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サステナブルとは?SDGsとの関係や注目されている理由、今すぐできる取り組みを紹介

近年、新聞やニュースで「サステナブル」という言葉を目にする機会が増えましたが、「サステナブル」とはどういう意味なのか、なぜ最近よく目にするのか、と疑問に感じている方も多いでしょう。

「サステナブル」の意味や、注目されている背景を理解することで、世界的に直面している課題や、今後の目標、方針への理解が深まります。

そこで本記事ではサステナブルの意味やSDGsとの関係、今すぐにできる取り組みについて紹介します。

本記事を読んでいただければ、サステナブルが注目されている理由や、今の自分にできることがわかり、具体的な行動に移せるでしょう。

サステナブルとは持続可能という意味

サステナブル(Sustainable)とは、「sustain(維持する)」と「able(〜できる)」からなる「持続可能」という意味を持つ言葉です。

現代では「持続可能な社会=サステナブルな社会」を目指し、日本だけでなく世界的な方針として語られています。

サステナブルが注目されている理由

サステナブルが注目されている理由は、これまでの消費型社会が限界を迎えていると考えられているためです。

消費型社会では人間が物質的に豊かになるために、多くの物を作りそして消費してきました。しかし、それに伴う環境破壊や地球温暖化によって、気候変動、災害、砂漠化など、地球に多くの影響を与えています。

日本でも真夏日や猛暑日の増加、コメの収量、品質への影響など、気候変動による影響が多方面で出ていると考えられています。

このような状態から脱却すべく掲げられた目標が「サステナブルな社会」です。

SDGsとは?

サステナブルと似た使い方をされる言葉の一つに「SDGs」があります。

SDGs(Sustainable Development Goals)は、人間が自然界に悪影響をあたえずその活動を続けられる社会を持続するために、環境問題や差別、貧困、人権問題などの問題を、2030年までに解決する世界共通の目標です。

SDGsとして掲げる具体的な目標は以下のとおりです。

  • 貧困をなくそう
  • 飢餓をゼロに
  • すべての人に健康と福祉を
  • 質の高い教育をみんなに
  • ジェンダー平等を実現しよう
  • 安全な水とトイレを世界中に
  • エネルギーをみんなにそしてクリーンに
  • 働きがいも経済成長も
  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 人や国の不平等をなくそう
  • 住み続けられるまちづくりを
  • つくる責任つかう責任
  • 気候変動に具体的な対策を
  • 海の豊かさを守ろう
  • 陸の豊かさも守ろう
  • 平和と公正をすべての人に
  • パートナーシップで目標を達成しよう

SDGsが広まった背景

SDGsが広まった背景には、地球環境の悪化による異常気象や自然災害などの増加、国際紛争による貧困差別の問題が深刻化していることにあります。 「このままではいけない」とサステナブルな社会を目指し立ち上がったのが、2000年「国連ミレニアムサミット」で採択された、「ミレニアム開発目標(MDGs)」です。

MDGsでは2015年までに、世界で極度の貧困に苦しむ人口の割合を、1990年と比べて半分にする目標が掲げられていました。

そして、1990年には世界人口の約36%を占めていた極度の貧困に苦しむ人々が、2015年には約12%まで減少し、当初の目標が達成されました。

このように MDGsで一定の成果をあげたことをきっかけに、2015年には2030年までに達成すべき目標(SDGs)が国連で採択され、発展途上国や先進国によるSDGsの推進が現在も行われています。

日本政府におけるSDGsの取り組み

日本ではSDGsの取り組みの柱として、8分野の優先課題をあげています。

参考:持続可能な開発目標(SDGs)と日本の取組

  • あらゆる人々が活躍する社会・ジェンダー平等の実現
  • 健康長寿の達成
  • 成長市場の創出、地域活性化、科学技術イノベーション
  • 持続可能で強靭な国土と質の高いインフラの整備
  • 省・再生可能エネルギー、防災・気候変動対策、循環型社会
  • 生物多様性、森林、海洋等の環境の保全
  • 平和と安全・安心社会の実現
  • SDGs実施推進の体制と手段

