると変色することがあります。そのたびに張替えが必要になり、費用がかかるのもデメリットです。
洋室に変えると張替えから開放され、メンテナンス費用が下げられます。
家具の跡が残りにくくなる
畳の上に重い家具を置くと、凹んで跡が残ってしまいます。一方、フローリングは床が固く、痕が残りにくいという特徴があります。
頻繫に模様替えをしたい方や、家具の配置を移動させたい方はフローリングのほうが向いているでしょう。
ただし、クッションフロアと呼ばれる柔らかい材質を選んだ場合には、凹む可能性があるので注意が必要です。
高齢者が生活しやすくなる
和室の場合、車椅子で移動しようとすると畳が傷んだり、操作性が悪かったりするなどの不都合が生じます。フローリングに張り替えることで、移動がしやすくなるでしょう。
壁に手すりをつける場合も、和室より洋室のほうがなじみやすいというメリットがあります。
また、和室であれば布団を使っている方も多いのではないでしょうか。布団から起き上がる動作は負担がかかりやすいため、注意が必要です。ソファーやベッドから立ち上がるほうが負担は少なく、高齢で体が弱ってきても生活しやすいと言えます。
和室を洋室にリフォームする際の費用相場
和室を洋室にリフォームする場合の費用は、施工箇所によって変わります。ここでは、リフォーム内容と費用相場についてまとめました。
リフォーム内容 | 費用 |
---|---|
床の張替え | 6〜35万円 |
天井と壁のリフォーム | 10〜30万円 |
ふすまからドアへの変更 | 8〜22万円 |
押し入れからクローゼットへのリフォーム | 15〜50万円 |
それぞれ、なぜ金額に開きがあるのか具体的に解説していきます。
床のリフォーム
畳をフローリングにリフォームする場合、4.5~8畳で6~35万円ほどかかります。値段が変動する主な原因は、床の広さやフローリング材の素材、強度、性能によるものです。
床のリフォームをする場合は、畳を剥がしたあとに下地を設置し、その上にフローリングを張ります。
強度が弱い場合は下地の横木を追加する作業が必要です。また、築年数が経っている場合は畳の下に断熱材が入っていません。フローリングは畳よりも足元が冷えやすいため、断熱材を追加することをおすすめします。
そのほか防音性能などを追加することにより、費用が上がっていきます。
天井と壁のリフォーム
和室の天井と壁を洋室の壁紙にリフォームする場合、10〜30万円ほどかかります。
土壁からリフォームする場合は、下地の塗装が必要です。土壁の状態が悪い場合はまず土壁を剥がす作業が必要になるため、追加の費用が必要となります。
一方、クロスを貼るだけでリフォームが完了する場合は、費用が抑えられるでしょう。
ふすまからドアへのリフォーム
ふすまからドアへリフォームする場合、8〜22万円ほどかかります。
リフォームの費用に大きく影響するのはドアの形状です。
引き戸にリフォームする場合は工事が小規模で済むため、費用が抑えられます。開き戸を設けたい場合は、大掛かりな工事が必要になり、追加の費用が必要となります。
押し入れからクローゼットへのリフォーム
押入れからクローゼットへリフォームする場合、15~50万円ほどかかります。
壁面クローゼットを設ける場合は比較的低価格に抑えられますが、ウォークインクローゼットを新設すると、スペースが広い分工事の規模が大きくなり、高額になる傾向があります。
そのほか、間取りを変更してウォークインクローゼットを新設する場合、さらに追加の費用が必要となるケースが多いため、注意しましょう。
和室を洋室にリフォームするのにかかる期間の目安
和室を洋室にリフォームする場合の、工事期間の目安は以下のとおりです。
リフォーム内容 | 期間 |
---|---|
床の張替え | 2〜5日 |
天井と壁のリフォーム | 1〜2日 |
ふすまからドアへの変更 | 1〜2日 |
押し入れからクローゼットへのリフォーム | 1〜2日 |
前述したように、リフォームに必要な作業内容によって施工期間は異なります。リフォームを依頼するときは、どの程度期間がかかるのか、見積もりと合わせて確認するようにしましょう。
和室を洋室にリフォームするときの注意点
和室を洋室にリフォームするときの注意点は以下のとおりです。
- 防音対策をする
- 冷え対策をする
- 湿気対策をする
- 賃貸の場合は規約を確認する
それぞれについて解説します。
防音対策をする
フローリングは畳よりも防音性が低く、音が響きやすいのがデメリットです。
2階以上の場合は特に、下のフロアに音が響きやすくなります。マンションの場合、遮音等級が指定されていることも多く、防音対策が必要です。
防音床材を取り入れるなど、音が響きにくくなるような対策を講じましょう。
冷え対策をする
フローリングは畳に比べ、冷えを感じやすいのがデメリットです。ただ畳からフローリングに張替えをしただけでは、今までよりぐっと冷え込んでしまいます。
断熱材を取り入れたり、床暖房を導入したりすると、リフォーム後も快適に過ごしやすくなるでしょう。寒さが苦手な方は、特に注意が必要です。
湿気対策をする
押し入れをクローゼットにリフォームする場合は、湿気対策が重要です。換気をあまり行っていなかった場合、押し入れが結露やカビで傷んでいることがあります。
押し入れをクローゼットにリフォームするときは、湿気対策を検討しましょう。調湿ができる建材を選ぶと、カビから衣類を守れるため、より快適に過ごせます。
賃貸の場合は規約を確認する
賃貸の場合、リフォームの前に規約をしっかりと確認しておきましょう。
物件によっては、そもそもリフォーム自体が禁止されているケースもあります。また、リフォームは認めるものの、原状回復が求められることもあり、大規模なリフォームは難しいところも多いと言えるでしょう。
防音に関する規定や、リフォームの手続きについてのルールが定められていることもあるため、事前の確認は必須です。
和室を洋室にリフォームして快適な住まい作りを
和室を洋室にリフォームすると、ダニやカビが発生しにくくなったり、高齢者が生活しやすくなったりするなどのメリットがあります。
リフォームの費用や期間は、実施したい工事の内容や建物の状態によって変化するため、事前に業者に確認し、見積もりを依頼しておきましょう。
和室を洋室に変更する場合、防音性が落ちたり、冷えを感じやすくなったりすると言ったデメリットもあります。後悔しないために、デメリットへの対策も合わせて検討しておくと良いでしょう。
この記事のポイント
- 洋室へのリフォームにかかる費用はどれくらい?
床の張替えなら6〜35万円、天井と床の変更なら10〜30万円と、相場には開きがあります。これは、現状の建家の状態によって工事内容が異なるためです。
「和室を洋室にリフォームする費用相場」では、ほかの部分のリフォーム相場も紹介した上で、なぜ開きが出るのか、理由も解説しています。
- リフォームをするときの注意点は?
洋室に変えることで発生する生活音や、冷えへの対策を十分に行いましょう。また、賃貸にお住まいの場合は、そもそもリフォームが認められていない場合もあるので、確認が必要です。
詳しくは、「和室を洋室にリフォームするときの注意点」にまとめているので、ぜひ参考にしてください。
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