ざっくり要約!
- 天井ファンとは、室内の空気を循環させる機能を持つ装置
- 天井ファンには多くの種類があり、戸建ての吹き抜けからマンションまで取り付けが可能
レストランやカフェで目にすることの多い、おしゃれな天井ファン。自宅のリビングや部屋にあれば、優雅なひと時を過ごせそうです。
天井ファンはインテリア性の強いアイテムですが、実用性にも優れています。この記事では、天井ファンの効果について解説するとともに、デメリットや注意点も紹介します。
記事サマリー
天井ファン(シーリングファン)とは
天井ファンとは、天井に付けられたプロペラのような装置のことをいいます。
おしゃれでインテリア製品としてのイメージがありますが、サーキュレーターのように室内の空気を攪拌し、実用性も備えているものです。シーリングファン、天井扇と呼ばれることもあります。
天井ファンは、戸建ての吹き抜けに付いているケースがよく見られますが、薄型のタイプを選べば、マンションや一般的な天井高の部屋にも取り付け可能です。
また、延長パイプを使えば、高い吹き抜けや傾斜した天井にも対応できます。
照明と一体となっているタイプも
天井ファンには、ライトが付いているタイプもあります。ライトだけを点灯したり、ファンだけを使ったりすることも可能です。
大きなライトが1灯付いているタイプや、5~6灯のライトで広範囲に照らせるタイプもあります。
天井ファン(シーリングファン)の効果
扇風機やサーキュレーターと比べると、天井ファンは優しくソフトな風を送ります。季節によってファンの向きを変えると、冷暖房効率を高めるのに効果的です。
冷暖房効率が高まる
室内の暖かい空気は上へ、冷たい空気は下にたまることはよく知られたことです。エアコンで部屋を暖める場合は、どうしても足元が冷えてしまいます。
天井ファンで空気の循環を良くすれば、冷暖房効率がアップ。設定温度を1℃変えるだけで10%程度の節電効果があるといわれています。
冬は天井ファンの向きを上にして、上向きに送風を。暖かい空気が上に行ってしまうように感じますが、天井付近に暖かい空気が停滞することを防ぎ、壁伝いに空気が降りてくるので足元に暖かさが広がります。
夏は反対に、天井ファンの向きを下にして送風します。室内温度が均一になり、涼風を感じられることで、体感温度を下げる効果も期待できるでしょう。
カビや結露の発生を抑制
カビや結露を防ぐには、湿気をためないことが大切です。しかし、換気のためとはいえ、外出中に窓を開け放す訳にはいきません。
天井ファンを回しておけば、空気が停滞したり、よどんだりすることを防げます。空気が循環し、カビや結露の発生を抑制するのに役立ちます。
・「結露」に関する記事はこちら 結露ができるのはなぜ?結露が及ぼす影響と結露を防ぐ対策とは |
部屋干しの時間短縮効果も
部屋干し臭を防ぐためには、できるだけ早く洗濯物を乾かすことが大切です。洗濯物同士の間隔を離す、除湿機を使うことも効果的ですが、それに加えて空気を循環させることもポイントです。
送風できる天井ファンがあると、部屋干しを効率良く、短時間で終わらせることができます。
おしゃれさもアップ
天井ファンを取り付けたい理由の上位として挙げられるのが、インテリア性の良さです。
カフェやレストラン、友人の家などで見掛けて「取り入れてみたい」と思った方も多いのではないでしょうか。
シーリングファンがあるだけで、リビングがカフェのようなおしゃれな空間に変わります。
天井ファン(シーリングファン)のデメリット
天井ファンは電気代がかかる、稼働音が気になるといったデメリットがありますが、性能の良い天井ファンを選ぶことで、ある程度解消できます。
掃除が大変
天井ファンは動かしても動かさなくても、かなりのホコリがたまります。湿気を吸ったホコリが羽にこびりつくこともあるので、定期的な清掃が必要です。湿気を吸ったホコリはカビの原因にもなるので、必ず取り除きましょう。
