ざっくり要約!
- 壁面収納とは、壁にぴったりくっつけて収納すること
- 収納力が高く無駄なスペースもなくせる
- 工夫次第でおしゃれに見せる収納もできる
自宅の収納スペースが少なく、壁面収納を設置して収納場所を確保したいと考えている方も多いのではないでしょうか。
壁面収納は、スペースを有効活用できる、おしゃれな雰囲気でインテリアになるなど、メリットの多い収納方法です。
この記事では、壁面収納のメリットとデメリットを解説したうえで、部屋別の収納アイデア、壁面収納の始め方を紹介します。収納場所が足りず悩んでいる方、壁面収納を検討している方はぜひ参考にしてください。
記事サマリー
壁面収納とは
壁面収納とは、壁にぴったりくっつけてスペースを有効活用する収納方法や家具のことです。
壁面収納を活用すれば、クローゼットや押し入れが少ない家でも、大きな収納スペースを確保できます。レイアウトの自由度が高いため、ライフスタイルや部屋に合わせて効率よく収納でき、無駄なスペースをなくすことが可能です。
小型のものから壁一面に設置する大型のものまで幅広く、カラーやデザインもさまざまです。壁面収納を取り入れるには、壁面収納用の家具を購入して自分で設置または施行してもらう方法や、自分でDIYする方法があります。
壁面収納のメリット
壁面収納には、主に以下のようなメリットがあります。
- 大きな収納スペースを確保できる
- サイズやデザインの選択肢が多い
- インテリアとして部屋の雰囲気をおしゃれにできる
- 通常の家具と比べると地震時に倒れにくいものもある
大きな収納スペースを確保できる
壁面収納を取り入れれば、壁一面を収納スペースにすることも可能です。デッドスペースになりやすい高い位置も収納スペースになるため、空間を有効に使えます。
自宅の収納スペースが少ない方のなかには、物の定位置が決まらず、床や机の上に出しっぱなしになっている方も多いのではないでしょうか。
壁面収納を活用すれば、単純に収納できる量が増えるため、部屋がすっきりします。出しっぱなしになっていた物も壁際にまとめられるので、部屋にゆとりが生まれます。自宅でリモートワークをする方でも快適に仕事ができるでしょう。
サイズやデザインの選択肢が多い
壁面収納には、壁の一部に設置するコンパクトなものから、壁一面を収納にできる大型のものまで、幅広いラインナップがあります。
扉のある収納、引き出し、棚などを自由に組み合わせられるものも多く、自分の部屋に合わせやすいのが魅力です。
なかには、サイズオーダーできる壁面収納もあります。一般的な家具を壁際に並べると、サイズが合わず微妙な隙間ができ、統一感がなくなる場合もありますが、壁面収納なら部屋にぴったり合わせた設置が可能です。
また、色やデザインの種類も豊富にそろっており、木目柄やレザー調、パステルカラー調、鏡面タイプなど、部屋にあわせてコーディネートできます。
インテリアとして部屋の雰囲気をおしゃれにできる
収納力の高さに加えて、「見せる収納」ができるのも壁面収納のメリットです。
壁面収納に棚を作って植物や絵を飾れば、部屋全体がおしゃれな雰囲気になります。大型の壁面収納を設置するだけで部屋全体に統一感が出るため、インテリアの一部として活用できるでしょう。
通常の家具と比べると地震時に倒れにくいものもある
一般的な家具を壁面に並べて収納する方法もありますが、地震が来たときに倒れる心配があります。
壁面収納によっては、壁にぴったり固定でき、通常の家具と比べて地震の際に倒れにくいのも特徴です。地震の揺れを感知して扉や引き出しをロックし、物が飛び出すのを防いでくれる壁面収納もあります。
壁面収納の設置を検討する際は、転倒や飛び出し防止対策をしているものを選ぶと良いでしょう。
壁面収納のデメリット
クローゼットがない部屋でも大きな収納スペースを作れる壁面収納ですが、設置するうえで注意点もあります。
- 部屋に圧迫感が出る可能性がある
- 簡単に模様替えができない
部屋に圧迫感が出る可能性がある
奥行のある壁面収納を壁一面に設置すると、圧迫感を感じる可能性があります。「なんとなくおしゃれだから」と目的なく設置すると、収納スペースをうまく活かせず邪魔になる場合があるため注意しましょう。
部屋が狭く圧迫感が出る場合は、色味が薄く部屋になじみやすいカラーの壁面収納を選ぶなど、工夫が必要です。また、後ろの壁面が見えるタイプの壁面収納なら、圧迫感を感じにくいでしょう。
壁面収納を選ぶ際には、部屋に合った高さ、奥行であるかをしっかり確認することが重要です。
簡単に模様替えができない
大型の壁面収納は、テーブルやテレビ台のように簡単には動かせません。そのため、部屋のレイアウトをこまめに変えたい方や引っ越しの予定がある方は、移動が難しいことも踏まえて設置を検討する必要があります。
部屋別の壁面収納アイデア
