憧れのライフスタイルを送る話題の人に、暮らしと住まいのこだわりをお聞きする本企画。今回登場いただくのは、俳優・タレントの杉浦太陽さん。
2007年に元モーニング娘。の辻希美さんと結婚し、現在は保育園児から中学生までの1女3男のパパでもあります。厚生労働省後援の「イクメン オブ ザ イヤー」に何度も選ばれるなど、芸能界屈指の子育て熱心なイメージでも知られる杉浦さん。今年、引っ越しを機に10年間ご家族で住んでいたご自宅をスタジオとして改装されました。家族の思い出が詰まったご自宅を仕事場として活かすアイディアや、その決断に込めた想い、さらに「理想の住まい」についてもお聞きしました。
杉浦太陽さんプロフィール |
●俳優・タレント。3月10日生まれ。大阪府出身。1998年、テレビ朝日系ドラマ『おそるべしっっ!!音無可憐さん』でデビュー。2001年TBS系ドラマ『ウルトラマンコスモス』で主役を務め、一躍注目を浴びる。現在、多くのTV番組出演の傍ら、ブログやSNS、Youtubeで家族の生活を発信中。 <SNS情報> YouTube「たぁちゃんネル」 Amebaブログ |
優先順位は「家族」が圧倒的1位
家族の時間を大切にし、理想のパパのイメージが強い杉浦さん。
一方、お仕事では全国各地を飛び回り、海釣りや料理などの趣味にも全力で取り組む。
杉浦さんには、とてもパワフルな印象があります。
「中途半端なことが嫌いな性格なので、ストイックに極めてしまうのだと思います。仕事や趣味で何か学ぶならば、自分から発信できる武器にして家族にも還元したいと思っています。僕の場合、家庭と仕事と趣味が全て繋がっている感覚なんですよ。例えば、これまでの旅番組の仕事で繋がることができた日本全国の食の生産者の方から食材を取り寄せ、家族で料理をしています。また、農業の仕事で得たノウハウを活かし、自宅の一角に畑を作りました。子どもたちの教育にもなりますよね」
芸能人という特に多忙な仕事とパパ業を両立するのは難しいはず。
両立する秘訣はあるのでしょうか。
「僕の場合、圧倒的に家族の優先順位が高いですね。『家族の時間』もスケジュールとして記載し、その時間は絶対に仕事を入れないようにするなどの調整はしています」
築10年のマイホームをスタジオに改装
今回伺った杉浦さんのスタジオは、今年3月に引っ越されるまで、約10年間ご家族で生活されていた旧ご自宅でもあります。
4LDK+バルコニー+ロフト付きという、まさに家族で住む理想の間取り。
まだまだご自宅としても十分使用できる状態で、なぜ引越しを決意されたのでしょうか。
「現在スタジオで使っているこの家は、元々5人家族用の設計になっていました。なので、末っ子の3男が生まれて部屋が足りなくなってしまったんですよね。そして、今年は結婚15年目という、夫婦としての節目の年でもあります。さらに大きな夢を叶えようと、現在の自宅購入に至りました。
特に、妻が猪突猛進タイプなので、やると決めたらとことん突っ走ります。引っ越しも僕一人だったら決心がつかなかっただろうと思いますが、彼女のおかげで楽しめました。新しい家を買って、またこれからも頑張ろう! という前向きな気持ちにもなれましたよね」
実は、当初は引越しをするのではなく、別荘を買う計画もあったと言います。
「趣味で購入した8人乗りの船舶『太陽丸』があるのですが、毎回乗りに行くのが一苦労でした。じゃあ船の近くに別荘を買おうかという構想が、今回の引っ越しのそもそもの始まり。でも、どうせ毎週行くわけではないし、別荘とは言え空き家の期間が長いとどんどん劣化してしまうと感じ、引越しに舵を切りました」
引越しの際に、旧ご自宅をスタジオとして改装せずに、手放す選択肢はあったのでしょうか。
「まだ築10年ですし、やはり家族の思い出が残っていたので手放すのは惜しいと思っていました。それに住宅ローンもまだ10年残っていますし(笑)。まだまだ活用方法もあるだろうと模索し、『スタジオにしよう』というアイディアが浮かんだんです。
