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外壁の色で失敗しない5つのポイントとは?選び方を誤ってしまった場合の対処法も紹介

ざっくり要約!

  • 外壁の色は経年劣化を考慮してシミュレーションする
  • 周囲の住宅の色づかいも参考にして外壁を決める
  • イメージ違いでの保証適用は難しいため、吟味して決める

外壁の色は住宅の外観を左右する重要な要素です。仕上がったときのイメージが違うときでも、塗り直しは再度工事費用がかかるので、慎重に選ぶことが必要です。

この記事では、外壁の色で失敗する主な理由を、5つに分けて解説します。また、失敗を回避するために注意したいポイントと、失敗したときの対処法についても紹介するので参考にしてください。

外壁の色選びで失敗する理由

何度も吟味して選んだはずでも、思うような外壁の色に仕上がらないことがあります。イメージ違いの外壁になってしまったときは、次の理由が考えられます。

  • 汚れが目立ちやすい色を選んでいる
  • 経年劣化を考慮していない
  • 屋根や窓とのバランスが悪い
  • 周囲の住宅とマッチしていない

それぞれどのようなときに生じるケースなのか、詳しく見ていきましょう。

汚れが目立ちやすい色を選んでいる

汚れが目立つ色を選ぶと、家が短期間で古びた印象になってしまいます。そのため、塗りたてのときには失敗したように感じなくても、少し時間が経過すると後悔することになりかねません。

白などの明度が高い色は、汚れが目立ちやすい傾向にあります。古びた感じになりにくい色を選びたいときは、汚れが目立ちにくい低明度の色を選びましょう。

どうしても明度が高い色を選びたいときは、その色が占める面積を減らすこともおすすめです。例えば、玄関周りだけを明度が高い色にすれば、こまめに掃除がしやすく、なおかつアクセントカラーにもなっておしゃれな印象を与えます。

経年劣化を考慮していない

経年劣化によって色褪せやすい色もあります。例えば、あまりにもはっきりとした色は、色がワントーン落ちただけでも古びた印象になってしまうことが多いです。

長期に渡って見た目が劣化しにくい外壁を目指すなら、ベージュやグレー、ブラウンなどの元々くすみがかった色を選ぶと良いでしょう。経年劣化による色褪せが比較的目立ちにくくなります。

屋根や窓とのバランスが悪い

住宅の外観は外壁だけでなく、屋根や窓、ドア、塀などさまざまな部分から成り立ちます。

そのため、外壁の色自体に問題はなくても、屋根の色や、窓、ドアなどとのバランスが合わないケースも想定されます。

また、色味だけでなくツヤ感などが合わないときも、不自然な印象に仕上がります。窓やドアなどのツヤ感や明度などとも比較して、同系統のものを選びましょう。

色が多すぎてバランスが悪くなるケースもあります。例えば外壁の一階部分はホワイト、二階部分はブラウンのツートンカラー。玄関ドアはブラック、塀はベージュというように色味が多すぎると、雑然とした印象になってしまいます。

外壁だけでなく窓枠や玄関ドア、屋根、塀などもすべて含め、外観は3色以内に収めましょう。また、色味だけでなくツヤ感などもそろえておくと、すっきりとまとまった印象になります。

周囲の住宅とマッチしていない

近隣住宅の色味や雰囲気とマッチしていないと、周囲から浮いた印象になる場合があります。街に馴染む落ち着きのある住宅に仕上げるためにも、周辺の住宅も参考にして色を選ぶと失敗を回避しやすくなります。

外壁の色選びで失敗しないための5つのポイント

色選びで失敗を回避するためのポイントとしては、次の5つが挙げられます。

  • シミュレーションをしてから色を選ぶ
  • 近隣住宅の外壁の色の傾向を観察する
  • 窓やドアなどとのバランスで選ぶ
  • 面積効果を考慮して色を選ぶ
  • 色味だけでなくツヤ感も考慮して選ぶ

いずれのポイントも、時間をかけずにチェックできることばかりです。ぜひ5つとも確認してから色(塗料)を選んでください。

シミュレーションをしてから色を選ぶ

外壁塗装業者やハウスメーカーでは、カラーシミュレーションサービスを提供している場合があります。塗り替えを検討している際は、自宅の写真を持っていくと塗装前と塗装後の違いをシミュレーションしてもらうことも可能です。

また、塗料メーカーのサイトでもカラーシミュレーションサービスを実施していることがあります。利用したい塗料メーカーでシミュレーションサービスを提供しているときは、ぜひ利用しましょう。

