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二人暮らしの生活費の平均はいくら?内訳と知っておくべき節約ポイントを解説

これから二人暮らしを始める方は、実際いくらくらいの生活費が発生するのか、気になるところでしょう。

パートナーと生活費について話し合うためにも、事前におおよその生活費を把握することは大切です。

そこで今回は、二人暮らしの平均生活費や無理のない節約ポイント、二人暮らしのトラブル事例について詳しくお伝えします。

二人暮らしの生活費の全国平均は月額24.5万円

政府が四半期に分けて公表している家計調査によれば、2020年1年間の二人暮らし世帯平均支出は「245,227円」でした(※)。

【二人暮らしの生活費の全国平均額の内訳】

項目金額
食料66,542円
住居費18,545円
光熱費19,458円
家具・家事用品10,990円
被服及び履き物6,473円
保険・医療14,821円
交通・通信33,976円
そのほかの消費支出(教養娯楽費等含む)74,468円

1年間の平均値で見ると約24.5万円が2人世帯の生活費になりますが、四半期ごとに見ると4月〜6月が「233,069円」ともっとも安くなっています。

一方で、9月〜12月では「263,401円」と、平均値を大きく上回る生活費がかかります。

その理由としては、年末に向けてイベントが増え、支出が増えるためです。実際、統計を見ると食費や教養娯楽費の支出が、四半期のなかでもっとも多くなっています。

(※)家計調査 家計収支編 総世帯 詳細結果表 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口

生活費は住まいの地域によって大きく異なる

二人暮らしの全国平均の生活費が「245,227円」ですが、実際は住まいの地域によっても大幅な変動があります。

例えば、先ほどお伝えした生活費の内訳では、居住費の平均額が「18,545円」と非常に安い価格になっていました。

しかし、実際に2万円弱で二人暮らしをするための住居を賃借するのは困難です。

全国の平均値を見ると「18,545円」になりますが、お住まいの地域によっては10万円前後の賃料が発生することもあるでしょう。そう考えると、実際の生活費は30万円を超えるかもしれません。

また、地域によって生活必需品の物価も異なるため、平均値のような生活費で二人暮らしができるとは限りません。

例えば、日本国内でもっとも物価水準が高い都道府県は東京都であり、もっとも低いのは沖縄県です。

そのため、東京都で二人暮らしをする場合の生活費と、沖縄県で二人暮らしをする場合の生活費には、大きな差が発生します。

なお、二人暮らしをする上で、重要なポイントはアパートやマンション選びです。今後、二人暮らしのための賃貸物件を探される方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。

二人暮らしの生活費の節約ポイント

二人暮らしの生活費を抑えるための節約ポイントは、下記のとおりです。

  • 自炊を楽しみながら食費を節約
  • ルールを決めて光熱費を節約
  • 携帯電話代やネット回線の見直しで通信費の節約
  • 支出を管理して節約

次に、これから二人暮らしをする方が抑えておくべき節約ポイントについて、詳しくお伝えします。

自炊を楽しみながら食費を節約

食費の支出を抑えるために、できるだけ自炊をするように心がけたほうが良いでしょう。

一般的には光熱費や食費を考慮したとしても、フードデリバリーや外食よりも自炊のほうが支出を抑えられます。

また、日常の買い物を楽しみながら節約をするのもおすすめです。毎週末に二人でスーパーに行ってまとめ買いをしても良いでしょう。

ただ、無理をしすぎてしまうと長続きしないため、あくまでも「二人で自炊を楽しむ」ことがポイントです。

どちらか一方に食事の準備が任せっきりになっていたり、無理に自炊をしてストレスをためたりすると、日常生活にも影響を与えてしまうおそれがあります。そのため、たまにフードデリバリーや外食で息抜きをすることも大切です。

うまくバランスを取りながら、食費の支出を抑えましょう。

ルールを決めて光熱費を節約

今まで違う環境で育ってきた二人が二人暮らしをする場合は、あらかじめルールを定めておくことが大切です。

とくに、光熱費が関わる部分については、お互いに注意し合えるようにルール化しておくことをおすすめします。

例えば、使っていないところの電気は消す、便器のフタは必ず閉めるなど、基本的な部分ではありますが、お互いに注意し合うことで節約にもつながります。

携帯電話代やネット回線の見直しで通信費を節約

二人暮らしをきっかけに、お互いの通信費の見直しを検討しても良いでしょう。

例えば、二人でお金を出し合って自宅にインターネット回線・Wi-Fiを設置することで、携帯本体のデータ通信容量を抑えられます。結果的に通信費(固定費)の節約につながります。

