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【二子玉川×子育てファミリー】土の匂いと高い空のもと、都心でのびのび子どもと暮らす

その街に暮らす人に、街えらびや街の魅力についてインタビューする企画。第一弾は、二子玉川に住む子育てファミリー。自然が多い長野県で幼少時代を過ごしたという旦那さまは、都会にいながらも自然に触れ合える住環境を求めて今のエリアに引越し。子どもが生まれた現在では、近くに自然があることの喜びをさらに実感しながら暮らす日々だそうです。そんなリアル子育て世代が思う暮らしやすい街について、話を聞きました。

プロフィール
家族構成:夫・妻・子どもの三人家族
居住エリア:二子玉川
居住歴:13年
間取り:2LDK

「やっぱり多摩川の近くに住みたい」夫の希望でカムバック

独身時代は多摩川の近くに住んでいたという旦那さま。結婚を機に都内の別エリアに引越しましたが、物件の更新を機に、再び多摩川沿いのエリアに戻ってきました。

旦那さま:「僕は長野県の田舎の出身なので、住む場所に土の匂いがしないとどこか落ち着かないんですよね。結婚を機に川とは離れたエリアに2年間住んだのですが、やっぱり川の近くに戻りたい……という思いが、ふつふつと(笑)。更新をせず、今の家に引っ越してきました」

結婚当初に住んでいたのは、どちらかいうと住宅が所狭しと立ち並ぶエリアだったそう。

旦那さま:「アットホームで、すごく気に入っていた街ではあったんですけど。結婚前に多摩川に住んでいた頃の、あの開放感が忘れられなかったんです。空の抜け感を感じられるというか。河川敷が近くにあるのは、僕にとってはとても大切なこと。周辺でランニングや散歩がしやすい環境でもありますし。とはいえ、あまりに職場から遠いと大変だな……と探した結果、二子玉川に住むことを決めました」

旦那さまにとっての家探しの大切な条件のひとつが「河川敷の近く」ということでしたが、一方で奥さまは、二子玉川に住むのは初めてだったそう。初めてのエリアに住むことを、どう考えていたのでしょうか。

奥さま:「私自身、特に住む場所にこだわりはなかったので、夫の強い希望を優先することにしました。二子玉川は初めてでしたが、結果としてはとてもいい選択だったなと思います」

ご夫婦が二子玉川を気に入ったポイントについて、お話を聞きました。

街全体が子どもに優しく、子育てするには充実の環境

現在、1歳4ヶ月の息子さんのいる子育てファミリー。妊娠・出産を経て、子育てをする上で今の場所がとても住みやすい!と実感する日々だそうです。子育てしやすいポイントは、すぐ近くに自然があることも大きいそう。

旦那さま:「子どもが産まれてからは、さらに河川敷に行くようになりました。春や秋など気候がいい季節は、ピクニックをしたり。週末はフードトラックが来るので、そこでお昼ごはんを買って河原で食べたり。気持ちいいですよ」

奥さま:「この間びっくりしたのが、カワセミを見つけたんです。なかなか都心で見られない鳥を、間近で子どもに見せたりできる環境もいいなあ、と思います」

また、二子玉川駅周辺には大型商業施設がいくつかあり、ここで買えないものはないくらい便利!といいます。それも、住みやすいポイントのひとつだとか。

奥さま:「特に子どもがいると、電車に乗るのが結構大変だったりするんですよね。そんな中で、家の近くでほぼなんでも揃うのは、かなり高ポイントです」

旦那さま:「二子玉川は、『自然』と『街』のバランスがいいんですよね。わが家は今、車や自転車を所有していないので、カーシェアやシェアサイクルサービスを使うこともあります。こういったサービスをすぐに利用できるのもいいところです」

商業施設にもよく足を運ぶといいます。

旦那さま:「買い物に便利なのはもちろんなのですが、子どもを遊ばせられる場所がたくさんあるんです。『玉川高島屋SC』や『二子玉川ライズ』の屋上庭園は芝生になっていたり、メダカが泳ぐ池があったり。屋根付きのスペースもあり、夏の暑い日や雨の日でも、子どもを安心して遊ばせることができます。また、ショッピングセンターに直結しているので、子どものオムツ替えなどがささっとできるのも、うれしい。ベビールームや多目的トイレで子どもの世話を完結できるので、僕一人で子どもと散歩する日も、あたふたしないで過ごせます。朝早くから開放されているので、午前中に子どもと遊んで、お店が開いたら少し買い物して、ランチして散歩しつつ帰る……といった、ゆっくりした週末を過ごしています」

親子にうれしい、二子玉川ライズのルーフガーデン
パパも入れる、二子玉川ライズベビールームでひとやすみ

さらに、街の人や雰囲気が子どもに優しいのも住みやすさを感じる大きな要因だそう。

奥さま:「街全体が、子育てに理解があると思います。例えばバスに乗車する際にベビーカーを畳まなくてもいやな顔をされなかったり、子どもが泣いてしまっても周りの方が優しく声をかけてくださったり。飲食店もキッズウエルカムな店が多いです。また、子ども関連の自治体のサービスも充実していると思います。安く利用できる一時預かりのサービスは、よく利用します。ほかの地域に住む友人に聞くと、一時預かりの施設があまりないとか、あっても予約が取りづらいという話も。子育て世代に優しい街というのは、とてもありがたいですね」

離乳食は無料で提供している、ホスピタリティあふれるお店「100本のスプーン」

ゆっくりと歩くのが楽しい。お気に入り散策スポット

最近のお気に入りスポットは? 具体的に聞いてみました。

旦那さま:「このあたりは、すこし足をのばせば、よりたくさんの公園があります。『砧公園』には、毎週のように行っていますね。自宅から徒歩15ほどでのびのびとした休日が過ごせるなんて、最高です。他にも『岡本静嘉堂緑地』という庭園がある『岡本公園』まで散歩したり。自由が丘、等々力渓谷まで歩いたりもしますね。夫婦で散歩が好きなので、結構遠くまで行きますよ(笑)」

ひとつだけでなく、複数の公園にアクセスしやすいエリアだからこそ、その日の天候や気分で行き先を選べるのは、うれしいポイント。

最後に、子育てファミリーにとって「住みやすい街」の選び方について聞きました。

子育てをしていると「街」の重要度が高まる

旦那さま:「自治体の子育て関連のサービスを、住む前にチェックしたほうがいいと思います。子どもができる前は自治体のサービスを使うことは少なかったですが、子どもが産まれた今、かなり助かっています」

子どもができると街にいる時間が増え、地域との交流がおのずと増えていきます。とくに共働きの場合は、保育園の待機児童などもあらかじめチェックしておくことをおすすめしたい!といいます。

奥さま:「あと、これは見落としがちなのですが、街の雰囲気が結構大切だと思うんです。フィーリングが合う街は、その先の住みやすさにつながると思います。これは不動産えらびの条件にはあまり具体的には上がらない部分かもしれませんが、実際にその駅に降りてみて子どもを育てている人の様子を見て『気が合いそう』とか『雰囲気がいいな』と思えるような街はきっと、自分に合った街なのかなと思います」


(注釈)
※このインタビューは2022年10月に行いました
(写真:三島史子、太田拓実 /取材・文:山田裕子、松崎愛香)

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