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お互い実家暮らしの二人が結婚、はじめての引越し。納得いく家えらびのために夫婦がしたこと。

家えらびのポイントや街の魅力について、そこに暮らす人へインタビューする企画。今回は、吉祥寺に住む新婚夫婦。結婚するまでお互い実家暮らしだったという二人にとっては、右も左もわからない、はじめての引越し。なにをどこから決めたらいいの?と、最初は苦労したそうですが、二人でよく話し合った結果、満足いく家えらび・街えらびができたそうです。お二人はどんなふうに家探しをしたのか、話を聞きました。

プロフィール
家族構成:夫・妻の二人家族
居住エリア:吉祥寺
居住歴:2年半

ふたりにとって大事なことだから、しっかりと向きあう。

結婚前は、お互い実家暮らし。一人暮らしすらしたことがないという二人にとって、家えらびは、はじめてのことだらけ。わからないことも多く、とても大変だったそうです。

奥さま:「専門的なことは不動産仲介業者の方に積極的に質問するようにしました。同棲や結婚している周りの友人に、見るべきポイントを聞いたり。数多くの物件を内見するのって、結構大変な作業じゃないですか。だから、内見に行きはじめてから意見が食い違うなどが起こらないように、あらかじめお互いの希望を話し合いましたね。結婚したばかりの頃って、お互い様子を見たり、気をつかい合ったりことも多いと思いますが、大事な決断のときは腹を割って正直な思いをぶつけあうことが大切だと思います」

話し合うときは特に、なにを優先させるのか、を優先順位も含めて決めておくことが大事だといいます。

奥さま:「私は主に環境面を重要視していました。実家が埼玉県の大宮で、駅になんでもあるような場所に慣れていたこともあり、駅前の便利さは外せなかったですね。またオートロックや二階以上であるなど、セキュリティが安心な物件を希望しました」

旦那さま:「僕は家のなかのことも重視したくて、日当たりのいい物件だといいなと思っていました。あと、アクセス面では駅から徒歩15分圏内がいいかなと。家賃の上限も定めました」

エリアにおいては、当時コロナが流行る前だったこともあり、二人の共通の希望であった「通勤に便利」な場所で考え、絞っていきました。それが、JR中央線沿線の荻窪駅〜国分寺駅。そして、実際にたくさんの物件を内見したといいます。

旦那さま:「今住んでいる吉祥寺以外に、違う駅の物件も見ました。ですが、やはり吉祥寺がずば抜けて便利。『住みたい街ランキング』で上位によく名前が挙がるエリアで、誰もが憧れる街に住んでみたいという思いもあり、決定。ほかの物件と比較すると、少し家賃が高かったり、土地柄的に高い建物が少ないぶん日当たりなど妥協した条件もあるのですが、ふたりが気持ちよく暮らしていくためだから仕方ないね。と」

事前に話し合い、意見が分かれたときでも面倒がらずに向き合ったからこそ、お互いが納得いく選択ができたというお二人ですが、住んでみた今、何か思うことはないのでしょうか。

旦那さま:「一つ、想定外だったのはコロナとそれによるテレワークですね。新婚だと共働きの方も多いと思いますが、今後も業種によってはテレワークが続くと思います。その場合は通勤の便よりも、お互いのパーソナルスペースを確保できる間取りや物件のほうが優先度として高くなるのかな。今は1LDKで、正直パーソナルスペースはないので(笑)、今度の引越しでは、1人1部屋確保できるような間取りを考えたいと思っています」

ネットに載っている情報だけではわからない。実際に住んでみて、わかること。

はじめての引っ越しということもあり、街も含めていろいろリサーチはしたものの、実際に住みはじめてみると思っていたのと違った!という部分も。

旦那さま:「都心部だから、生活レベルが高いんだろうな。とやや不安もありましたが、実際に住んでみると、意外と庶民的な雰囲気。人々がせかせかせず、ゆったり過ごしているのが印象的です」

奥さま:「正直、スーパーひとつとっても物価が高いのかなというイメージがありましたが、実際はお手頃な価格の場所もたくさん。普段は、安くて惣菜の品揃えが多い近所のスーパーをよく利用します。八百屋があるのもうれしい。ベッドタウンで共働き家庭も多いからか、遅くまで営業しているお店が多いのもありがたいです。記念日には、高級スーパーでちょっといいものを買ったり。そのときの気分やお財布事情で、買い物する場所を選べるのもいいですね」

旦那さま:「土日の人の多さは、住まないとわからなかったですね。土日と平日では人の流れが違ったりするので、そういったことも街えらびのポイントになるのかも。物件を決める前には、実際に何度か街を訪れて歩いてみるのがいいと思います」

公園を起点に、二人の好きやお互いの好きを満喫

共働きのため平日はあまり一緒に出かけないというお二人ですが、休日は朝から近所の公園に散策へ出かけるそうです。

奥さま:「公園はよく行きますね。その週にあった出来事を話しながら歩く時間が大切です。都会は時が進むのが早く感じるので、散策しつつ四季を近くに感じられるのがとてもいい。これがあるから、平日の仕事を頑張れます」

旦那さま:「東京に住んで東京で働いているといつも都会の喧騒の中にいる感覚ですが、公園に行くとそれがリセットされます。僕が水日休みで妻が土日休みなので、お互い一人の休日があるのですが、私は一人でも公園に行くことが多いですね」

一緒に好きなことをしたり、それぞれのしたいことをしたり。お互いの好きがある街、ということも新婚生活を楽しく過ごせる理由のひとつだそうです。

奥さま:「コーヒーとパンが好き。このへんは、たくさんお店があるので、お気に入りのパン屋さんでパンを買ってから公園へ散歩に行くことも。家でじっとしているのはあまり好きじゃないので、結局一人の休みのときも公園に行っていますね(笑)」

旦那さま:「僕はラーメンが好きで、昼ごはんはラーメン屋に行くことも多いです。お気に入りの店には、二人でも一人でも、しょっちゅう行っていますね。食後はコーヒーを飲みに『サイドウォークスタンド イノカシラ』へ行っています」

お互い実家暮らしだった夫婦の引越しは、はじめてでわからないことばかり。
だからこそ腹を割って話し合い、遠慮をせずに正直な思いをぶつけることが、二人が納得のいく選択をできた秘訣だといいます。
一緒に暮らす家は、お互いのもやもやをすべて解消してから決める。
それが、新しい暮らしを気持ちよくはじめるためのひとつの条件なのかもしれません。

(注釈)
※このインタビューは2022年11月に行いました。

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