ざっくり要約!
- ハーフユニットバスとは、下半分がユニットバスの浴室
- デザインの自由度が高い、工事費を安く抑えられるなどのメリットがある
- リフォーム費用は50~200万円
浴室のリフォームを検討中で、ハーフユニットバスに興味を持っている方も多いのではないでしょうか。
ハーフユニットバスは、ユニットバスと在来工法を組み合わせたタイプの浴室で、デザイン性の高さなどから近年注目されています。
しかし、浴室リフォームはまとまった費用がかかるため、ほかの浴室タイプとの違いをしっかりと理解してから判断する必要があります。
この記事では、ハーフユニットバスのメリット、デメリットやリフォーム費用の相場を解説します。浴室のリフォームを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
記事サマリー
ハーフユニットバスとは、下半分がユニットバスの浴室
ハーフユニットバスとは、浴室の下半分(浴槽や洗い場、壁の下部分)がユニットバス(既製品)になっている浴室です。
壁の上部分や天井はユニットバスではないため、自由なデザインの浴室にアレンジできます。
ここからは、ハーフユニットバスへの理解を深めるために、ユニットバスや在来工法との違いを解説します。
ユニットバスとの違い
ユニットバスとは、浴槽や洗い場、壁、天井がセットになった既製品の浴室です。
一般的な住宅やホテルの浴室では、ユニットバスが採用されています。
トイレや洗面付きの浴室をユニットバスと認識している方も多く見受けられますが、誤った認識であるため注意しましょう。トイレや洗面の有無にかかわらず、工場で作ったパーツを組み立てた浴室をユニットバスと呼びます。
なお、トイレ、洗面、浴槽が付いているユニットバスは3点ユニットと呼ばれています。
ユニットバスは、パーツを組み立てるだけで浴室が完成するので、施工期間が短く、費用が安価であることが特徴です。
一方、ハーフユニットバスは下半分のみユニットバスであるため、下半分が既製品、上半分がオーダーメイドとなっています。
在来工法との違い
在来工法とは、ユニットバスのような既製品ではなく、職人の手で作った完全オーダーメイドの浴室です。
昔の住宅に多いタイル貼りの浴室や、旅館に多い石貼りの浴室は在来工法で施工されています。
ハーフユニットバスは上半分が在来工法なので、ユニットバスとあわせて「セミオーダーの浴室」と言えるでしょう。壁の上部分と天井は、在来工法と同じく素材やパーツを自由にカスタマイズできます。
ハーフユニットバスのメリット
ユニットバスや在来工法との違いがわかったところで、本章ではハーフユニットバスのメリットを解説します。
ハーフユニットバスのメリットは以下のとおりです。
- 壁や天井は自由にカスタマイズできる
- 在来工法と比べると簡単に手入れできる
- 工事費を安く抑えられる
- 浴室に合わせてサイズを柔軟に変更できる
ハーフユニットバスならではのメリットを理解して、リフォームの参考にしてください。
壁や天井は自由にカスタマイズできる
ハーフユニットバスは、壁の上半分と天井があと付けであるため、素材や配置などをある程度自由にカスタマイズできます。
例えば、壁を黒のタイルにして重厚感を出す、木材パネルにして旅館のような雰囲気にするといったカスタムも可能です。
また、窓を大きく作ることもできます。ユニットバスでは実現できなかった開放感のある浴室も、ハーフユニットバスであれば実現できるでしょう。
在来工法と比べると簡単に手入れできる
ハーフユニットバスは浴室で最も濡れる下半分がユニットバスになっているので、在来工法に比べると手入れが簡単です。
下半分をタイル貼りや木製にすると、タイルの隙間の掃除や木にカビを生やさないための換気に手間がかかってしまいます。
日々の疲れを癒やしてくれる浴室ですが、手入れに多くの時間を費やすのは大変です。
ハーフユニットバスであれば、在来工法のようなこだわりの空間と、ユニットバスのような手入れのしやすさを両立させられます。
工事費を安く抑えられる
職人が壁や床を施工する在来工法に比べると、ハーフユニットバスは工事費を安く抑えられます。
理由は大きく分けて2つです。
- 材料費が安い
- 人件費を抑えられる
在来工法では木や大理石など、高価な材料を多く使用します。一方、ハーフユニットバスは、高価な材料を使うとしても、壁の上半分や天井だけです。そのため、在来工法よりも使用する材料費を少なくできます。
また、下半分はユニットバスで、工場で作られたパーツを組み立てるだけなので、長い工事期間は必要ありません。つまり、その分の人件費を削減できます。
費用は一般的に「ユニットバス<ハーフユニットバス<在来工法」の順で高額になると考えましょう。
浴室に合わせてサイズを柔軟に変更できる