近隣住宅の外壁の色の傾向を観察する

外壁の色を決める前に、近隣住宅から浮かないように色やトーンの傾向を観察しておきましょう。

一度塗ると10年以上は塗り替えないことも多いので、浮いてしまう色を選んでしまうと長期に渡って落ち着かない住宅に暮らすことになります。居心地良く過ごすためにも、街や自然の雰囲気に合わせることが大切です。

窓やドアなどとのバランスで選ぶ

外壁以外で、塗料を塗らない場所とのバランスを確認しましょう。窓やドアなどの塗装しない部分とマッチする色味を選べば、落ち着いた感じの外観に仕上がります。

イメージしにくいときは、板などに色を塗り、実際に窓などの横に並べて確認してください。窓やドア、塀などに塗料を塗った板を並べると、色味のバランスやツヤ感の違いなどがわかりやすくなります。

面積効果を考慮して色を選ぶ

面積効果を考慮して塗料を選ぶと、イメージ違いによる失敗を回避しやすくなります。

面積効果とは、明るい色は広い面積で色が薄く見え、暗い色は広い面積で色が濃く見えることです。

白やアイボリーなどの明るい色を希望する場合は、理想とする色よりも一段階暗いものを選んだり、反対に、ダークブラウンやダークグレーなどの暗い色を希望するときは、理想とする色よりも一段階明るいものを選んだりしましょう。

色味だけでなくツヤ感も考慮して選ぶ

色だけでなくツヤの程度によっても、印象が変わる点に注意しましょう。塗料を塗った直後や防汚効果などのあるもの(コーティング剤)を塗布しているときは、通常よりもツヤ感が強まるので、ツヤ感を一段階抑えたものを選ぶほうが良いでしょう。

ツヤがある外観が好みではない場合は、ツヤなし塗料も視野に入れましょう。ただし、ツヤがまったくない外壁はくすんで見えることがあるので注意が必要です。

外壁の色で失敗してしまった場合の対処法

すでに失敗した外壁の色については、基本的には塗り直ししか対処法はありません。塗り直しには多額の費用がかかってしまいます。

ここでは、費用をかけずに対応できる方法を3つ紹介します。

外壁塗装業者に保証が適用できないか相談する

外壁塗装業者が、依頼した色以外を塗った場合を除き、イメージ違いなどの理由では基本的には塗り直しはしてもらえません。

しかし、短期間で色褪せした場合や塗料が剥げた場合には、外壁塗装業者の塗り方に問題があった可能性が想定されます。そのような場合は業者独自の保証が適用されることがあるので問い合わせましょう。

なお、塗り方に問題があったときの保証は、塗料メーカーのメーカー保証では対応していません。業者による独自保証での対応となるため、契約前にどのような保証やアフターサービスがあるのか確認しておくことが大切です。

専門機関に相談する

明らかに塗料や塗り方に問題があったにもかかわらず、メーカーや外壁塗装業者が適切な対応をしてくれない場合もあります。そのようなときは、下記の専門機関に相談してください。場合によっては補償を受けられることがあります。

  • 公共財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター
  • 消費生活センター

また、対応が悪質な業者については、次の専門機関に相談してください。

  • 日本塗装工業会(日塗装)「ペインテナンス」

塗装業者が日本塗装工業会に加盟しているか確認してから依頼すると、トラブルを防げます。

こまめに掃除をする

「白やアイボリーなどの明度が高い塗料を選んでしまい、思ったよりも汚れが目立つ」といった失敗は、こまめな掃除でカバーできることもあります。

ただし、外壁全体の掃除は簡単ではありません。外壁清掃に対応している業者に掃除を依頼しましょう。

慎重に外壁の色を選んで失敗を回避しよう

外壁の色をカタログだけで選ぶことは避けましょう。見本が小さいので、外壁全体に塗った様子をイメージしにくいという問題があります。

塗装業者や塗料会社のシミュレーションサービスを利用したり、近隣住宅の色と合わせたりして、吟味して選ぶことが重要です。もし、失敗した場合はすぐに塗り直すのではなく、業者の保証を受けられないか問い合わせたり、専門機関に相談したりすることも大切です。

この記事のポイント

外壁の色をシミュレーションする方法は?

外壁塗装業社やハウスメーカーなどでシミュレーションできます。シミュレーションの際は、自宅の外壁の写真を持参して、塗装前と塗装後をよく確認しましょう。

詳しくは、「シミュレーションをしてから色を選ぶ」をご覧ください。

色選びに失敗したときはどうすれば良い?

色選びに失敗してしまった場合は、塗装業者や専門機関に相談してください。ただし、イメージ違いなどの理由によっては、塗り直しに対応していない場合があります。

詳しくは、「外壁の色で失敗してしまった場合の対処法」をご覧ください。

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