ざっくり要約!
- 冷蔵庫が片付いていると食品の賞味期限切れや二重買いを防げる
- 定位置を決め、余裕をもたせて収納する
- 一目でどこに何があるかわかる状態にすることが大切
冷蔵庫内をうまく収納できない方のなかには、「買ってきた食材を空いているスペースになんとなく収納してしまっている」という方も多いのではないでしょうか。
冷蔵庫が整頓されておらず、食材の在庫が把握できていないと、賞味期限が切れてしまったり、同じものを買ってしまったりする可能性があります。
この記事では、冷蔵庫内に食品をうまく収納するコツを解説します。冷蔵庫内の場所別に収納方法を紹介するので、参考にしてください。
記事サマリー
冷蔵庫の収納で心得ておくべきポイント
はじめに、冷蔵庫の収納をするうえで心得ておきたい基本のポイントを解説します。
「片付けてもすぐに汚くなってしまう」「冷蔵庫に何があるか把握できていない」という方は、以下のポイントに着目してみてください。
- 食材を詰め込みすぎない
- 食材の定位置を決める
- 賞味期限が近い順に並べる
- 透明で中身が見える収納ケースを使う
- こまめに掃除をする
食材を詰め込みすぎない
冷蔵庫のなかに食材をぎゅうぎゅうに詰め込むと、何がどこにあるかわからなくなり、賞味期限切れや二重買いにつながります。
食材を入れすぎて冷却機能が効きにくくなると、食材の新鮮さが失われる、電気代が高くなるなどのリスクがあります。最悪の場合には、食中毒になる可能性もあるので、余裕のある入れ方にすることを心得ておきましょう。
空間に余裕をもたせ、冷蔵庫の一部に空きスペースを作っておけば、鍋をそのまま入れたいときやホールケーキを冷やすのにも困りません。また、一時置きスペースとしても活用できます。
なお、冷凍庫に関しては、食品をたくさん入れても基本的に冷却効果は落ちません。
食材の定位置を決める
食材の定位置を決めておけば、探す手間が省けるだけでなく賞味期限切れを防げます。片付ける場所が決まっていれば、時間がないときも迷わずしまえるので、冷蔵庫内が散らかりにくくなるでしょう。
定位置を決めるときは、取り出しやすさだけでなく、温度にも着目してください。冷蔵庫の一番上の棚は構造的に冷えにくいため、日持ちするものを収納するのがポイントです。
また、頻繁に使わない調味料や保存食の定位置を、あえて取り出しやすい場所にするのも方法の1つです。すぐ目につくので、廃棄を減らすことにつながるでしょう。
賞味期限が近い順に並べる
冷蔵庫に収納するときは、食材を種類別に分け、賞味期限が近いものを一番取り出しやすい場所にしまいましょう。賞味期限順に並べておけば、取るときに確認する手間がかかりません。
フードロス防止につながるだけでなく、冷蔵庫を開けている時間が短くなり電気代の節約にもなります。
透明で中身が見える収納ケースを使う
食材や調味料を種類別に収納ケースに入れれば、冷蔵庫の中身を把握しやすくなります。在庫が一目でわかれば、同じものを何個も買ってしまう、賞味期限が切れてしまうリスクを抑えられるでしょう。
収納ケースを使えば、奥行きも無駄なく活用できます。事前に冷蔵庫の高さや奥行きを確認して、スペースを効率よく使いましょう。
また、ケースに入れることで冷蔵庫が汚れにくくなるうえに、出し入れもしやすくなるため、掃除も簡単です。
収納ケースは、中身が見えるように透明や半透明のものを選びましょう。とくに、高い位置に置く収納ケースは、取っ手つきのものが取り出しやすくおすすめです。
さらに、冷蔵庫内に立てて収納できるスリムな米びつや、横置きできるお茶ポットなどもあります。自宅の冷蔵庫に合わせて、うまく活用しましょう。
こまめに掃除をする
冷蔵庫はこまめに掃除して、清潔な状態を保ちましょう。汚れを放置していると、菌が繁殖し、食品に影響を与えてしまうリスクもあります。
忙しくてなかなか時間が取れない方は、「今日は冷蔵庫の棚」、「明日は冷凍庫」というように少しずつ掃除すれば、負担になりにくくおすすめです。
こまめな掃除を習慣にしていれば、年末に慌てて大掃除をする必要がなくなります。冷蔵庫内はもちろんですが、ホコリが溜まりやすい冷蔵庫の上面や背面も忘れず掃除しましょう。
冷蔵庫の収納のコツ
冷蔵、冷凍、野菜室など冷蔵庫内の場所別に収納のコツを解説します。冷蔵庫内をうまく収納できない方は、ぜひ参考にしてください。
冷蔵庫棚の収納方法
冷蔵庫棚は、収納場所に合った高さ、奥行きの収納ケースなどを使って保管すれば、奥で忘れてしまいがちな食材も把握しやすくなります。収納ケースにラベリングしておけば、何がどこにあるのかが一目瞭然です。
食材ごとに収納ケースをわけるほか、「朝食で食べるもの」「ご飯のお供」など用途に合わせてまとめておけば、自分以外の家族が用意する際にも困りません。
