家の中でアリを見つけたときの対処法！　安全に駆除するためには？

突然、部屋に現れる小さなアリ。数匹でも嫌なものですが、群れをなしていたら「なぜ？」「どこから？」と焦ってしまいますよね。殺虫剤を使用することでアリを駆除できますが、小さなお子さんやペットがいるご家庭などでは安全性にも配慮したいところです。

この記事では、家の中でアリを見つけたときの安全な駆除方法から、考えられる侵入経路、アリを部屋に入れないための対策法まで紹介します。

家の中でアリが出たときの退治・駆除方法

家の中でアリが出たときは、アリ専用の殺虫剤を使うほかに、代用品で駆除できる場合もあります。アリは噛むこともあるので、退治・駆除の際にはできるだけ使い捨て手袋を使い、素手でつかまないように気をつけてください。

殺虫剤を散布

アリの駆除方法として即効性があり、最も効果的なのが殺虫剤の散布です。まず、家の中にいるアリを駆除する前に、アリを追跡して巣穴をつきとめます。

巣穴を見つけたら内部に向けて殺虫剤を噴射し、巣穴ごと駆除します。巣の周辺に毒餌を置く方法も効果的です。アリの退治は、家の中にいるアリだけでなく、巣穴ごと駆除することが大切です。巣を駆除しない限りは、何度でもアリは家の中に侵入してくるでしょう。

殺虫剤がないときは代用品で

アリ専用の殺虫剤がない場合、あるいは安全性の高い方法で駆除したい場合は、家庭にあるもので代用しましょう。

食器洗い用洗剤

どこのご家庭にもある食器洗い用洗剤に、2倍量の水を入れて薄めます。スプレーなどで直接噴射したり、雑巾に含ませて拭いたりすることでアリを駆除できます。

重曹

アリの好物である砂糖に重曹を混ぜると、毒餌の代用として使えます。砂糖は、粉砂糖のように粒子の細かいものがおすすめです。

掃除機を使うのはNG

一瞬で多くのアリを吸い取ることができる掃除機。手っ取り早い方法に思えますが、駆除方法としては逆効果です。

掃除機の中から、またアリが這い出てきてしまうことがあるので、結果的に駆除したことになりません。掃除機でアリを吸い取るのは避けたほうが無難です。

なぜ家の中にアリが⁈どこから侵入してくるの？

家の中でアリを見つけると、一体どこから入ってきたのかと思いますよね。アリはエサを求めて、あらゆる隙間から家の中に侵入します。

壁や天井の隙間

長く住んでいると、地震や交通事情による振動、建物で使われている木材の伸縮など、さまざまな要因によって家に歪みが生じることがあります。その歪みによって、壁や天井に隙間ができてしまうことも少なくありません。

また、壁の中に巣穴をつくるアリもいるので、わずかな隙間があれば、アリはエサを求めて部屋に侵入してしまうのです。

窓

アリが活動する時期は、5～10月頃です。換気のために窓を開けることが多い季節にあたり、家の中にアリが侵入する機会が増えるともいえます。

網戸を使っていても安心はできません。ピッタリと閉まっているように見えても、わずかな隙間が空いていることもあります。こういった隙間を狙って、アリは家の中に侵入してくるのです。

ペット

犬のように屋外に出るペットは、散歩の際にアリが体に付着してしまうことも。体に付着した小さなアリを見つけることは困難なため、そのまま犬と一緒に家に入れてしまうケースも考えられます。

家の中にアリを入らせないための対処方法

家のあらゆる隙間から侵入してくるアリ。厄介な存在ですが、駆除業者に依頼する前に自分でできる対策もあります。

侵入口を塞ぐ

アリが家の中に侵入する出入口を突き止めるためには、アリを見つけたときに、侵入したアリをたどっていくと見つけられる場合があります。または、アリが多くいる場所から外まで追跡すると、侵入経路を見つけやすいでしょう。