壁面収納のアイデアを部屋別に紹介します。壁面収納をどのように取り入れれば良いのか迷っている方は、以下を参考にしてください。
リビング
リビングは、一日のなかでも長い時間を過ごす場所でしょう。そのため、頻繁に使う物を収納するのはもちろんですが、家族の思い出の写真や植物を飾って見せる収納をするのもおすすめです。
テレビと一体化した壁面収納なら、テレビ上の空間も無駄なく活用できます。
掃除道具を収納できる場所を作る、学校の資料や郵便物を一時的に保管できるスペースを作るなど、ライフスタイルに合わせてレイアウトしましょう。
壁面収納の棚に置く収納ケースやカゴをそろえれば、統一感がでて生活感のないおしゃれな雰囲気を演出できます。
寝室
寝室に壁面収納を設置する場合は、ベッドなどの大型家具と統一感のあるものを選びましょう。
寝室には、ナチュラルな木目柄の壁面収納など、落ち着いたデザインでリラックスできるものがおすすめです。
書籍を並べられる棚や作業デスクを設置すれば、書斎としても使えます。スラックスをしわなく収納したり、アウターやシャツを吊り下げたりする衣類用の壁面収納を選ぶのも選択肢の1つです。
キッチン
キッチンに壁面収納を設置すると、食品ストックなどをまとめて収納でき、導線がよくなります。棚にフックをつけてキッチンペーパーホルダーや調理器具を吊り下げるなど、工夫次第で収納力を上げることが可能です。
キッチンの壁面収納を選ぶ際は、電子レンジ、炊飯器などが使いやすいか、食器や調理器具が取り出しやすいかなど、日常的に使用する動線を重視しましょう。
来客が多い家庭なら、オープン棚におしゃれな食器を設置して、カフェのような空間にする方法もあります。
壁面収納の始め方
最後に、壁面収納を始める手順を説明します。
- 使う目的を明確にする
- サイズを確認する
- 壁面収納を購入・設置する
使う目的を明確にする
使う目的が決まっていない状態で壁一面を壁面収納にすると、うまく活用できず、邪魔になってしまう可能性があります。
大型の壁面収納は、通常の家具のように簡単に移動できるものではありません。そのため、まずは何を収納するために壁面収納を設置するのか、目的を明確にしましょう。
サイズを確認する
壁面収納は、壁の一部に設置するコンパクトなものから大型のものまでさまざまです。高さや奥行きによっては、部屋に圧迫感を与えてしまいます。事前にサイズを確認し、部屋の広さに適したものを選びましょう。
また、壁面収納の各棚や引き出しのユニットを選ぶ際は、収納したいものを事前に考えてから決めると、無駄ができにくくスペースを有効活用できます。
壁面収納を購入・設置する
用途に合った壁面収納を購入し、設置します。設置方法は、主に突っ張り式と取り付け式の2種類です。
- 突っ張り式:天井と床に突っ張る形で設置する壁面収納
- 取り付け式:ホッチキスやピン、ねじで取り付けるタイプ
突っ張り式の壁面収納は、壁に釘を打たなくても良いため、賃貸の部屋にも利用しやすいでしょう。
取り付け式は、小型の壁面収納に多い取り付け方法です。ホッチキスやピンで設置するものは、壁の傷を最小限に抑えられます。一方、ねじで取り付けるものは、壁にしっかり固定できるのが利点です。
壁面収納を購入する前に、設置方法も確認しておきましょう。なお、壁面収納は、自分で取り付けるほか、施工してもらう方法もあります。
壁面収納で自宅をリラックスできる空間に
壁面収納は、有効活用しにくい空間を大きな収納スペースとして確保できるのが魅力です。隠す収納だけでなく、インテリアとしても活用できます。
書籍を並べる、家族写真を並べるなど活用方法はさまざまです。自分の部屋に合った壁面収納で、リラックスできる空間をつくりましょう。
この記事のポイント
- そもそも壁面収納って?
壁面収納とは、壁にぴったりくっつけて収納できる方法や家具のことです。クローゼットや押し入れがない部屋でも、壁際に大きな収納スペースを確保できます。
壁面収納の種類は、壁の一部に取り付ける小型なものから壁一面を収納にする大型のものまでさまざまです。棚や引き出しを自由に組み合わせられるオーダータイプの壁面収納もあります。
詳しくは、「壁面収納とは」をご覧ください。
- 壁面収納にはどんなメリットがある?
大きな収納スペースを作れるのが壁面収納の最大のメリットですが、サイズやデザインの選択肢が多く部屋に合ったものを選びやすいのも利点です。レイアウトの自由度が高く、効率よく収納できるので、無駄なスペースを減らせます。
また、収納機能に優れているだけでなく、インテリアとして活用できるのもメリットです。壁面収納に植物や絵を飾れば、おしゃれな雰囲気を演出できます。
詳しくは、「壁面収納のメリット」をご覧ください。
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