そして、公的機関だけでなく、民間企業に対してもSDGsの取り組みを促しており、日本全体として行動しています。

企業におけるSDGsの取り組み

SDGsは企業としての取り組みにも影響を与えています。

具体的に注目が集まっているのがESG投資です。ESG投資とは、環境(Environment)、社会(Social)、企業統治(Governance)に配慮している企業を重視、選別して投資することです。

従来、企業の価値を判断するのは財務諸表でしたが、近年は企業の社会的責任(CSR)も重要な要素のひとつです。

たとえば、銀行はSDGsに貢献する事業を支援する融資を行っています。このように、より社会問題の解決に力を入れている企業への投資が活発になっています。

こういった背景をふまえ、環境配慮や社会貢献の取り組みを積極的に実施し、その成果を企業価値の一貫としてアピールする企業も増えてきました。

企業としても今後さらにESGの要素を事業に組み込みながら、社会に役立つ事業を展開していくでしょう。

普段の生活からすぐにできるサステナブルの取り組み

SDGsは世界共通の目標であり、国や法人だけでなく個人にも取り組みが求められています。

ここからは普段の生活から今すぐできるサステナブルの取り組みについて紹介します。

  • 5つのRを意識する
  • プラスチック製品以外を選ぶ
  • 生産者に着目して買い物をする
  • 譲り合いやシェアを意識する
  • サステナブルファッションを実践する
  • 再生可能エネルギーを利用する
  • サステナブルな住宅を選ぶ
  • サステナブルな企業を応援する

それぞれについて紹介します。

5つのRを意識する

5つのRとは以下の単語の頭文字を表しています。

  • Refuse(リフューズ):断る
  • Reduce(リデュース):発生抑制
  • Reuse(リユース):再使用
  • Repair(リペア):修理
  • Recycle(リサイクル):再生利用

5Rを実践することで、ゴミを減らし環境への負荷を少なくできます。

プラスチック袋やプラスチックスプーンを断る、フードロスを減らす、買い換えるのではなく修理して長く使うなど、自分でできることから始めてみましょう。

プラスチック製品以外を選ぶ

環境への負荷を少なくするには、プラスチック製品を避けて自然由来の製品を使用するのがおすすめです。

プラスチックは分解されないため、処分した際に生態系に悪影響を与えてしまいます。

すぐにすべてを変えるのは難しいですが、プラスチックストローを紙ストローにする、コンビニではスプーンを受け取らずマイスプーンを持ち歩くなど、身近なことから変えてみましょう。

生産者に注目して買い物をする

買い物の際に生産者に注目することで、サステナブルな取り組みにつながります。

グローバル化によって、普段の買い物でも海外で作られたものを購入する機会が多くあります。しかし、なかには発展途上国の労働力を安く搾取し、利益を上げている商品もあります。

そこで、より公平、公正な取引を促進するために作られたのが国際フェアトレード基準です。国際フェアトレード基準をクリアしている製品には、国際フェアトレード認証ラベルがついているため、普段の買い物でチェックしてみましょう。

また、地元産の食材を選ぶことで、地元で生産されたものを地元で消費する「地産地消」につながります。地産地消は輸送コストや輸送時のCO2削減につながるため、サステナブルな取り組みとして知られています。

譲り合いやシェアを意識する

譲り合いやシェアもサステナブルな取り組みにつながります。

日本ではカーシェアや不用品のマッチングサービスをはじめとする、シェアリングエコノミー文化が根付いてきています。

また、地方では古くからの交友関係が多く、作りすぎた農作物のおすそ分けなど、譲り合いの文化も存在します。

自分が不要と感じるものでも他人は必要としている可能性があるため、すぐに捨てるのではなく、知人に譲る、シェアするなど小さなコミュニティから譲り合いやシェアを意識してみましょう。