これまで僕も妻も、自宅からYouTube配信をすることが多かったのですが、新しい自宅は妻のYouTube『辻ちゃんネル』に任せて、僕のYouTube『たぁちゃんネル』はここを拠点にしていこうと決めました。
あとは、弟・杉浦タカオの劇団(次世代型エンターテイメントユニット「SEPT」)のスタジオとしても使用しています。これまで劇団の生配信をするにあたって、毎回スタジオを借り、衣装を搬入して、時間内に撤収して……というのが結構大変でした。でも、ここなら時間を気にせずに打ち合わせもできるし、本番もできるし、出演者との打ち上げもできる。キッチンやお風呂、寝室など、自宅としての機能も残してあるので、時にはゲストを泊めることもできますし、スタジオとして本当に理想の場所なんですよね」
「今日のような取材も、スタジオを作ったことでとても便利になったと思います。僕自身が慣れている場所だからおもてなしもしやすいですしね。YouTube視聴者の方も見慣れている場所なので、いきなり違うスタジオを使うよりも、受け入れてもらいやすいかなと思います」
家族で住んでいた時代の落書きも、あえて残す
ご自宅をスタジオに改装する上でのこんなこだわりも。
「配信環境の整備が最重要課題だったので、本格的な機材を搬入しつつ、生活感はあまり残さないようにはしています。一方で、元々、妻のこだわりのデザインで建てた家なので、大幅に変更をせずとも少し装飾するだけでオシャレな空間として使えています」
「実は、まだ家族の身長の落書きが柱にあるのですが、これもある種の『味』として残しています。貸しスタジオにしているわけではなく、僕の『秘密基地』のような場所なので、アリかなと」
家族が集まる場所を大切にしたい
今回のスタジオへの改装以外に、ご家族で住んでいた5年前にも一度スケルトンリフォームをしたそう。
「リフォームをした際には、元々1階だったリビングを2階に移動し、ベランダも建ぺい率(建築敷地面積に対する建築面積の割合のこと)ギリギリまで拡張しました。
住宅街にある一戸建ては、1階がどうしても暗くなってしまいますし、隣家とも距離が近いので、できる限り日当たりを良く、空を近くに感じられるようにこだわりました。家族が集まる場所は明るく広々としていた方が、絶対に良いので」
リビングやバルコニーへのこだわりには、こんな想いがあります。
「リビングやバルコニーなどは、家族の時間を共有する場として大切にしたいと思っています。僕は、家に帰ってわざわざ一人の時間を作る必要はないと思っている派です。だからこのスタジオにも残っているリビング上のロフトも、元々は僕の部屋として用意していたものの、ほぼ使わず。結局子どもの荷物や節句の道具などが置かれたり、子どもたちがこっそり落書きしたりするスペースとなりました(笑)」
「家族の距離が近い」家にするための工夫
そんな杉浦さんにとって「理想の住まい」とは何かも考えていただきました。
「『子どもたちとの距離が近い家』ですかね。プライベートはきちんとありつつ、みんなで集まる空間を大切にしたいです。このスタジオでも5年前のリフォーム時にリビングやバルコニーにこだわったように、今の自宅でもそれぞれの子供部屋はあえて狭めの4畳半にこだわりました。『部屋に一人でいても寂しい』と思うことで、自然と部屋から出て家族で時間を共有できるようにしています」
「実は、このスタジオは大阪から母が来た時には、ホテル代わりに使ってもらうこともあるんです(笑)。子ども達も『おばあちゃん来てるなら!』と学校帰りに寄ることもあって、相変わらず家族とも共有している場所でもあります」
(写真:恒松弘匡/取材・文:菱山恵巳子)
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