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一ヵ月で決めた、スピード家探し。夫婦の対話と明確な資金計画で理想の暮らしを

マイホームを購入した人に、物件えらびや街えらびについてインタビューする企画。今回お話を聞いたのは、武蔵浦和エリアに2ヵ月前に引越してきたばかりというご家族。子どもを授かる前にゆっくり家探しをと決めていましたが、探しはじめて間もなく子どもを授かり、家探しのスピードをアップさせました。普段から夫婦で「理想の住まい」について話し合っていたため、滞りなく家えらびができたと言います。どんなふうに家探しを進めたのか、今の暮らしぶりもあわせて、奥さまに話を聞きました。

プロフィール
家族構成:夫・妻・子どもの三人家族
居住エリア:大宮
居住歴:2ヵ月

「100㎡以上」「二階建て」が予算的に叶うエリアにて家探しをスタート

お互い実家が戸建てだったこともあり、普段から「子どもができたら庭付きの戸建てに住みたいね」と話しながら、自分たちが住む家へのイメージを膨らませていたというご夫婦。家を買うタイミング、どうしようか?となったときに、子育てしながら家探しをするのは大変なのではと、子どもができる前から探しはじめることに。それからなんと一ヵ月ほどで、今の家を決めたそうです。

奥さま:「もう少しいろいろと物件を見てみたかったのですが、探しはじめたときにちょうど妊娠が発覚し『時間がない!』となり、家探しを加速させました。二軒ほど見た上で、『条件に当てはまっているし、いいかも』と、今の物件に決定。勢いも大事なので、よかったとは思っています。まだ子どもが生まれる前だったので時間を自由に使えたし、短期集中型でリサーチできたのがよかったですね」

時間がない中での家探しということもあったため、まずは条件を明確に定めたそう。条件を挙げていくと、エリアもおのずと絞られていったといいます。

奥さま:「長く住むことを考えると階段の上り下りが多いのは厳しいということで、二階建てを条件に。そして子どもは二人欲しかったため、広さは最低限100平米は欲しい。となると、都内だと予算的に厳しい。ファイナンシャルプランナーに相談しつつ進めたからこそ、しっかりと予算感を把握できた気がします。実家が茨城県と長野県なので、子育ての手伝いに来てもらいやすい場所で……と考えた結果、埼玉県の大宮エリアで探すことに」

ネットで資料請求を繰り返すうちに、気になる物件を扱っているのが同じ不動産であることが判明。「ここの不動産が扱う家が自分たちの求めるイメージとなんとなくあっているのかな?」と、家探しの効率をあげるためにもその不動産一社に絞り、集中的に探しました。最終的に決めたのは、ネットにまだ掲載されていない建設予定の物件。なぜそこに決めたのか?理由を聞きました。

奥さま:「お互い都内勤務なので、都内へアクセスしやすいことが絶対条件でした。今の家がある『武蔵浦和駅』は二路線が走っていますし、都内の主要駅を通るので理想的。通勤快速も停まるので電車を待つ時間が短いことや、乗り換えの必要がないこともよかったです。便利ではありながら、住宅街なので治安がよいのも決め手に。昔、隣町に住んでいたこともあったので、土地勘もありました」

ご家族が暮らすのは、同じコンセプトで建てられた新築物件が並びに数戸建て売りされているエリア。リビングのすぐ隣に和室があり子どもが遊べるスペースとして使えることや、二階には主寝室のほかに二つ部屋があり、子ども部屋を二つ作れる間取りであることなどから、今の家に決定したといいます。

奥さま:「周りの新築物件に子育て世代が多く入る予定であるという不動産屋さんの情報もあったので、子育てしやすそうな環境であることも大きな決め手となりました」

住みはじめて2ヵ月、その暮らしぶりについても聞きました。

新居での子育ては幸せの連続。と同時に、住んでみてわかった「理想とのギャップ」

日々成長する息子をこの家でずっと見守っていけるんだなと思うと、さらに家に愛着が湧いてくるんです、と語る奥さま。現在の生活の様子について、聞きました。

奥さま:「この家は、窓が多くて日当たりがとてもよいんです。今は私が育休中なので、子どもと二人で家にいる時間が長いですが、家が明るいおかげで鬱々とすることもなく、楽しく過ごせています。日当たりがいい物件は値段が上がる傾向にありますが、長く住むことを考えるとQOL的には、やっぱり重要な条件。また、前はご近所さんのことを気にして、子どもが大泣きしたら迷惑かな……と気を張って過ごしていましたが、今は気持ちにゆとりをもって過ごすことができています。気分転換に大きな声で歌ったりすることも。とても開放的な気分で、暮らせています」