サステナブルファッションを実践する

サステナブルなファッションとは、ファッションの生産、流通において自然環境や社会に配慮した取り組みです。

買い物の際は、以下の点に着目してみてください。

  • 長く着られるか
  • 環境に配慮された素材か
  • リサイクル可能か
  • フェアトレードになっているか
  • レンタルサービスは利用できないか

カスタムメイドで服を作ることで、アパレルメーカーの在庫管理の適正化、廃棄量の削減にもつながるため、サステナブルファッションを実践してみましょう。

再生可能エネルギーを利用する

サステナブルな生活をするためには、再生可能エネルギーを利用するのもおすすめです。

現在は電力が自由化されているため、自由に電力会社を選べます。電力会社のなかには再生可能エネルギーで発電している電力会社もあるため調べてみましょう。

再生可能エネルギーを利用する方が増えることで、環境問題の解決につながります。

サステナブルな住宅を選ぶ

サステナブルな住宅とは、地球環境に配慮した住宅です。

具体的には太陽光発電によって電気を自給自足する住宅や、断熱性が高く空調が効率良く効く省エネな住宅を指します。一般的には「ZEH住宅」や「長期優良住宅」といった住宅がサステナブルな住宅に該当します。

また、地産地消の考えで地元の木材を使用して住宅を作るのもサステナブルな住宅です。サステナブルな住宅は自然環境に良いことに加え、通常の住宅よりも光熱費が安い傾向にあるため、ランニングコストを抑えられます。

サステナブルな企業を応援する

日本ではSDGsに取り組んでいるサステナブルな企業がたくさんあります。

買い物やサービスを利用するタイミングで、その製品やサービスを提供している企業のことを調べてみましょう。

SDGsに取り組んでいるなど、自分が共感を持てる企業の製品やサービスを使うことで、企業の応援になります。

身近なところからサステナブルな暮らしを意識してみよう

本記事ではサステナブルの意味やSDGsとの関係、今すぐにできる取り組みについて紹介しました。

サステナブル(Sustainable)とは、「sustain(維持する)」と「able(〜できる)」からなる「持続可能」という意味を持つ言葉です。

サステナブルが注目されている理由は、これまでの消費型社会が限界を迎えていると考えられているためです。

人間の活動は、気候変動、災害、砂漠化など、地球に多くの影響を与えていると考えられています。そして、このような状態から脱却すべく掲げられた目標が「サステナブルな社会」です。

サステナブルな取り組みは日本政府や企業だけでなく、個人でもすぐに実践できます。具体的な取り組みは以下のとおりです。

  • 5つのRを意識する
  • プラスチック製品以外を選ぶ
  • 生産者に着目して買い物をする
  • 譲り合いやシェアを意識する
  • サステナブルファッションを実践する
  • 再生可能エネルギーを利用する
  • サステナブルな住宅を選ぶ
  • サステナブルな企業を応援する

これらの内容を参考に、身近なところから意識するとSDGsに繋がります。より良い未来のために、サステナブルな取り組みを生活に取り入れていきましょう。

この記事のポイント

サステナブルってどんな意味?

サステナブル(Sustainable)とは、「sustain(維持する)」と「able(〜できる)」からなる「持続可能」という意味を持つ言葉です。

詳しくは「サステナブルとは持続可能という意味」をご確認ください。

サステナブルな社会に向けて何から始めればいいの?

普段の生活から今すぐできるサステナブルな取り組みは以下のとおりです。

  • 5つのRを意識する
  • プラスチック製品以外を選ぶ
  • 生産者に着目して買い物をする
  • 譲り合いやシェアを意識する
  • サステナブルファッションを実践する
  • 再生可能エネルギーを利用する
  • サステナブルな住宅を選ぶ
  • サステナブルな企業を応援する

詳しくは「普段の生活から今すぐできるサステナブルの取り組み」をご確認ください。

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