侵入口を見つけたら、天井や壁の隙間はコーキング材やパテでしっかりと塞ぎます。どちらもホームセンターで買うことができます。緊急時であれば、マスキングテープで簡易的に塞ぐ方法もあります。さらに、侵入口を塞ぐと同時に粉状の殺虫剤をまいておくと効果的です。

開口部は「臭い」で対策

アリの出入口となりやすい開口部は、アリが苦手とする「臭い」や「酸」で対策しましょう。アリの種類によって、効果がある方法とない方法がありますが、殺虫剤を頻繁に使うことに抵抗がある方は試してみましょう。

酢

アリは仲間にエサの場所を知らせるために、体から分泌液を出して残します。その臭い消しとして効果があるのが「酢」です。

酢と水をそれぞれ同量混ぜた酢水をスプレーしたり、アリの通り道を酢水で拭き掃除したりするなどして、侵入経路を断ちましょう。酢は、建具や床を傷める場合もあるので、目立たない場所で事前に確認しながら行うことをおすすめします。

レモン

レモンにも同様に、臭いを頼りに行動するアリを惑わせる効果があります。レモンを3倍程度の水で薄めた「レモン汁」をスプレーボトルに入れて侵入口にかけておくと効果的です。レモン汁は揮発しやすいため、こまめにかける必要があります。

ハッカ油

ハッカもアリが苦手な香りです。絞った雑巾にハッカ油を含ませて、侵入口や侵入経路を拭くと、アリを遠ざける効果が見込めます。ただし、ハッカ油は猫には有害な場合があります。猫を飼っているご家庭では、ハッカ油の使用を避けてください。

スパイス

アリはスパイスの臭いも苦手です。シナモン・クローブ・ローリエなど、香りの強いスパイスを忌避剤代わりとして使う方法もあります。

食べ物の痕跡を残さない

基本的なことですが、アリはエサを求めて家の中に侵入するため、食事の残りや食べかすは必ず片付けましょう。アリは砂糖やお菓子など、甘い物が好きなイメージがありますが、ご飯やパン、たんぱく類なども好みます。

また、ベランダや庭にゴミ箱を置いているご家庭では、ゴミ箱の臭い対策も必要です。
できるだけ臭いが漏れないように、ゴミ袋は二重にするなどの対策を。さらに、アリが苦手なレモン汁や酢水などをスプレーし、アリが寄り付かないようにしておきましょう。

アリの「巣」を駆除する

家の中にアリが入るのを防ぐには、家の近くにアリの「巣」がないことが重要です。庭の雑草抜きや手入れを行い、アリの巣を見つければその都度駆除します。

アリの巣を駆除した後のアフターケアとして効果的なのが、住宅周辺に置くタイプの殺虫剤です。駆除しきれなかったアリの退治を期待できるでしょう。

また、盲点となりやすいのが「植木鉢」です。植木鉢の中にアリの巣が作られている場合があるので、部屋に植木鉢を入れる際には細心の注意が必要です。

定期的な清掃も大切

アリは巣穴に戻るときに、エサのありかを仲間のアリにも知らせるために、体から分泌液を出して床に残します。

それが道しるべの役割となり、他のアリが侵入する原因になります。アリの侵入を防ぐためにも定期的な清掃を行い、侵入の一因を取り除きましょう。

アリの侵入が繰り返される場合は、駆除業者に相談を

アリの駆除で最も効果的なのは、アリ専用の駆除剤や殺虫剤です。
しかし、駆除剤や殺虫剤を頻繁に使用するのは不安なこともあるもの。気軽に使える食器洗い用洗剤や重曹を駆除に、侵入予防には酢・レモン・ハッカ油などを使ってみましょう。

壁に巣穴を作っている場合や、アリの侵入が繰り返される場合は、自力での対処が難しい場合もあります。その場合は、専門の駆除業者にアリの巣の駆除を依頼しましょう。

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