清掃は、1~2か月に1度程度、モップで汚れを拭き取ります。清掃しないと、ホコリやカビを拡散することになってしまうので、注意が必要です。
電気代がかかる
天井ファンを稼働させるためにも電気代はかかりますが、エアコンのように消費電力は高くありません。天井ファンを併用することによって、冷暖房効率も上がります。電気代がかかっても、トータルで見れば省エネにつながることも多いでしょう。
また、天井ファンにはACモーターとDCモーターの商品があります。商品自体の価格は、DCモーターの方が高価ですが、消費電力が少ないというメリットがあります。
音が気になることも
天井ファンの稼働音は、静かな環境では気になることもあります。テレビを消したときや書斎など、音が気になる方は、DCモーターの天井ファンを選ぶと安心です。
DCモーターの天井ファンは、ACモーターよりも価格はやや高くなりますが、他にも省電力、軽量、微風に調整できるなどのメリットが多くあります。性能にこだわりたい場合は、DCモーターの天井ファンを検討すると良いでしょう。
天井ファン(シーリングファン)がある住まいを選ぶときのポイント
既に天井ファンが付いている物件は、実際に稼働してもらい、音や動作に不具合がないかを確認します。また、天井ファンが自分で清掃できる範囲にあるかも重要です。
掃除のしやすさをチェック
天井ファンは汚れやすいため、掃除のしやすさは重要なポイントです。自分で掃除するのが難しい場合は、掃除の度に業者に依頼しなくてはなりません。
天井ファンは「自分で安全に清掃できるか」をチェックしましょう。
脚立を使わなくても、天井ファンの掃除は可能です。高所専用のモップを使えば、持ち手が3m近くまで伸ばせます。手の長さと合わせると、4m程度の距離まで対応できるでしょう。
実際に稼働してもらって音や動きを確認
天井ファンが付いていても、稼働してみないと実際の使い勝手は分かりません。
稼働音の大きさや動作に不具合がないか、ファンの回転はどの程度調整できるかなど、気になる点は、事前に確認することが大切です。
天井ファン(シーリングファン)は付け替えも可能
天井ファンは付け替えることも可能ですが、その際には、新たに取り付ける天井ファンで必要とされる天井下地や耐荷重について、再度確認しましょう。
マンションの場合は、ローゼットと呼ばれる配線器具に取り付けるケースが多くなります。ローゼットに取り付ける場合は、耐荷重の範囲内で天井ファンを選ぶことが大切です。
天井ファン(シーリングファン)で空気を循環させ、快適な住まいに
天井ファンは室内の空気を効率よく循環させ、冷暖房効率アップ、カビ・結露の抑制など、さまざまな効果を期待できます。また、部屋の雰囲気が一変するインテリア性の高さも魅力です。
天井ファンは汚れやすく、定期的な清掃が欠かせません。自分で安全に清掃できるか、必ず確認しておきましょう。
この記事のポイント
- 天井ファンとは何?
天井ファンとは、室内の空気を循環させるサーキュレーターの性能を持つ装置です。
詳しくは「天井ファン(シーリングファン)とは」をご覧ください。
- 天井ファンにはどんな効果を期待できる?
天井ファンは、空気の循環を促し、冷暖房効率アップ、カビや結露の抑制などを期待できます。
詳しくは「天井ファン(シーリングファン)の効果」をご覧ください。
- 天井ファンにデメリットはある?
天井ファンは、掃除の大変さがデメリットです。また、電気代がかかることもネックですが、冷暖房効率が上がるため、メリットが上回る可能性もあります。
詳しくは「天井ファン(シーリングファン)のデメリット」をご覧ください。
物件探しや売却がもっと便利に。
無料登録で最新物件情報をお届けいたします。
Myリバブルのサービス詳細はこちら