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室外機カバーを使用するときの注意点は?

執筆者プロフィール

悠木まちゃ
宅地建物取引士

ライター・編集者。ハウスメーカー勤務時に、新築戸建て住宅のほか、事務所建築や賃貸アパートの営業・設計を経験。
その後、2019年よりフリーライター・編集者として活動を開始。実務経験を活かし、不動産・金融系を中心に執筆から編集まで行う。ブックライターとしても活動するほか、ライター向けオンラインサロンの講師も担当している。

ざっくり要約!

  • 室外機カバーを取り付けるメリットは、見た目が良くなることや節電につながること、雪や台風から室外機を守れること。
  • 室外機カバーを使用するときの注意点は、給排気口を塞がないことや、置き方・サイズを調整すること。

エアコンの室外機を直射日光や台風から守ったり、見た目を良くしたりするために、室外機カバーの設置を検討している方もいるのではないでしょうか。

室外機カバーの使用にはメリットがある一方で、注意すべき点を知っておかなければエアコンの効率が下がってしまう場合があります。本記事では室外機カバーを使用する時の注意点のほか、室外機カバーのタイプや使用するメリットなども合わせて紹介します。

室外機カバーとは?

室外機カバーとは、エアコンの室外機を包むカバーのことです。

家の外部をおしゃれにする目的で目隠しとして用いられるほか、室外機を台風や雪、直射日光、ほこりなどから守るために使用されます。

室外機カバーのタイプ

室外機カバーには、形状や素材などが異なるタイプが多様にあります。それぞれの特徴を把握し、使用目的に合わせて選びましょう。

全体を覆うタイプ

室外機の背面以外(前面・側面・上部)の3方を囲うことで、室外機全体を覆うタイプは、台風や雪、直射日光などから守りやすくなります。

また、外観を良くする目的で使用する場合も、全体を覆うタイプが適しているでしょう。

全体を覆うタイプは見た目が良く劣化も防ぎやすい一方で、室外機の熱がこもりやすいというデメリットもあります。ただし、ラティスやルーバー状のような通気性の良い素材を選ぶことで、熱を逃がすことが可能です。

上に被せるタイプ

室外機の上に屋根を被せるタイプは、直射日光を避けることで、夏のエアコンの効率を向上させることが可能です。上部のみではあるものの、雪やほこりなどからも守れます。

全面が覆われていないのでデザイン性は高くない一方、熱がこもらない点はメリットです。さらに設置のしやすさや価格の安さも魅力です。屋根のようなカバーを室外機上部にのせ、バンドで固定するだけで利用ができます。

全面を覆うタイプよりもリーズナブルなため、コストを抑えながら室外機をカバーしたい場合に向いています。

上部が収納になっているものも

室外機上部の空間を有効利用したい場合には、上部が収納になっているタイプがよいでしょう。

室外機周りのカバーに加えて、カバー上部に扉付きの収納庫が設けられています。室外機の上に小さな物置を設置しているような状態です。

アパートやマンション住まいでベランダのスペースが限られている場合にも向いています。収納の広さや仕様には様々なものがあるので、中に入れるものに合わせて選びましょう。

素材もさまざま

室外機カバーの素材は木製やスチール製、アルミ製など、さまざまなものがあります。

デザイン性を重視する方には木製が向いていますが、デメリットとしては雨で濡れることにより腐食する可能性が考えられます。防腐剤を塗装するなど、こまめなメンテナンスが必要です。

メンテナンスに手間をかけず、耐久性も重視したい方には、アルミ製がよいでしょう。強度の面ではスチール製も優れていますが、錆びやすいという点においてはアルミ製に劣ります。デザインや耐久性など、カバーに求める条件に合わせて選んでください。