新居で過ごす毎日は、とても新鮮。キッチンから部屋全体が見渡せるので、くつろぐ夫やおもちゃで遊んでいる息子を見ながら「これからこんなふうに過ごしたいな」と、楽しい想像が膨らんでいくとか。駐車場で車を洗ったり、庭の植木に水をあげたり、リビングでのんびりしたり……と何気ないことをしていても、マイホームでの暮らしであることで、より幸せを感じるそうです。

奥さま:「今まではあまりインテリアにこだわりがなくて『部屋をこうしよう』といったアイデアがあまり浮かんでこなかったのですが、この建物が『全部自分たちのもの』となると、インテリアにもこだわりたいな、という気持ちが生まれてきたり。階段には家族の写真を飾るのもいいな、と思っています」

一方で、住んでみて何か理想の暮らしとギャップが生じる部分はあったのでしょうか。聞いてみました。

奥さま:「前住んでいたのが静かな場所だったので余計気になるのかもしれませんが、トラックの駐車場が隣にあるため、赤ちゃんと生活をする上で夜中や早朝に音がするのが少し気になります。事前に確認できるものであれば、しておきたかったです。また、『断熱』に関しても寒くなってから、“この家の断熱ってどうなんだろう…?”と気になったり」

探す時間が限られていたこともあり、「防音」「断熱」について具体的に確認しなかったのが反省点だとか。目に見えない部分だからこそ、チェックリストにしっかりと入れておきたい項目でもあります。

「家を買う」を経験したからこそ、資金計画の重要性を再認識

実際に家を買ったからこそ見えてくることがさまざまあった、と語る奥さま。これはやっておけばよかった…と後悔した点などはあったのでしょうか。

奥さま:「もともと家の内装や外観へのこだわりがなく急いで探したというのもあり、どんな家がいいのかという具体的なイメージが湧いていないまま探しはじめてしまったのですが、家を買って暮らしてみると、今まで気にとめなかった床や壁紙の素材などに目がいくようになりました。もっといろいろな家を内見したらそういう感覚も養え、家えらびの段階でその視点をもう少し持てたのかも、とも思います。子どもを産む前にと急いで今の家を決めましたが、やっぱり大きな買い物だからこそじっくり探すほうがいいのかなと思います」

一方で「やっておいてよかったこと」は、入念な資金計画。マイホームの購入は資金の不安もつきものですが、ファイナンシャルプランナーさんに相談しながら進めたことで、安心して楽しく家探しができたといいます。

奥さま:「せっかくマイホームを手に入れたのにローン返済のために節約生活をするのでは、元も子もないですし、いい家だったとしても無理して買うのは、本末転倒。ということで、知り合いのファイナンシャルプランナーさんに資金計画を相談しながら家探しを進めました。これは、本当にやっておいてよかったです。首都圏で家を買うとなると、やっぱり値段がネックになってきます。だからこそ、どこまでの金額を出せるのか、どこまで妥協できるのか、の線引きをきちんとしておくことが、とても大切。自分たちが払える金額を見える化したからこそ、理想だった庭を諦め、広いバルコニーへ変更しても納得がいきました。そのかわり、ほかの部分では理想の住まいに近づけるための多少の金額アップも検討することができたり。将来を見据えた返済計画ができていることは、安心した暮らしにもつながると思います」

「マイホームを手にするのはとても勇気が入りますし、物件探しの中で夫婦の意見が合わないことも多々ありました。ですがそれを乗り越えた先には、より快適な生活が待っています。子どもがいる生活を望むのであれば、なおさらマイホームはおすすめです」と、奥さま。理想の暮らしにより近づくには、夫婦間での何気ない会話の中で「どんなところに住みたいか」など具体的に話し合っておくことがとても大切なことだと気づかされます。引越しのタイミングがすぐではなくとも、実際に家を内見したりなどして「購入へのアンテナ」を張っておくことも有効なのかもしれません。

※このインタビューは2022年12月に行いました。

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