ざっくり要約!
- 部屋のにおいの原因は、食べ物・ペット・エアコン・タバコなどさまざま
- においの原因を適切に除去しないと、生活臭として染み付いてしまうことがある
自分ではなかなか気付きにくい、住まいの「におい」。だからこそ、普段から気を配りたいものです。しかし、生活臭は複数の要因が重なって発生しており、その原因はひとつとは限りません。
この記事では、気になる「部屋のにおい」の原因を解説。においを消す方法から、習慣づけたい方法まで紹介します。
記事サマリー
部屋がにおう(臭う)原因
部屋がにおう原因は、食べ物からペットまでさまざまなものが挙げられます。これらが「生活臭」として染み付いてしまう前に、原因を特定して除去することが大切です。
食べ物・生ごみ
調理をするキッチンは、食べ物のにおいがたまりやすい場所です。ちょっとした調理の際にも、小まめに換気扇を回すことをおすすめします。また、冷蔵庫も臭いやすい場所です。定期的に物を整理し、アルコールで拭き上げるとスッキリします。
水分の多い生ごみは、雑菌が繁殖しやすく悪臭の原因です。ごみが濡れやすい三角コーナーは設置せずに、その都度ビニール袋に密閉して捨てましょう。
カビや雑菌
カビや雑菌は、水気のある場所や空気がよどんだ場所で発生します。カビは空気中を漂うため、発生場所に限らず、家中に広がる懸念があります。
カビは、においの問題以外にも、体に悪影響をもたらす場合もあるので要注意。カビ臭いと感じた場合は、少しでも早い対処が必要です。
・「部屋 カビ臭い」に関する記事はこちら 部屋がカビ臭い! 応急処置と適切な対応策 |
洗濯物
外干しした洗濯物は、日光の殺菌効果によって雑菌が繁殖しにくいため、あまり臭うことはありません。一方、部屋干しの場合は日が当たらず、乾燥までに時間がかかるので雑菌が繁殖しやすくなります。これが「部屋干し臭」の原因です。
また、洗濯機内部の汚れやカビが洗濯物に付着し、においの原因になることもあります。
排水口
キッチン・浴室・洗面台などの「排水口」は、悪臭の原因になりやすい場所です。
排水口や排水トラップの構造は、水まわりによって異なりますが、水をためる「封水」という仕組みによって、悪臭や害虫の侵入を防いでいます。水のたまった排水トラップは、水アカや汚れがたまりやすく、においの原因になることがあります。
エアコン
エアコンがにおう原因は、主にカビとホコリです。
エアコンは部屋の空気を取り込む際に、空気中のホコリも一緒に吸い込みます。ホコリには雑菌やカビが含まれているので、においの原因になります。
また、エアコンは冷房として使っている間は、内部に水分がたまりやすくカビが生えることも少なくありません。そのまま使い続けると「カビ臭い」と感じる原因になります。
タバコ
タバコは、吸わない人にとっては不快なことも多く、気を配りたい臭いのひとつです。
タバコの臭いやヤニは、布製品や内装材に付着しやすく、壁紙やカーテンが黄ばんでしまうこともあります。
ペット
ペット関連のにおいは、動物そのものの体臭、ペットフードのにおい、トイレのアンモニア臭などが挙げられます。
また、犬や猫の場合、口臭がにおいの原因になることも。定期的な歯磨きで、口臭や歯周病を防ぐことも大切です。
においの原因・場所別!部屋の消臭方法
においを消す方法は、原因や場所によって異なります。生ごみや水まわり、エアコンなど場所別に消臭方法をご紹介します。
キッチンの生ごみや排水口のにおい
キッチンの生ごみを臭わせないためには、水気を切ることが大切です。生ごみを濡らさない、新聞紙で水気を取るなどして、水分を断ちましょう。
生ごみに重曹をふりかけたり、防臭袋を活用したりすることもおすすめです。
排水口のごみは、こまめに取って排水カゴも洗浄を。手の届かない排水管や排水トラップは、寝る前にぬるま湯を流すことで、油汚れの蓄積を防げます。
においや詰まりを感じる場合は、市販のパイプクリーナーで洗浄しましょう。
水まわりや収納のカビ臭
カビが付きやすい水まわりは「カビ臭い」と感じやすい場所です。洗える場所は洗い、拭ける場所はアルコールで拭き取って除去しましょう。
頑固なカビには、市販のカビ取り剤が有効です。使用する前に汚れをひと通り落とし、水気を取って乾かします。換気に気を付けながらカビ取り剤を塗布し、垂れてくるようであればキッチンペーパーやラップで密着性を高めましょう。
収納のカビ臭は、扉を閉めきっていることによって発生します。収納のカビは、アルコールで除去する方法がおすすめです。消毒も兼ねるので、カビの予防も期待できます。
エアコンから発せられるカビ臭
エアコンから出るカビ臭いにおいは、軽度であればフィルター清掃で改善できる場合もあります。ただし、エアコン内部で発生したカビは、基本的に専門業者に清掃依頼しないと除去できません。