冷蔵庫棚は、上にいくほど冷えにくい構造になっています。そのため、最上段にはビールや野菜ジュースなどの日持ちしやすいものを収納します。一方、最下段には、日持ちしないものや一時置きスペースに使うと良いでしょう。
収納する食材やケースに合わせて冷蔵庫の棚の高さを調整し、無駄なスペースをなくして効率よく収納しましょう。
チルド室の収納方法
チルド室は約0度と温度が低く、冷気が逃げにくい場所です。肉や魚、ハムやソーセージなどの加工食品、乳製品、カットした果物など、生鮮食品や鮮度を保って保存したいものを入れましょう。また、納豆やヨーグルト、漬け物などの発酵食品の保管にも適しています。
魚や肉はトレーに載せて収納すれば、液体が垂れても冷蔵庫が汚れないため、掃除がラクになります。
ドアポケットの収納方法
ドアポケットは、冷蔵庫の開け閉めにより温度が変わりやすい場所です。そのため、日持ちしないものを入れないようにしましょう。
冷蔵庫によっては、ドアポケットに卵を収納するスペースが設けられていますが、温度変化で傷みやすいため、なるべく冷蔵庫棚で保管します。
ドアポケットは、ドレッシングや調味料、ドリンクを入れることが多く、底が汚れやすいため、シートを敷いておくのがおすすめです。汚れたときに取り換えるだけで済むので、掃除に手間がかかりません。
チューブタイプの調味料(わさび、にんにくなど)が冷蔵庫内で迷子になってしまう方は、クリップなどを使って吊り下げ収納をしましょう。探す手間がなくなり、簡単に出し入れできます。
また、ドアポケットの上段に、使用頻度の低い調味料や乾物を積み重ねて保管しており、何が入っているか把握できていない方もいるのではないでしょうか。
あえてよく使う調味料を上段に収納すれば、使いきれずに廃棄するリスクを減らせます。削り節やきなこなどの袋に入ったものは、何がどこにあるのかがわかるように、立てて並べるのがポイントです。
「いつか使うかも」と小袋の調味料(しょう油やソースなど)をたくさん置いている方は、思い切って処分しましょう。
冷凍庫の収納方法
冷凍庫は、上から見たときに一目でわかるように立てて収納しましょう。倒して上に重ねていくと、下にあるものが忘れられてしまい、賞味期限切れになるリスクがあります。
冷凍する食材をジッパー付きの袋にまとめて、上部にマスキングテープを貼っておけば、探す手間がかかりません。賞味期限や保存した日をあわせて記入し、早く使いたいものを手前に並べるのがポイントです。
立てて収納する際にも、転倒防止のためにケースや間仕切りをうまく活用しましょう。また、中途半端に使った冷凍食品を収納するスペースを決めておけば、気付かないうちに古くなり廃棄せざるを得なくなる事態を防げます。
お店でもらった保冷剤をつい保管してしまう方もいるでしょう。なんとなく保管しているだけで、長い間使っていない保冷剤もあるのではないでしょうか。たくさん溜まっていて収納場所が足りない方は、使う分だけを残して処分しましょう。
野菜室の収納方法
野菜室は広いスペースなので、間仕切りやケースで区切って収納しましょう。
パックに入っていないキャベツや玉ねぎ、じゃがいもなどの野菜は、スペースを有効に使える紙袋収納がおすすめです。皮や土で汚れても、紙袋を取り換えるだけで良いので手間がかかりません。
また、野菜は収穫前の状態で収納すると持ちやすいといわれています。そのため、きゅうりやなす、人参などはなるべく立てて収納するのがポイントです。
冷蔵庫をすっきり収納して心地よい暮らしを
冷蔵庫が整頓されていると、食材の無駄がなくなるだけでなく、時短や電気代の節約にもなります。
うまく収納するコツは、一目で何がどこにあるのかがわかるように収納すること、賞味期限が近いものから並べることです。
ポイントをおさえて冷蔵庫内をすっきり収納し、心地よい生活を送りましょう。
この記事のポイント
- 冷蔵庫の収納で詰めすぎはよくない?
冷蔵庫に食材を詰めすぎると、在庫を把握できなくなり、賞味期限が切れる、二重買いしてしまう可能性が高まります。
また、冷却機能がうまく効かず、電気代も高くなりやすいでしょう。余裕をもたせて収納し、一時置きとしても使えるようにしておくのがポイントです。
詳しくは、「食材を詰め込みすぎない 」をご覧ください。
- 冷蔵庫の収納のコツは?
冷蔵庫棚は、収納ケースを使って種類や用途ごとに分けてラベリングすれば、何がどこにあるのかを把握しやすくなります。
冷えにくい最上段には日持ちのする飲み物など、最下段には日持ちしにくいものを入れましょう。
温度が変わりやすいドアポケットには、日持ちしないものを入れないようにし、チューブタイプの調味料は吊り下げ収納を活用して取り出しやすくするのがコツです。
詳しくは、「冷蔵庫の収納のコツ」をご覧ください。
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