室外機カバーを取り付けるメリット

エアコンの室外機カバーを取り付けることには、3つのメリットがあります。

見た目が良くなる

カバーを取り付けると、室外機を目隠しできるため、見た目が良くなります。

室外機が露出していることで生活感を感じたり、おしゃれな家の外観が台無しになると思ったりする場合には、室外機カバーを取り付けるメリットは大きいでしょう。

節電になることも

室外機カバーを取り付けることによって、エアコンの効率が良くなり節電につながることがあります。

室外機がむき出しの場合、夏場は直射日光や周囲から反射した光によって、室外機周囲の温度が高くなってしまうものです。そのような中でも、室外機上部に屋根を取り付けて日陰を作ると、温度を下げることが可能です。

エアコンのエネルギー効率が上がり、結果として節電になるでしょう。

直射日光・雪・台風などから室外機を守る

先述した通り、カバーをつけると直射日光を避けられます。その他にも雪や台風から室外機を守れる点がメリットです。

特に積雪が多い地域では、室外機の吹き出し口が雪で塞がれてしまい、エアコンが効かなくなったり、故障したりすることがあります。室外機を三方からしっかりとカバーすることによって、雪が室外機に直接つくのを防ぐことが可能です。

逆に電気代が上がる?室外機カバーを使用するときの注意点

節電につながることが室外機カバーのメリットの一つですが、使い方によっては逆に電気代が上がってしまう場合もあります。注意すべき点を知り、事前に対策を行いましょう。

給排気口を塞いでしまうと電気代が上がることも

室外機カバーの形状にもよりますが、設置することによって、給排気口を塞いでしまう場合があります。給排気口が塞がるとエアコンの効率は下がってしまうため、結果的に電気代が上がる可能性も否定できません。

節電目的でカバーを使用する場合は、通気性の良いタイプや、上部にのせるだけのタイプを選ぶなど、給排気口をふさがないようにする工夫が必要です。

置き方を調整する

節電につなげるためには、室外機カバーによって日陰を作り、室外機を直射日光から守る必要があります。そのため、自宅の室外機にどの方向から日光が当たっているかを確認することが重要です。

日差しを避ける目的で使われる屋根型カバーは上部にのせるものですが、立地や周囲の建物の状況によっては、側面から直射日光が当たる場合もあります。

日光が当たる面をカバーしたり、日陰を作れるように大きいサイズの屋根形カバーを使用したりなど、対策を講じてみましょう。

室外機にあったサイズを選ぶ

カバーを購入する際には、事前に室外機のサイズを測り、適切な大きさのものを購入することが大切です。

たとえば屋根形のカバーであれば、室外機のサイズと同じ大きさではなく、少し大きめにすることによって日陰を作りやすくなり、節電にもつながります。室外機本体から30cm以上距離がとれるサイズのものを選ぶと良いでしょう。

つけたまま使用しないのも選択肢の1つ

三方向から囲んで全体をカバーするタイプは、素材や通気性によって、内部に熱がこもってしまう場合もあります。その場合、カバーをしない状態の方が、エアコンの効率は良くなります。
 
状況によっては、エアコンを使うときにカバーを外すことも選択肢の1つです。

まとめ

室外機カバーには、形状や素材などが異なるタイプが多様にあります。見た目を重視するなら木製の素材や全体を覆うタイプ、節電が目的なら通気性を良くするために上部に乗せるタイプにするなど、使用目的に合わせて選んでみてください。
 
また、エアコンの効率を下げないためには、置き方やサイズを調整するなどの工夫も大切です。室外機カバーを効果的に使い、日々の節電につなげましょう。

この記事のポイント

室外機カバーにはどんなタイプがある?

全体を覆うタイプや上にかぶせるタイプ、上部が収納になっているタイプなどがあり、素材もさまざまです。

詳しくは「室外機カバーのタイプ」をご覧ください。

室外機カバーを取り付けるメリットは?

見た目が良くなることや節電につながること、雪や台風などから室外機を守れることが挙げられます。

詳しくは「室外機カバーを取り付けるメリット」をご覧ください。

室外機カバーを使用するときの注意点は?

給排気口を塞がないことや、置き方・サイズを調整することのほか、エアコン使用時にはカバーを外すことも選択肢の一つです。

詳しくは「逆に電気代が上がる?室外機カバーを使用するときの注意点」をご覧ください。

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