ハーフユニットバスのなかには、浴室の広さに合わせてサイズを変更できるものもあります。
もともと在来工法の浴室で、複雑な形をしている場合や、天井高が低い場合にも対応可能です。
さらに、浴室のバリアフリー化にも対応できるので、将来のことを考えて浴室をリフォームしたい方は、ハーフユニットバスを検討してみましょう。
ハーフユニットバスのデメリット
ハーフユニットバスのメリットを紹介しましたが、デメリットについても理解しておく必要があります。
ハーフユニットバスのデメリットは以下のとおりです。
- ユニットバスと比べると防水性が低くなる
- デザインにこだわり過ぎると高額になる
- 製品の選択肢があまり多くない
これらのデメリットも踏まえたうえで、ハーフユニットバスを検討しましょう。
ユニットバスと比べると防水性が低くなる
ハーフユニットバスは、ユニットバスと比べると防水性が低くなる点に注意が必要です。
これは、水の受け皿となる防水パンを設置せずに、コーキング(ゴムパッキン)で防水処理をするためです。
また、ユニットバスと在来工法のつなぎ目の防水性も懸念されます。
防水性能を高めるには、定期的なメンテナンスだけでなく、施工する職人の技術も重要となります。
ハーフユニットバスを設置する際には、施工実績の豊富な会社に依頼しましょう。
デザインにこだわり過ぎると高額になる
一般的にハーフユニットバスは在来工法よりも安価ですが、デザインにこだわり過ぎると用いる素材によってはかえって高額になる可能性もあります。
例えば、木製の浴室にする場合、木の種類は複数あります。ヒノキやサワラ、コウヤマキなど、種類によって金額は大きく異なります。
オーダーメイドの箇所はどれだけこだわるかの線引きが難しいので、事前に予算や優先順位を決めておきましょう。
製品の選択肢があまり多くない
一般的な住宅にはユニットバスが普及していることもあり、ハーフユニットバスに力を入れているメーカーはあまり多くないのが現状です。
そのため、必然的に製品の選択肢も少なくなってしまいます。
壁や天井は自由に選べますが、ユニットバス部分は限られたラインナップから選ばなければいけません。
少しでも選択肢を増やすには、多くのメーカーを比較検討する必要があります。
ハーフユニットバスのリフォーム費用の相場
ハーフユニットバスのリフォーム費用の相場は50〜200万円です。
セミオーダーゆえに、使用する材料などで価格が大きく変わると考えておきましょう。
なお、リフォーム費用の内訳は以下のとおりです。
- ハーフユニットの本体代および設置費用
- 浴室内のドア、窓枠の設置費用
- 壁、天井の設置費用
- 水栓の取り付け費用
- 解体処分費用
- そのほかの費用
浴室のサイズによっても異なりますが、コストを抑えようとすれば、1坪50〜60万円ほどでリフォームできます。
先述したとおり、どれだけこだわるかによって価格は大きく異なります。予算や優先順位を決めたうえで、リフォームを検討しましょう。
また、安く抑えたい場合は、相見積もりを取るのも有効な手段です。
リフォーム時にはハーフユニットバスを検討してみましょう
本記事では、ハーフユニットバスのメリット、デメリットやリフォーム費用の相場を解説しました。
ハーフユニットバスは下半分(浴槽や洗い場、壁の下部分)がユニットバスになっているタイプの浴室です。上半分の壁や天井は在来工法と同様に、自由にカスタマイズできるので、機能性とデザイン性に優れたこだわりのある浴室を作れます。
ハーフユニットバスのリフォーム費用の目安は50〜200万円です。使用する素材などによって価格は大きく異なるため、事前に予算や優先順位を決めておく必要があります。
1日の疲れを取るためにも浴室は大切な場所です。こだわりを持った浴室にしたい方は、ハーフユニットバスを検討してみましょう。
この記事のポイント
- ハーフユニットバスのメリットは?
ハーフユニットバスのメリットは以下のとおりです。
- 壁や天井は自由にカスタマイズできる
- 在来工法と比べると簡単に手入れできる
- 工事費を安く抑えられる
- 浴室に合わせてサイズを柔軟に変更できる
詳しくは「ハーフユニットバスのメリット」をご覧ください。
- ハーフユニットバスに交換するのはいくらかかる?
ハーフユニットバスの交換にかかる費用の目安は50〜200万円で、内訳は以下のとおりです。
- ハーフユニットの本体代および設置費用
- 浴室内のドア、窓枠の設置費用
- 壁、天井の設置費用
- 水栓の取り付け費用
- 解体処分費用
- そのほかの費用
使用する素材などによって価格は大きく異なります。
詳しくは「ハーフユニットバスのリフォーム費用の相場」をご覧ください。
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