また、携帯電話料金を抑えられる格安SIMへの乗り換えもあわせて検討してください。

「無駄な部分を省く」ということを意識すれば、きっと通信費も節約できるでしょう。

支出を管理して節約

支出の管理は節約につながります。支出をすべて見える化することで「無駄」を発見できます。

そのためには、普段の買い物からレシートをもらうようにして、毎月収支確認をして無駄を把握することが大切です。例えば、同じ商品でも「Aというスーパーの方が安い」という発見があるかもしれません。

このことを繰り返すだけでも、二人暮らしの生活費を節約できます。

二人暮らしの生活費におけるトラブル事例

最後に、二人暮らしの生活費に関わるトラブル事例について紹介します。

これから二人暮らしを始める場合、生活費が絡むトラブルが発生する可能性があります。なかでもとくに多いトラブル事例をまとめてみました。

  • 家計への支出額が違う
  • 無理な節約でストレスがたまる

家計への支出額が違う

二人の家計への支出額が異なる場合、「どちらがいくら出したのか?」などとトラブルに発展することがあります。

とくに、お金が関わるトラブルは今後の二人の関係性にも影響するため、あらかじめルールを決めておくことが必要です。

また、家にいる時間がどちらか一人が圧倒的に多い場合、光熱費の負担額でトラブルになることもあります。

例えば、「自分のほうが家にいる時間が少ないのに、光熱費折半はおかしい」などと感じる方もいるでしょう。このような微妙なすれ違いやストレスがたまり続けてしまうと、今後の生活に影響が出て、二人暮らしが失敗する可能性もあります。

あらかじめ固定費の支出ルールを定めることが大切

二人とも収入が異なる場合も多いため、あらかじめ、生活費を負担する割合を定めておくことが賢明です。

例えば、家賃をどちらかが負担して光熱費をもう一人が負担する、食費は必ず折半にするなど、あらかじめルールを定めておくことで支出額によるトラブルは回避できます。

また、各支払い先の引き落とし口座をどちらのものに設定するのか、残りはいつまでに相手に支払うのか、など細かなルール設定をしておきましょう。

このようなルール設定を話し合った際、「細かくて面倒だな」と思うかもしれませんが、しっかりと決めておくことで、後のトラブルを回避できます。

無理な節約でストレスがたまる

無理に節約しようとすると、ストレスがたまって生活がうまくいかなくなるため、過度な節約には注意してください。

お金に余裕がなくなると、心にも余裕がなくなってしまいます。お互いにイライラすると、衝突する場面も増えます。

もちろん、二人暮らしを始めると、思わぬところで支出が増え、想像以上、もしくは平均以上に生活費が発生することがあります。

そのようなときは、無理のない範囲で節約できる部分はないか、二人で話し合ってルールを決めていくことが大切です。

幸せな二人暮らしを目指すなら生活費の管理が大切

今回は二人暮らしの生活費について、お伝えしました。

全国の平均的な二人暮らしの生活費は、約24.5万円でしたが、実際は住んでいる地域の家賃相場や各個人の支出額によっても大きく変動します。

あらかじめ生活費支出への準備、話し合いをしていたとしても、想定のとおりになるとは限りません。

お金の話は非常にデリケートであるため、お互いに干渉し合うのも良し悪しです。とはいえ、二人暮らしの生活費についてはしっかりと話し合って、必要となるルールは決めて、幸せな二人暮らしを目指しましょう。

この記事のポイント

二人暮らしに必要な生活費とは?

二人暮らしに必要な生活費を全国平均で見た場合、2020年に政府が公表している家計調査で月額24.5万円となります。

詳しくは「二人暮らしの生活費の全国平均は月額24.5万円」をご確認ください。

二人暮らしの生活費を節約するポイントとは?

二人暮らしの生活費を抑えるポイントは以下の通りです。

  • 自炊を楽しみながら食費を節約
  • ルールを決めて光熱費を節約
  • 携帯電話代やネット回線の見直しで通信費の節約
  • 支出を管理して節約

詳しくは「二人暮らしの生活費の節約ポイント」をご確認ください。

この記事の監修

林 裕二
資格情報: 2級ファイナンシャルプランニング技能士、AFP

2018年に2級FP技能士を取得後、FP Webライター として業務を開始。不動産や相続、ライフプランニング等「人生」に関わる分野を得意とする。現在は宅建士の資格取得を目指して勉強をしながら、不動産関連記事執筆をメインに活動している。

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