カビを除去したエアコンは、内部クリーンや送風機能で内部乾燥を。またカビが生えないように、普段から乾燥させることを習慣づけましょう。
洗濯物やカーテンなど布製品のにおい
部屋干し臭の原因は、主に雑菌です。雑菌は熱に弱いため、お湯へのつけ置きや乾燥機を利用すると、においが取れやすくなります。
ただし、生地を傷める可能性もあるので、洗濯表示は必ず確認してください。60~70℃のお湯が使えれば、つけ置きを30分程度行いましょう。
使えるお湯の温度が40℃程度の場合は、酸素系漂白剤を使用します。酸素系漂白剤は、衣類の目立たない場所に付けて、色落ちしないか確認してください。
カーテンは汚れやにおいが付きやすく、半年に一度は洗っておきたいものです。中性洗剤やおしゃれ着洗剤を使い、洗濯ネットに1枚ずつ入れて洗濯します。
汚れや臭いがひどい場合は、酸素系漂白剤も使えますが、衣類と同様、目立たない場所で色落ちしないか確認してから使いましょう。
ペットやタバコのにおいには換気と専用の消臭剤を
ペットやタバコは、特有のにおいがあります。日常的に換気を行い、部屋ににおいをためこまないようにすることが大切です。
また、ペット専用、タバコ専用といった特定の原因物質を除去できる消臭剤もあります。専用の消臭剤を使うことで、効率良くにおいを消すことができます。
習慣づけたい!部屋をにおわせない方法
においの原因を除去した後は、再びにおいに悩まされないように、清掃や片付け、定期的な換気を心掛けましょう。
ごみは小まめに捨てる
ごみは、収集日までの間に臭ってしまうこともあります。生ごみのビニール袋は二重にする、防臭袋を使うなどの対策が有効です。
ペットボトルや缶、びんといった「資源ごみ」も、においの原因になることがあります。しっかり洗って乾燥させ、収集日まで臭わせないように保管することがポイントです。
掃除・洗濯・整理整頓を習慣づける
ホコリにはカビが含まれることも多く、定期的な清掃で取り除くことが大切です。
普段の清掃では手が回りにくいドア枠や巾木などにも、ホコリは蓄積します。時にはそういった場所にも目を向けて清掃しましょう。
また、物が多いと片付けも必要になるため、掃除が億劫になることもあります。物を整理整頓するだけで、掃除がはかどる環境に変わることも少なくありません。
部屋をにおわせないためには「洗濯」もポイントです。布製品は、においを吸着しやすいため、汚れていなくてもカーテンやクッションカバーなどは、定期的に洗濯することをおすすめします。
定期的に換気する
手軽にできて、におい除去の効果を実感できるのが「換気」です。換気によって、部屋にたまった湿気を出すこともできるので、カビ予防にもなります。
窓は2か所開けて、空気の入り口と出口をつくることがポイントです。空気がよどみやすい場所、窓が1か所しかない場所は、扇風機やサーキュレーターで効率良く空気を循環させましょう。
空気が停滞しやすいクローゼットや下駄箱は、カビが発生しやすい場所です。定期的に開け放して換気をすると、空気が入れ替わり、カビの発生やにおいを防げます。
空気清浄機を活用する
部屋をにおわせない工夫として、空気清浄機の活用もおすすめです。
空気清浄機は、ホコリ・花粉・PM2.5などの有害物質を除去する装置ですが、「においセンサー」を搭載したものもあります。ペット臭、生ごみ臭、タバコ臭などを感知し、脱臭フィルターで臭いの粒子を吸着する仕組みです。
空気がクリーンになることによって、エアコンが吸い込む空気も清浄化され、フィルターが汚れにくくなる効果も期待できます。
部屋のにおいを消すには、換気や清掃が大切
部屋のにおいを消すためには、まず、においの原因を特定して取り除くことが大切です。その上で、消臭剤やアロマを使うと、安心して来客を迎えられる環境になります。
生活している以上、部屋のにおいを完全に消すことは不可能です。基本的な換気・清掃・洗濯を継続して心掛けることが、部屋をにおわせないポイントになります。
この記事のポイント
- 部屋のにおいの原因は?
においの原因は、食べ物・排水口・エアコン・ペットなどさまざまな要因が挙げられます。
詳しくは「部屋がにおう(臭う)原因」をご覧ください。
- キッチンの生ごみや排水口のにおいは、どう対策したらいい?
生ごみは水気をよく切ることでにおいを防げます。排水口のにおいはパイプクリーナーを使うと効果的です。
詳しくは「キッチンの生ごみや排水口のにおい」をご覧ください。
- 部屋をにおわせないために、普段からできることは?
日常的に換気を習慣づけると、部屋の空気が入れ替わり、においが軽減します。ごみを小まめに捨てたり、空気清浄機を使ったりすることも有効です。
詳しくは「習慣づけたい!部屋をにおわせない方法」をご覧ください。
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